- KADOKAWA (2017年9月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784041026328
作品紹介・あらすじ
映画『64-ロクヨン-』(横山秀夫/原作)を手掛けた瀬々敬久監督により2017年秋、実写映画化!
現役AV女優・紗倉まなの小説デビュー作が待望の文庫化。
AV出演歴のある母親を憎む少女、あやこ。家族に黙って活動を続ける人気AV女優、彩乃。愛する男とともに上京したススキノの女、桃子。夫のAVを見て出演を決意した専業主婦、美穂。四人の女優を巡る連作短編小説。
みんなの感想まとめ
多様な視点からAV業界を描いたこの作品は、処女作とは思えないほどの完成度を誇ります。四人の女性たちの物語を通じて、彼女たちの葛藤や選択がリアルに描かれており、読者に深い印象を与えます。特に、著者のAV...
感想・レビュー・書評
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多様性がテーマのイベントに出演していた紗倉まなさんを見て、AV女優さんが小説も書いているんだ、と興味をもち手に取ってみた。文章の巧拙についてはいろんな意見があるのかも知れないけど、この世界を当事者目線でここまで書けるのは、この人だけなんだろう。それだけですごいと思う。
AVの世界に足を踏み入れた女性たち。容姿にコンプレックスがあったり、夫とセックスレスだったり、ごく普通の女性が自らの意思でAVに出演し、収入は増えても家族には当然理解されず葛藤する。
また、プロダクションの男性からの視点があったり、撮影の様子が描かれたりして興味深いが、いずれも声高に主張はせず、物語も彼女たちに寄り添うように淡々と進んでいく。
AVと聞いて想像するような、女の子がだまされて性的に搾取されるヒドい話でもなく、逆にAV業界を擁護するのでもない。世間が興味本位に望むような見せ方をあえてしないのが作者の矜持なのかも知れないなと思った。 -
この作品が処女作とは思えないほどの完成度でした。
最新作『春、死なん』が好評との事で本業より作家に専念したほうがいいのでは?
映画もあるとの事なのでぜひ見てみたいです。 -
2021年4月1日読了。
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『彩乃』
高校を卒業後すぐに北海道から逃げるように上京し、特にやりたい事や夢があるわけではなく専門学校に通っていた彩乃。
そんな時、街で出会ったスカウト・洋平の紹介でアダルト業界へと足を踏み入れる。
何本かの作品に出演し、売れ行きも順調な矢先、母からの電話。
『あんた、とんでもないことをしているでしょ!』
家族にバレてしまった煩わしさと、仕事のめんどくささを忘れたくて一人で飲んでいる時に出会った男性と一夜を共にしてしまう。
それは久しぶりの恋だった。
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『桃子』
仕事を失い、どこか遠いところへ行きたいと思い、北海道へ降り立った石村。
ススキノにある古びた居酒屋で一人酒に溺れそうになっていたところ、急に絡んできた男・福渡。
『あんた男ならとんでもない花火を一発打ち上げてみないか?AVプロダクションの設立だよ』
胡散臭い話だったが、不思議と福渡の人柄とAVプロダクションという斬新な提案に魅了され、あれよあれよと話は進んだ。
福渡が《プロダクションの最終兵器》として紹介してきたのが桃子だった。
ススキノのクラブで働いていた彼女を引き抜いてきたのだと言う。
特別美人というわけではなく、全体的に丸っこく、愛嬌のあるファニーフェイス。
一緒にいるだけで幸せな気分にさせてくれる、外見では評価できない癒しを与えてくれる魅力を持った女性・桃子。
石村は桃子に惹かれていく。
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『美穂』
結婚生活七年目の橋口夫婦。
美穂はもう三十四歳で、子供はまだいない。
セックスレスになって五年程。
夫に子供が欲しいと伝えた所で、『いつかは欲しいけど、もう少しいいんじゃないか』と煮え切らない返事しか返ってこない。
すでに、情と紙切れ一枚でつながっているような状態だ。
だが、美穂の欲求はふつふつと湧き上がり溢れ出てくる。
こみあげてくるふしだらな欲求をどのように処理していいか分からない美穂は、夫の部屋で見つけたDVDをきっかけに、気づけばその事務所に電話をかけていた。
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『あやこ』
田舎で喫茶店を細々と経営している知恵の元に、十年前に飛び出して行った娘・孝子が突然帰ってきた。
傍らに五歳の娘・あやこを連れて…
聞くと、結婚はせず父親である男とは別れたという。
時は経ち、あやこは十四歳。
小さい頃から絵心があったあやこは、絵のコンクールに入賞し地元の新聞やテレビで取り上げられ、注目の的となった。
それがきっかけで、普段目立たなかったあやこは、悪い意味で注目されてしまう。
《あの子のお母さん、昔AVに出てたらしいよ》
《みっともないね、そんなことする親なんて。気持ち悪い》
私は淫乱な女の娘なの?
