小説 秒速5センチメートル (角川文庫)

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  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041026168

感想・レビュー・書評

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  • 彼女と初めてに一緒に読んだ小説です。
    僕は映画バージョンで見たことあったんですけど映画は主人公たちの気持がよく伝わらなかったですけど、でも小説バージョンを読んで主人公たちの気持ちをよく感じてアニメでは感じられなかった感動を感じました、自分は小説をあんまり読まないタイプだったけどこの秒速5センチメートルを読んで新海誠さんの言の葉の庭という小説も読んでいます、本当に読み簡単だし人にはあるLoveストーリーだからオススメです

  • 素敵な作品。これを読んでいて思い出した人がいたらそれが大切な人なんだろうな。例えそれがいまは側にいなかったとしても。

  • 映画は見ていない。でも小説で充分満たされる。
    この描写をアニメで見なくていいかな…とすら思う。
    2人の心がずっと霞のかかったその向こう側に見えているような気がして(何を言ってるんだか^^;)これをクッキリハッキリとしたアニメで見たくないかな…という気がする。
    (観たらきっと映画観て良かったって言いそう^^; たぶん)
    なんか終始綺麗だった。
    言葉選びなのか描写の描き方なのか登場人物の人柄なのか…分からないけれど終始美しいなぁという印象。
    切ないけれどそれだけではない。
    離れていてもお互いの魂は互いを想い、支え、その一部になっている。
    きっともう愛とか恋とかを越えて互いの心の中にずっと住んでいるんじゃないかと。
    だからきっと何があっても大丈夫!離れていても存在が見えなくても大丈夫、ずっと想っている…
    そんな気持ちを互いに確信しあい、それが互いの人生を支えている、心の柱になっている。
    なんだかとても綺麗で強い。

    名前は良く知っている。
    でも改めて新海監督はこういう表現をする方なんだなぁと…他の小説も読んでみたい。

  • 子供に借りて読んだけど、構成が難しく、最後の方まで「?」なところがあった。映像を見てからの方が良かったかも。もしくは、「解説」を読むか。。。

  • 甘く切なく、あの時を忘れない

  • ただ登場人物の動きを書くだけではなく、周りの風景描写についてもその都度詳細に書かれているので、読んでる間中ずっとアニメを観ているような感覚でした。

    新海さんの背景への拘りが、小説という媒体の中でも上手く表現されているなぁと感じました。

    アニメの結末がよく話題になりますが、小説の第3話はアニメと違って大学時代から書かれていて、アニメには無かった部分が補完されているので、ラストの印象がだいぶ変わると思います。

    アニメの評判を見て観るのを躊躇っている人はこちらの小説から入ると良いかもしれません。

  • 幼少期、青年期を彩るような、いくつになっても鮮明に思い出せるようなそんな恋愛がしたかった

    予定通りに行かなかった雪降る中で会いに行くシーン、毎日がルーティン化してしまっていた社会人のシーンなどの対比があって興味深かった

    ラブレターを渡せてたら、、、と切なくなった

    終わり方、情景が思い浮かびすぎてアニメ見てるみたいだった
     

  • 何度読み返したかわからない。新海誠さんの描写が好きです。中学生の時に読むのと、また色々経験した高校生で読むのとで感じるものが違った。苦しくならない、儚いお話だと思う。

  • いいねー、青春っすね。
    このムズムズ感がとても学生らしい。

  • 全体的に切なくペシミスティックな雰囲気で個人的に気に入っている作品。あと高二病っぽい文章も自分好みなので、ドンピシャな作品だと思った。ただ、巻末で新海誠も言っている通り、映画と相互補完的になっているため、どちらからでもいいが、両方見ないと詳細がわからない作りになっている。
    以下章ごとの感想

    桜花抄
    貴樹が転校した想い人である明里に電車を乗り継いで会いに行くというなんとも簡潔な展開だが、その中に丁寧な心理描写が描かれている。電車の遅延による焦燥や絶望、明里と無事に逢えたときの安堵感、そのどれもがひどく心を揺さぶられた。特に、貴樹と明里が会ってからのシーンで、幸福感と悲壮感という二律背反な感情をうまく読者に伝えられているなと思った。また、その後2人は桜の木の下で自然にキスをするのだが、その前後での心境の変化は考察に値すると思った。3章での内容的におそらく、貴樹はもともと自分が転校することもあり、「深淵にあるはずだと信じる世界の秘密」を追いかけるのを諦めるために明里と会おうとしたのだろう。しかし、キスを通して「永遠とか心とか魂というもの」に触れることができたために、それに囚われてしまった。一方で明里は、キスの後貴樹への想いに区切りをつけ、ラブレターを渡さない決意をした。つまり、キスを通してお互いの想いが逆のベクトルに進んだのだと思う。このように、2人の今後を左右する決定的な出来事が描かれていたこともあり、この章は最も大事だと思った。

    コスモナウト
    花苗が東京から鹿児島に越してきた貴樹に恋をする話。新海誠はセンチな男の心情を描くのに長けていると思っているので、語り手が女の子であるこの章自体の魅力はさして高くないと個人的に思う。しかし、違う視点で貴樹を見られるという意味では、3章に繋がるとても重要な章だと思う。2章の中で最も秀逸だと思うのは、ロケットが貴樹のメタファーになっていることだ。舞台ともマッチしているし、そこに価値あるものがあると信じて何があるかわからない暗闇に向かわんとする姿は、貴樹の今後の行く末を暗示していると思った。

    秒速5センチメートル
    「深淵にあるはずだと信じる世界の秘密」を探し求めた男の末路が描かれている。初恋の感覚に縛られ続ける姿は哀れで見ていられないと思ったが、最後に安易でない現実的な救いがあったのが個人的に良かった。

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著者プロフィール

1973年生まれ、長野県出身。
2002年、ほとんど個人で制作した短編作品『ほしのこえ』でデビュー。
2016年『君の名は。』、2019年『天気の子』、2022年『すずめの戸締まり』公開、監督として国内外で高い評価と支持を受けている。

「2023年 『すずめの戸締まり(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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