マタタビ潔子の猫魂 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2019年12月24日発売)
3.13
  • (1)
  • (5)
  • (5)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 69
感想 : 3
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784041026434

作品紹介・あらすじ

無口で地味な派遣OL潔子は、困った同僚・神経質な上司・いじわるな友人たちに悩まされる日々。実は彼らには、謎の憑き物が…。潔子の怒りが爆発するとき、飼い猫=古来の憑き物・猫魂と合体して、黒ずくめの美女に変身する!第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞した痛快エンターテインメントにして、『わたし、定時で帰ります。』著者のデビュー作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • おもしろかったですよ。

    背景には、働く女性を取り巻く理不尽な環境、人間関係があります。
    人間関係には同僚の女性はもちろん、わかっていない上司がいます。
    もっと言うなら、不安定な働き方を推進した小泉純一郎、竹中平蔵がいます。
    (ほんと、くずだ。。。)

    理不尽だな、と思っても言えないとストレスがたまります。
    それを何とか(自分で思っていないところがこの本のおもしろいところ)解決していきます。

    超すっきり、というわけにはいかないですが、問題提起と、おかしいのは周り、ということが誰にでも明らかなので、後味はいいです。
    そういった意味ではウルトラマンみたいな感じですね、ドラマ向きかもしれません。

  • 漫画にしたら面白そう。
    問題が解決したら主人公が少しずつ上向きになるという話ならもっとよかった。

  • 各話冒頭の、天道辛彦に乗せられた潔子の自虐ネタっぽい行為は笑える。『吾輩は猫である』を連想した。やられたぶんをやり返すみたいな感じがして、あまり仕返し劇にスカッとする気持ちは持てなかった。表紙のイラストは、もう少し、可愛い方向か頼りなさそうな方向によっていたほうがイメージと近かった。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

東京都中野区生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2009年、『マタタビ潔子の猫魂』(「ゴボウ潔子の猫魂」を改題)でメディアファクトリーが主催する第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞し、作家デビュー。13年、『駅物語』が大ヒットに。15年、『海に降る』が連続ドラマ化された。現代の働く女性、子育て中の女性たちの支持をうける。主な作品に『賢者の石、売ります』『超聴覚者 七川小春 真実への潜入』『真壁家の相続』『わたし、定時で帰ります。』など。

「2022年 『くらやみガールズトーク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

朱野帰子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×