小説 雲のむこう、約束の場所 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041026366

作品紹介・あらすじ

もうひとつの戦後の世界。1996年、日本は南北に分断されていた。世界の半分を覆う共産国家群「ユニオン」は「エゾ」を支配下に置き、島の中央にとほうもなく高い、純白の塔を建造しつつあった。その頃、青森県の津軽半島に住む中学3年生の藤沢浩紀と白川拓也は異国の大地にそびえる塔にあこがれ、飛行機で国境の津軽海峡を越え、塔まで飛んで行く計画を立てていた。しかし、浩紀が口を滑らせたせいで、クラスメイトの沢渡佐由理にばれてしまう。さいわいサユリはその飛行機、ヴェラシーラに強い関心を持ち、計画の共犯者になってくれる。浩紀たちと佐由理は、「ヴェラシーラが完成したらサユリを塔まで連れていく」と約束を交わす。ヴェラシーラが完成に近づくにつれ三人の仲も深まるが、サユリはある日、突然、浩紀たちの前から姿を消してしまう――。その約束も果たせぬまま……

感想・レビュー・書評

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  • 共通の趣味を持つ友達と目標を持って、共同作業に明け暮れる日々。
    男同士の友情に突如現れる恋の予感。
    そして、突然の別れ…。

    青い物語から一転、話の方向性が変わっていき、序盤のスピード感はたまらなく好きでした。

    中盤以降の悶々とした感じと、結末はいまいちピンと来ず少々、不完全燃焼に感じました。

  • 原作の映画を見て、戦争の設定についてもっと知りたくなりノベライズ本を手に取った。
    読んでみた感想としては、映画よりも自分で歩いていくという意思と孤独を強く感じた。

  • 喪失、内省、彷徨、呪縛、邂逅、開放、再生
    ただひたすらに、ただひたむきに
    淡い思いと、後悔と疼き、あり得たはずの未来

    「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」
    「君の名は。」
    いずれも読みながら同じ単語が頭に心に。
    目を奪われる映像作品とは別に、活字の物語を通じて
    感じるこの感覚、とくに喪失と彷徨に対する疼きは
    自らの経験を背景にはまってしまうと
    理解者を得たような、同一視してしまうような、
    作品・主人公への共感がクセになる。

  • 新海誠さんの原作ということがきっかけで購入。現実と異なる世界での日本を描いたSFストーリー。

    浩紀が拓也とサユリに出会い、海の向こうの「塔」を目指した中学時代「夏の章」
    急にサユリがいなくなり、浩紀と拓也が別々に歩んでいく高校時代「眠りの章」
    そして3人が再開する「塔の章」で物語は成る。

    ヴェラシーラ
    それは3人で作り上げ、名付けた飛行機の名前であり、「約束」だった。
    サユリがいなくなることで一度は置き去りにされた「約束」は、年月を重ね、様々な経験を重ね、どうなるのか。
    気になって一気に読了してしまった。

    登場人物の心情の描写が、(素人で上手く言えないが)胸に迫ってくるものがあった。元々はアニメーションを小説化したものがこの本だが、原作ではどう表現されているのだろう。
    読み終えた後、時間ができたらアニメーションの方も見てみよう。そんなことを考えた一冊であった。

  • 新海さんの才能は、素敵だと思う。それをただ文章に写すだけではない加納さんの才能もまた素敵だと思う。

    新海誠展に、行きたい!

  • ユニゾンが関係しているもう一つの戦後世界の物語。さわやかな青春ものかと思ったが、シリアスな話では切なさを感じさせるものだった。一度疎遠になってしまった男女三人だが、さゆりが事情により、学校側に何も伝えずに転校してしまい、なぜなのかを突き詰めようとする浩紀。拓也があるプロジェクトに参加し、そこの研究員として働くこととなり、三人は再会する。あの日のことを思い出し、夢を叶えたい思いから結束してヴェラシーラと名付けた飛行船に思いを乗せ羽ばたく姿とSFの世界観がメッセージ性の強い物語を掻き立てていくのが良かった。

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著者プロフィール

1973年生まれ、長野県出身。
2002年、ほとんど個人で制作した短編作品『ほしのこえ』でデビュー。
2016年『君の名は。』、2019年『天気の子』、2022年『すずめの戸締まり』公開、監督として国内外で高い評価と支持を受けている。

「2023年 『すずめの戸締まり(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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