- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041026151
作品紹介・あらすじ
雨の朝、高校生の孝雄と、謎めいた年上の女性・雪野は出会った。雨と緑に彩られた一夏を描く青春小説。劇場アニメーション『言の葉の庭』を、監督自ら小説化。アニメにはなかった人物やエピソードを多数織り込んだ。
感想・レビュー・書評
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映画「言の葉の庭」のノベライズ版。こちらの映画は観たことがないけど、新海監督作品のアニメーションのような、繊細な情景が目に浮かぶようだった。
万葉集の歌が章ごとに差し挟まれていて、その時の登場人物の心の動きとリンクしたようになっている。様々な人の心の揺れのようなものが感じ取れる作品。
梅雨時に読むのにぴったり。 -
私は、アニメ作品は嫌いです。ディズニー作品も観ないし、ジブリ作品はミルクボーイのネタではありませんが、必ず途中で寝てしまいます。そんな私が唯一観るのが、新海誠さんの作品です。特に「秒速3センチメートル」「言の葉の庭」は、好きです。細かい描写、ストーリーの切ないところ、ハマりました。今回は、ノベライズ版を本屋で見つけて読みました。40分ほどの中編アニメが400ページ弱の作品になってます。アニメでは描かれていなかった登場人物たちのバックボーンが分かって、もう一度、アニメ作品を見ようと思います。また、違う印象を持てると思います。
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言の葉の庭 新海 誠 著
1.著書より
「本当に心の底から何かを創りたい人は誰かに何かを訊いたり、言ったりする前に、もう作っているんだ。」347ページ
「自分が病んでいると分かっているぶんだけ、私たちはずっとまともだ。」61ページ
「大切な人にはちゃんと思いやりをもって、優しく強く、そしてある日急に一人になってしまっても、平気であるように、崩れてしまうことのない強さを身につけたい」136ページ
2.物語
①主人公
靴職人を夢みる男子高校生。幼きころから、母親の靴をいじるのが好き。独学で靴を作るくらい意思が強い。
高校生の頃憧れの先生に出会い教師となった女性。
土地勘がない東京に赴任。生徒、親からの言われのない圧力で心がくたびれてしまう。
②梅雨の季節に巡り合い
二人は都内の緑溢れる、喧騒から閉ざされた公園/庭で出会う。
言葉なく、同じ時間、空間を共有。
いつしか、少しずつ言葉を交わす距離へ。
③それぞれの旅路へ
二人は、卒業とともに、それぞれの旅路へ。
残されたのは、二人が、微かに交わした約束。
「僕は、あなたにいつか、靴を作ってあげたい。」
時はながれ、彼は、海外留学から一時帰国。
両手に大切な物を抱きしめ、向かうは思い出の庭へ。
3.著書のおすすめ
三年前に映像をみて、そして今回の著書でした。
クリエイター新海さんの映像の世界とそして文字の世界。
是非、両方ともに体験してほしいです。
音、映像がない文字の世界に向けて、読者側が引き込まれていく感覚を是非、体験してほしいです。
本の世界にのみ描かれたラストシーン。
わしづかみ されてしまいました。
#新海 誠 さん
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これから、僕の人生で来る季節は、どんな意味がある季節か、そして僕も知らずに過ぎ去った季節には僕が何を間違えたのか、僕が失敗したことがあるか、もう1回考えてみる本だった、そして季節の意味がよく伝わった本だった
みんな今日もお疲れ様 -
ンんん…今読み終わりましたーー
なんか不思議な感じがする本でした。
泣けるストーリーは無いのですが、『良かった』と少し安堵と幸せな感覚になります、何故だろう。
主人公が2人居て、それぞれが依存してないからかなぁ…でも接点はあるけど、微妙な薄さが尊いのかなぁ
あと描写が『凄く綺麗で透明感がある』なって感じる
…一言でアタシなりに言うと『綺麗』な作品でした。 -
映画『言の葉の庭』が好きで小説も気になっていたので、読みました。
まず、目次を見て「秋月孝雄」「雪野」以外の名前が並んでいることに驚きました。てっきり、秋月君と雪野さんの2人の視点を書いているのかと思っていたので、目次を見ただけでワクワクしました。
映画は何十回と見ているので、秋月君と雪野さんに関しては、小説の掛け合いを見ながら、こんなかけないなかったなとか、こんな思いだったんだと新しい発見がありました。特に、雪野さんの心理描写は少し意外だな思い、でも雪野さんも普通の人間なんだなっと気付かされました。映画では謎めいた女性像が最後までつきまとっていて、どこか違う世界の住人のようなところがありますが、小説版を読んですとんとはまりました。
映画では語られていない部分も多くありました。特に、伊藤先生、相澤先輩は映画で憎まれ役となっていますが、小説版を読んで、自分が同じ状況下におかれたら彼らと同じ選択肢をとる可能性もあるなと思い、少し見方が変わりました。人の不器用さと、人と人とで伝わらないことの多さを思い知らされました。
「どうせ人間なんて、みんなどっかちょっとずつおかしいんだから」、そんな人間味がないようで、すごく人間味がある言葉が、言の葉が心にしみる1冊でした。 -
この季節に読もうと決めて待ってました。
君の名は。の予告で衝撃を受け、すぐに言の葉の庭と秒速5センチメートルを観ました。こんなにも美しいと思ったのは初めてでした。特に言の葉の庭の雨の描写には感動し、短い時間の映画ながらもずっと心に残るものでした。
その小説。映画版では描かれなかった背景が描かれており、また登場人物の心情も深く知ることができやはり素晴らしい物語だとあらためて思いました。また映画を観たい。 -
映画からこちら読みました。
映画では46分弱?ぐらいだったはずなので、登場人物の背景や気持ちが正直読みにくい部分がありますが本だとそういうことが全て書かれていてより一方この作品に恋を感じますよ。キャッチコピーもロゴタイトルもたまんなく好きで私という心を動かした作品の一つです♪ -
色んな登場人物の視点から書かれる系半端なく好きです。
著者プロフィール
新海誠の作品






自分は新海誠作品の中で一番好きです。
キュン死にします…
自分は新海誠作品の中で一番好きです。
キュン死にします…
^^
^^