本をめぐる物語 小説よ、永遠に (角川文庫)

  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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本棚登録 : 199
レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041026137

作品紹介・あらすじ

「空想の中でしか、私は生きられないから」――中学時代の八雲にまつわるエピソード『真夜中の図書館』(『心霊探偵八雲』のスピンオフ)、物語が禁止された国に生まれた子どもたちの冒険『青と赤の物語』、ノベロイド研究にのめり込み、「物語AI」におもしろい小説を書かせようと奮闘する高校生の青春模様『ワールズエンド×ブックエンド』など、「小説」が愛おしくなる8編を収録。旬の作家によるバラエティ豊かなアンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 「本をめぐる物語」アンソロジーかあ~。このラインナップ、親しみやすいけど当たり外れもありそうだなあ…しかしそれもまた良し!と思って読んでみたんですよ。なんということだ。全部わりと面白いじゃないか。まあ、「本」「物語」が絡んでいるので評価が甘くなっているというのもあるかもしれないけども。びっくり。
    神永学「真夜中の図書館」神永学ってよく目にはするけど、読んだことなかった。思ったよりシンプルでベタな話で嫌いじゃない。しかし「斉藤」やたらキャラ付けされてるけど何者なのだ。別作品の登場人物なのかな。
    加藤千恵「青と赤の物語」寓話チックできれい。ちょっと地の文が親切すぎというか、もっと読者に判断をゆだねてもいいのでは、と思う部分もあったけど、まあ、これはこれで。
    島本理生「壊れた妹のためのトリック」島本さんも読んだことなかったのだけど、なんとなく繊細で感覚的な話を書いてるのかなあ、という印象だったので、こういうミステリちっくなのもあるのか!と嬉しい発見。
    椰月美智子「ゴールデンアスク」おもしろかったです!西園寺さゆり、おもしろい。『ゴールデンアスク』読んでみたいなあ。
    海猫沢めろん「ワールズエンド×ブックエンド」海猫沢さんだぞ、と覚悟を決めた上でわくわくしながら読んだけども、おお…なんと、普通に面白いSFだー!「いま、あたしはクラスのなかでひとり冷戦状態なの。旧ソビエトって感じなの」「だから外交してるところを見られたくないの」のくだりがやけに好き。
    佐藤友哉「ナオコ写本」佐藤さんだぞ、と覚悟を決めた上でわくわく(ry、まっとうに楽しめた!いやあ、佐藤さんはたまにスピードについていけずに置き去りにされることがあるのだけど、今回は大丈夫だった。もちろんオカシイところがないわけではないけど、呑み込めるレベル。全くなくても寂しいですしな。
    千早茜「あかがね色の本」ぴゅあー!ああ、はい、すみません、私もその本好きです。いやあ美しい。
    藤谷治「新刊小説の滅亡」ふむふむ。過去作品の掘り起こしはやって欲しいですよねー確かに。過去の作品だけでも読みつくせないほどの量があるだろうなあ…。しかし、それでもどうしたって新作を読みたい作家さんはいるし、待ち続けている続刊はあるし、何より私は日々消費されるくっだらなーい小説が好きなのだ。
    どれもある程度おもしろかったですが、うーんそうだなあ、「ゴールデンアスク」「ワールズエンド×ブックエンド」「壊れた妹のためのトリック」辺りが特に好きかなあ。

  • 本の力で救われる。
    そこには自分によく似た人や、自分を救ってくれる人がいる。
    自分を救ってくれる人は自分を希望へと連れ出してくれる人ではなく一緒に絶望の中にいてくれる人のこともある。
    正しいものが全てを救うわけではない。
    信じたい言葉の力はあるけど、自分の人生も正しくない言葉を重ねている気がする。
    そしていつの間にかその言葉が言霊になり本当になることもある。

  • ダ・ヴィンチ2014年5,11月号、2015年1,3,4,5,7,8月号掲載の8篇に加筆修正した、2015年11月刊のアンソロジー。シリーズ3作め。真夜中の図書館:神永学、青と赤の物語:加藤千恵、壊れた妹のためのトリック:島本理生、ゴールデンアスク:椰月美智子、ワールズエンド×ブックエンド:海猫沢めろん、ナオコ写本:佐藤友哉、あかがね色の本:千早茜、新刊小説の滅亡:藤谷治。サイコパス的人物が登場する島本さんの話は、怖くて、インパクトがありました。海猫沢さんは、SF的アィデアが秀逸で楽しめました。

  • 物語が禁止された世界、AIに小説を書かせる試み、変わり者の小説家との出会い…。
    八人の作家による、本をめぐる物語。アンソロジーの第三弾です。これまでに読んだ二冊も個性的なお話が多かったけど、本作もバラエティ豊かな内容で楽しく読みました。
    ちょっと苦手だと思っていた作家さんの作品が一番面白かった。意外で嬉しい発見でした。

  • ほとんど読んだことのない作家さんたちによる短編集だったけど、それぞれに面白かった。本や小説をめぐってこれだけ話が広がるのだから、小説が消滅する日はまだ先だと思える。自分ならどんな物語を作るだろう。

  • 千早茜「あかがね色の本」が一番よかった!
    2017.09.13

  • 普段読まない作家さんの中では島本さん、千早さんがよかった。

  • いろんな作家さんが小説について書いたものを集めた小説。いろんな作家さんが読めて、いろんなジャンルが読めて。新しい作家さんを発掘するのにとてもよいです!どのお話も楽しく読めました。

  • 今回は私好みのSFっぽい話が多くて面白かった!(^^)でも読み終えてみたら、青春甘酸っぱ系だった千早茜さんの「あかがね色」が一番好き(*^^*)

  • 「空想の中でしか、私は生きられないから」―中学時代の八雲にまつわるエピソード「真夜中の図書館」(『心霊探偵八雲』のスピンオフ)、物語が禁止された国に生まれた子どもたちの冒険「青と赤の物語」、ノベロイド研究にのめり込み、「物語AI」におもしろい小説を書かせようと奮闘する高校生の青春模様「ワールズエンド×ブックエンド」など、「小説」が愛おしくなる8編を収録。旬の作家によるバラエティ豊かなアンソロジー。

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プロフィール

1974年山梨県生まれ。2003年に自費出版で『赤い隻眼』(文芸社)を発表し、話題となる。その後、2004年に『赤い隻眼』を改題した『心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている』(文芸社)で、本格デビュー。同作から始まる「八雲」シリーズが、若者を中心に圧倒的な支持を集める。他著作に『コンダクター』『確率捜査官御子柴岳人 密室のゲーム』(ともに角川書店)、「天命探偵 真田省吾」シリーズ(新潮社)、『イノセントブルー 記憶の旅人』(集英社)などがある。

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