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現役AV女優・紗倉まなさんの小説デビュー作。
AVに関わる4つの短編集。
作家とはまったく畑違いの方なので、内容は期待していなかったが、どの話もしっかりとした文章で面白かった。
ただの本好きのイロモノ作家ではあのクオリティの文章は書けないだろうから、やはり文才のある方なんだろう。
句読点がやたらに多くて気にはなるが、それも恐らく意図的なものなのでしょう。
何か強く感じたり響いたかと言われると、そこまで印象に残る内容ではなかったが
アダルト業界に精通しているからこそ書ける内容なのは間違いない。 -
あとがきがとてもよかった。
なぜこの作家に出会ったのか忘れたが、ほかの作品も読んでみたくなった。 -
現在、所属している団体が人身売買被害者の雇用促進を行なっている(強制的にさせられている人に対して、これ以上セックスワークをしなくていいように支援しているということ)ので、日本の生産業状態の一つの見方を知りたく読んだ。期待した通り、ポジティブな考え方を含め様々な見方がかかれていたので、読めてよかったな、という作品。
ただ、おそらく著者の「AV業界に対しての偏見を解く」というメッセージが強いがために、マイナスな見方が少なく、多様性という面では視点に書いているように思えた(もちろん一冊に全て含めるのは無理だと思いますが・・・)
闇がある一方、全てが鬱憤としている訳ではないことについて学ぶきっかけにはなった。 -
一番魅力的に感じたのはあとがき。
書店であとがきを立ち読みして購入を決め、読み終わってからもう一度あとがきを読み返した。
なんて素敵な「本との出会い」だろう。
そこに至るまでの様々な出来事に対しては何も言えないけれど、こんな風に本を薦めてくれる友人がいるのは素敵なことだと思う。 -
紗倉まな『最低。』角川文庫。
連作短編集という訳でもなく、何か伝わるものがあるかというと、そういうこともなく…現役AV女優による小説デビュー作にして、近日公開の映画原作小説ということらしい。
綾乃、桃子、美穂、あやこの4人の女性を主人公にしたAVにまつわる短編を収録。
可もなく、不可もなく。 -
全体を通してどこか物悲しさややるせなさみたいなものが漂う。
決して明るくない。
けどそれがなんともいえず良い雰囲気を出してると思う。 -
普通に面白い。
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AV女優を主役というか主軸にした作品。
他の人も述べたように「あとがき」も含めて一つの作品と思いました。
親ばれしても続けるAV女優、AV女優のプロデュースをするプロデューサー、AV女優を母に持つ女性など、いたるところにav女優の生き様が見られて、普段は知られないことが知れたいい作品でした。 -
独特な句読点に最初イラっとしたものの、ストーリーの内容は面白くて、最後まで楽しく読めた!
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ある程度先入観を持って読んだけど、思ったよりもずっとこなれた文章で驚いた。でも句点の使い所はもう少し絞って貰った方が疲れないかなと、、
内容も、正直可もなく不可もなくと感じてしまった。もっと著者らしさを出してくれることに期待! -
あとがきが良い
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著者はセクシー女優ですが、小説も十分面白いと思いました。
セクシー女優として生きる4人の女性を描いていますが、それぞれ個性のあるストーリーです。
評価がされにくい業界で、きちんと評価されている著者だからこそ、書ける1冊なのかもしれません。 -
連作短編。「春、死なん」で随分と自由に書く人だと思ったので、こちらは読者に媚びるように感じた。
読みやすいけれど予想外。 -
AVにも色々と理屈来はあり
物事を考えている -
お世話になってました
ってな事で、紗倉まなの『最低。』
彩乃
桃子
美穂
あやこ
のAVに関わる短編集
お世話にもなってた紗倉まなさんが小説書いてたの知らんかって、図書館で予約して直ぐにご到着
独特の句読点の使い方が個人的にはグッときた
内容的にはまだまだ拙い感じがあるけど、AVに出演している、出演した事のある過去にそれぞれ纏わり付く感情、視線、想い等…
自身が経験した想いも活かしながらなの本作じゃないかなと。
映画もあるみたいなんで観てみたい
新春一冊目が『最低』で、底辺からスタートなんで後は上へ登るだけ
ええ年の始まりじゃ -
なかなか文章が面白く、実際にAVをやっていないと書けないものだと思う。そういう意味では唯一無二でとてもよかった。形容詞に小文字ぁみたいなのを使うのがなんかすごい違和感があったけど、らしさが出てて楽しく読めた
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完璧じゃない感じと言葉一つ一つがエロかったのが好きだった
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著者プロフィール
紗倉まなの作品
