小説 言の葉の庭 (角川文庫)

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  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041026151

感想・レビュー・書評

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  • 映画「言の葉の庭」のノベライズ版。こちらの映画は観たことがないけど、新海監督作品のアニメーションのような、繊細な情景が目に浮かぶようだった。
    万葉集の歌が章ごとに差し挟まれていて、その時の登場人物の心の動きとリンクしたようになっている。様々な人の心の揺れのようなものが感じ取れる作品。
    梅雨時に読むのにぴったり。

    • sinsekaiさん
      映画是非見てください!
      自分は新海誠作品の中で一番好きです。

      キュン死にします…
      映画是非見てください!
      自分は新海誠作品の中で一番好きです。

      キュン死にします…
      2021/06/07
    • りさん
      sinsekaiさん、コメントありがとうございます!そうなんですね!是非みてみたいと思います
      ^^
      sinsekaiさん、コメントありがとうございます!そうなんですね!是非みてみたいと思います
      ^^
      2021/06/07
  • 前回秒速5センチメートルを読んで、他の新海誠監督の作品を読んでみたいと思って、分厚くて読む気が出ず積読されていたのを出してみた。
    自分はまだ言の葉の庭のアニメーションをちゃんと見たことがない。でも、あとがきにもあったように映画では描けなかった登場人物の心情やアニメーションでは表に出ない人物の過去が描かれていて深かった。
    サヤちんとテッシーの登場には驚かされた。
    ずっと孝雄のシーンは孝雄視点で見ていたので最初の方は「雪野」と表記されていたのに伊藤先生の下りで、「由香里」って誰やと思って見ていたから合致したときにはびっくりした。そして、特に伊藤先生と相澤祥子の過去には胸が締め付けられた。なんか、みんな笑っちゃうくらい抱えすぎて面白かった。(面白いは失礼か、、笑)
    最初、孝雄はキスした女を無視して去るシーンに「え、クズやん」と思っていたけど、最後は雪野先生を守ったりしてちょっと精神的にあの頃よりかは成熟したのかなと思った。
    たしかに、時系列は難しいけど第9話の告白した孝雄に対して、雪野先生の感情の「叶わないと分かっているけど一線を超えたらいけない切ない想いとか大人としての行動に逆らえない辛さ」に共感した。中高生って若い先生とか近所のお兄さん(お姉さん)に憧れる時期あるよねぇ、、と思った。

  • 誰しも、何かを抱えて生きている。雨の日にはそういうものが表に出やすいのかな。
    自分は能天気に生きているから、この作品に描かれているような心の傷というか鬱屈みたいなものが自分にあるのかわからない。けどよく自分についてとか、周囲の人と自分との関わりみたいなものについて一人で考えに耽ることはある。

    「君の名は」の小説を読んでなんかすごいと思って、その勢いでこの本も買って読んでみたら若干雰囲気が違った。なかなか解釈が簡単ではない話だと思った。新海誠って人の頭の中とか経験されてきたことに一層興味が湧いた。

  • 新海さんの本は何か画が浮ぶ。
    映画から入ってなくても何か浮ぶ。

    今回は雨の公園の東屋。
    二人で静かにすごしてる…。
    またそんな時間が戻ってきたのなら良いな

  • 映画は観ていませんが本を読んでみました!
    雨の中の出会い、素敵です。
    色んな人の目線で話が進むのもおもしろい。
    読みごたえあります!

  • the ミーハー心で買った本その1(笑)
    先に映画を観て、後半「ただのMVか」となったので小説版も読むことにした。映像が記憶に残っているお陰もあって、風景の描写が美しく感じる。映画で「???」だった部分も本書を読み進めるうちに補完できたので満足。
    一番面白かったのは、孝雄と男性教師が抱いた、雪野に対する印象の違い。二人とも「人間らしくない」と思っているのだが前者が『雪女』を連想するのに対し、後者は『ダッチワイフ』ときた。大人って汚えな~~~、というか穢れた妄想してんな~~~~~と嫌でも突き付けられる感じがして良き。あと、何故か変態性欲と童貞の気配があるの不思議。

  • 子供だと踠き唇を重ねた少年は、大人だと泣いた少女に忘れられぬ傷を残し、一季節に終わりを告げました。出来なかった少女が大人になった自分をおかしいと笑った時、そんな事ないよと抱きしめて欲しくて本当は泣いていました。誰かを本気で愛しく想い胸を締め付けられた名も無い感情も、涙を流す度苦しく美しいものだと学びました。愛は大人になれば解るというものでしょうか。声を枯らし母を呼ぶ幼子、自ら傷付き火の粉を浴びても守り抜く心、孤独の本当の意味を知っている人、私はそれらも愛だと呼びます。僕が秋なら君は冬を報せる雪。君が雨なら僕はずっと傘になろう。君の歩む道を照らせるような、そんな優しい靴を作ろう。

  • 高校生の孝雄と、雨の日だけ新宿御苑で会う女性の話を軸に、誰にでも起こり得る人の弱さと成長の話。
    孝雄の家族やその周辺の人たちの目線で描かれた短編が合わさり、最後にまた孝雄と雨の日の女性との話につながって行く。
    それぞれの章ごとに、その話に合った万葉集の和歌が描かれ、それが情景を美しく古めかしい感じの雰囲気を出している。
    テンポや動きがほもんどない話。
    会話よりも、その章の主人公の心の中が描かれている独白のような文章が多い。

  • 君の名は。の先生の話が読みたくて…
    さやちんや勅使河原も出てきて、ビックリ!
    一人一人の描写が何とも言えない
    これは映像で観たいかも

  • やっぱり、映画の方が好き。

著者プロフィール

1973年生まれ、長野県出身。
2002年、ほとんど個人で制作した短編作品『ほしのこえ』でデビュー。
2016年『君の名は。』、2019年『天気の子』、2022年『すずめの戸締まり』公開、監督として国内外で高い評価と支持を受けている。

「2023年 『すずめの戸締まり(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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