小説 秒速5センチメートル (角川文庫)

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  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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本棚登録 : 721
レビュー : 80
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041026168

作品紹介・あらすじ

「桜の花びらの落ちるスピードだよ。秒速5センチメートル」。いつも大切なことを教えてくれた明里、彼女を守ろうとした貴樹。二人の恋心の彷徨を描く劇場アニメーション『秒速5センチメートル』を監督自ら小説化。

感想・レビュー・書評

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  • 「桜の花びらの落ちるスピードだよ。秒速5センチメートル」いつも大切なことを教えてくれた明里、そんな彼女を守ろうとした貴樹。小学校で出会った2人は中学で離ればなれになり、それぞれの恋心と魂は彷徨を続けていく…。劇場アニメーション『秒速5センチメートル』では語られなかった彼らの心象風景を、新海誠監督みずからが繊細な筆致で小説化。1人の少年を軸に描かれる、3つの連作短編を収録する。

  • 先日、都内で久しい雪が降りました。
    だから、読み返し、記録を残しました。
    のろのろと、秒速数文字くらいの速さで。
    それくらい、ゆっくり味わわないと勿体無いくらい
    ほの暖かい青春のお話。

  • 叶わない初恋と、それを想い出として、けれど一面では呪縛のように抱えて生きる貴樹と、その世界の物語だった。
    映画を先に知り、「秒速5センチメートル」はとても好きな映画だ。
    繰り返し観るし、山崎まさよしさんのあの曲が別な場所で流れても、あぁこれは「秒速5センチメートル」の曲だと感じてしまうくらいに。
    明里との関係があまりにしっくりきすぎて、貴樹にぴつたり、ちょうど過ぎて、彼は明里と離れたあとの自分の扱いにいつも困っているように見えた。
    大人になっても世界に馴染めない気がするのは、明里といた世界があまりに自分の中に溶け込んでいたからなんじゃないか、と思う。
    それでもいろんな人と離れて、社会とも離れて、人も自分も擦り減らして、ひとりになって初めてわかることや見えるものはきっとたくさんある。
    貴樹はその中で少しずつ何かを取り戻していったのかもしれないなと感じた。
    最後のあのシーンは、映画を観た時も「あれはああいう風にしか終われない。あそこでやっと貴樹くんは歩き出すんだよ、きっと」なんて話を家族と何度もした。
    言葉で成り立つ小説版で改めてそこに触れられて、嬉しかった。

  • 映像を見たことがないけれど、桜の場面は美しく描かれているんだろうな、と想像できた。
    タイトルに惹かれて購入。
    綺麗すぎるその思い出に囚われすぎて、前をなかなか向くことができない男の子の物語。

  • 詩的な文体

  • 名作アニメの監督によるノベライズ作品。
    第一話を少年の一人称、第二話を少女の一人称でほぼ映画通りに描いた後、第三話を三人称で、映画に描かれなかった部分を大きく取り上げた物語に。
    著者はあとがきで映画を未見の人にも楽しめるように描いたと仰っているが、果たして未見の人がどう読むのか。

  • また映画観たくなりました。やっぱり良いなあ。この映画のスピード感が小説の方にも表されていてとても良かったです。

  • アニメ映画のノベライズなんですね。「君の名は」より良いよと勧められて読みました。転校生として出会った明里と貴樹の2人は日々を過ごしていくためにお互いを必要としていた。しかし、明里の転校によって、離れてしまうことになる。その後の貴樹の人生を描きながら話が進んでいく。ラストは想像どおりなんだけど、思春期に読んだらもっと違う感情が湧いてきたのかな?と思います。その世界に入っていけなくて、残念。でも、貴樹の心情とか、リアルに描いてあって、読み応えはありました。映画の方はどうなんかな?

  • 誰かと過ごす時間、今日というかけがえのない1日、日々の自然の営みですら、愛おしいと想える作品。

  • アニメ未見。切ない話というのは読む前から聞いて知っていたので、なかなか手が伸びず大分長いこと積ん読。

    中学生の時の別れを引きずって、
    高校、大学、社会人になってもずっと喪失感を抱える主人公という設定。

    こうした痛みとか失恋って、
    多かれ少なかれ
    普通は新しい出会いで上書きされる筈なんだけど、この主人公は不器用すぎるんだと思う。

    小説の最後のシーンはアニメとは少し違うようで、抉られ要素は少し少な目だったけど、
    恋愛シーンも別れのシーンも、甘酸っぱい心情がたっぷり表現されていて、おじさんにはだいぶ刺激が強い。

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プロフィール

1973年長野県生まれ。アニメーション監督。2002年、ほぼ1人で制作した短編アニメーション『ほしのこえ』で注目を集め、以降『雲のむこう、約束の場所』『秒速5センチメートル』『星を追う子ども』『言の葉の庭』を発表し、国内外で数々の賞を受ける。自身の監督作を小説化した『小説 秒速5センチメートル』『小説 言の葉の庭』も高く評価された。

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