小説 ほしのこえ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 658
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041026281

作品紹介・あらすじ

中学生のノボルとミカコは仲の良いクラスメイトだったが、3年生の夏、ミカコが国連宇宙軍選抜メンバーに抜擢された。宇宙と地球に離ればなれになった二人をつなぐのは、携帯電話のメールのみ。だがミカコの乗る宇宙船が地球を離れるにつれ、メールが届くのにかかる時間も長くなっていく。時間と距離に隔てられた、二人の互いを思う気持ちはやがて……。『君の名は。』の新海誠の商業デビュー作『ほしのこえ』を小説化。

感想・レビュー・書評

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  • 人の想いは距離を、時間を超えることはできるか?
    このテーマは、新海誠氏の「秒速5センチメートル」や「君の名は」といった他の作品にも通じるテーマで、その原点みたいな作品。
    そもそも「ほしのこえ」はほとんどひとりで制作したアニメ作品。当時は信じられない。そう思わせるクオリティだった。
    アニメは30分程度。多くは語られない。そして、この小説はそれを埋める役割をもち、後日譚やその他の事実が明らかになる。
    これをすっきりと感じるか、野暮と感じるかは人によって異なるけれども。

  • 読み終えて感じた事は
    社会の理不尽さを受け入れた2人が受け入れ困難に立ち向かった2人が恋愛を成就させた恋愛ストーリー
    秒速5センチの正反対をいった作品であった。

  • 宇宙の時空を越える遠距離恋愛。メール交換のなかでのそれぞれの成長。その中で、異星人の意図に疑問があったりする。ピュアな世界である。

  • 戦いの描写が良かった

  • とても良かった。
    原作のアニメでは説明が省かれていたものに対する重厚で事細かなSF的解釈。流石SF畑のノベライザー、大場惑氏と言ったところ。
    しかし、文章が淡々としており、新海作品の文学的な側面が薄れている感は否めない。
    また所々矛盾に思う点(ショートカットアンカーは一方通行なのに、タルシアンがやってきたショートカットアンカーを追ってアガルタまでたどり着くことなど)やぶつ切りの文などがあり、物語に集中できない部分もあった。
    ただ、このノベライズを読んだ後にもう一度原作を見てみると一つ一つのカットが意味を帯びてくるし、ささやかなハッピーエンドも楽しめるので、この作品のファンなら読むべき一冊だと思う。

  • ミニコメント
    宇宙と地球に離ればなれになった二人をつなぐのは、携帯電話のメールのみ。時間と距離に隔たれた二人の気持ちはどうなるの?

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1171010

    桃山学院大学附属図書館電子ブックへのリンク↓
    https://web.d-library.jp/momoyama1040/g0102/libcontentsinfo/?cid=JD201611000010

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  • 新海誠初作品、ここから始まったのかと感動。
    (小説で新海誠の作品を読むのは初めて)
    今まで見たことがある作品と、やはり少し共通点があるなと思った。

    SFは現実味があまりないストーリー設定がほとんどだと思う。
    でもこの作品は、地球での人間関係や、ノボルとミカコのメールが現実感を出していて、絶妙に良いバランスとなっていた。また、面白かった。

    あとがきやレビューを見ていると、原作とノベライズ版で内容に差があるようなので、映画もみたいと思った。

  • 新海監督のアニメ作品のノベライズ。
    目次の「2046年」という文字を見た時点でワクワク!読み進めていく中で宇宙の話だとわかり、そこにノボルとミカコの淡い遠距離恋愛と大人になる過程が描かれることで、遠い宇宙の話でありながら、その人間模様に惹きつけられて面白かった。またアニメ作品のノベライズということもあり、映像が浮かぶ描写が多く、色鮮やかに移るこの世界観が楽しかった!

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