いのちの車窓から (角川文庫)

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  • 本 ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041026496

作品紹介・あらすじ

星野源が、雑誌『ダ・ヴィンチ』で2014年12月号より連載スタートした、エッセイ「いのちの車窓から」。
第1巻となる単行本は2017年に刊行し、ベストセラーに。
【累計45万部突破(電子含む)】となる大人気エッセイ集、待望の文庫化!


ドラマ「逃げ恥」、「真田丸」、大ヒット曲「恋」に「紅白」出場と、
2014年以降、怒濤の日々を送った2年間。
瞬く間に注目を浴びるなかで、描写してきたのは、
周囲の人々、日常の景色、ある日のできごと、心の機微……。
その一篇一篇に写し出されるのは、星野源の哲学、そして真意。



文庫版では、カバーを新装&10ページ(エッセイ約2本分半に相当)にわたる、長い「文庫版あとがき」を新たに収録!

感想・レビュー・書評

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  • ご本人は書くのが苦手だから、仕事にしてやろうと思ったと本書で書かれているが、自分を俯瞰的にみて文章にできる文才は、素晴らしいとしかいいようがない。
    ちょっとした日常にも、繊細で優しい人柄が感じられ、星野源さんが大好きになった。

    「いつだって世界を彩るのは、個人の趣味と好きという気持ちだ。」

    好きを極めてますます活躍されている星野源さん、細野晴臣さんに託された未来を私もみたい。

    • きたごやたろうさん
      またまたオイラの本棚に「いいね」をありがとうございます。

      この本は、パート2も出ていますよね。
      よくオールナイトニッポンは拝聴させていただ...
      またまたオイラの本棚に「いいね」をありがとうございます。

      この本は、パート2も出ていますよね。
      よくオールナイトニッポンは拝聴させていただいております。
      歌手に役者にとマルチな方ですよね!
      2025/01/13
    • ミユキさん
      こんにちは!コメントありがとうございます。 
      パート2図書館で予約しています。
      まだまだ順番はこないでしょうが…
      こんにちは!コメントありがとうございます。 
      パート2図書館で予約しています。
      まだまだ順番はこないでしょうが…
      2025/01/13
    • きたごやたろうさん
      源さん、人気だからね!
      源さん、人気だからね!
      2025/01/13
  • 星野源さんの初読みエッセイ。
    他も全部購入する予定というくらい私は面白くて一気読みでしたー!

    テレビで観る星野源さんの印象、ふんわりしてるけど、マルチな才能(音楽、俳優、執筆等々)があり、それは昔からの並大抵ない経験の積み上げなんだろうなと。人望や人との付き合い方も!

    星野源さんの考え方や日々の日常出来事がつづられていて面白い!
    競艇場まで入場してみちゃう話とか。
    エッセイでクスクスと笑うことあっても、声に出して爆笑したのは初かも!家で良かった。

    もっともっと知りたくなります。
    恋ですーw

    ガッキーとドラマやっていた頃の2016年の話も入っていてワクワク、ニヤニヤと読みました★

    こないだ読んだせいやも、星野源さんも、私はテレビ出てる人達のエッセイ読むと興味を持ってしまう性格なのかな。むむー次誰にしよ、でもその前に星野源さんのエッセイ全買い行動してしまう予感。


    ※角川文庫はページ数が16の倍数。

  • 俳優の星野源さんのエッセイ。

    サラッと読めるのだけど、どこかノスタルジックでエモさを感じさせる文章。こういう表現力をお持ちなのかと驚き。
    勿論、星野さんの何気ない日常が読める面白さもあるのだけど、単純にまたこの人の文章を読みたいな〜と思いました。

  • 『いのちの車窓から』星野源氏
    154P「いつだって世界を彩るのは、個人の趣味と、好きという気持ちだ。」
    ――――――――
    【購読動機】
    『歌うようにつたえたい』塩見三省氏のエッセーを読みました。著書のなかで、塩見氏は「エッセーを執筆するきっかけが星野源さん」と記述しています。
    お二人に共通するのは、病を患ったあとに俳優業に復帰されているという道のりです。
    ――――――――
    【エッセーとは?】
    わたくしは、エッセーを読む頻度が少ないです。たまたま、選んでいなかったというのが理由です。
    2023年度は、エッセーが自然に増える年となりました。流れ・・・なのでしょうか?
    エッセーは、著者の考えや気持ちに触れることができる貴重な機会の一つであると気づきました。
    ――――――――
    【読み終えて】
    星野さんは書籍のなかで記述しています。(私の解釈も含みます。)
    ・俳優業は、必要とされて初めて仕事となる職業であること。
    ・多くの俳優(ライバル)がいるなかで、心も体も消耗してしまうのは普通であること。
    ・売れてくる、脚光をあびる、その結果、エゴが大きくなり、仕事に支障をきたす先輩を多く観察してきた。
    また、星野さんは、幼少期、思春期ともに周囲を観察すること、一人でいる空気、空間が苦にならないことも回想しています。
    ――――――――
    だからでしょうか? 
    星野さんの景色をとらえる眼差し、人物を観察する眼差し、そしてご自身を省みる眼差しを柔らかな印象で受け止めることができました。

    始めから終わりまで優しい文体でした。そして、わたしは気持ちが軽くなる体験を得ることができました。
    「生きていると自然に力が入ってしまうのかも・・・。」
    「そんなときは、外にそして内に耳を傾ける時間を作ることが大切なのかもしれないな・・・。」
    ――――――――
    【エッセーより抜粋】
    66P
    音楽の在り方と向き合うためには、リスナーとしての感覚に素直になるしかない。
    74P
    文筆家としてエッセーを書くこと、目で見た景色と心の中の景色を描写することが、一種のヒーリングのようになっている。
    99P
    数年前から人見知りをと思うことをやめた。心の扉は、常に鍵を開けておくようにした。
    154P
    いつだって世界を彩るのは、個人の趣味と、好きという気持ちだ。
    168P
    心を無くさずに楽しく普通に生きられるように工夫をした方がよい。その中でも大事にしたいのは季節を感じるということである。
    192P
    文章のプロとは、ありのままを書くことができる人ではないか

  • 源さんのエッセイにどっぷりハマり、時系列順に読み漁って4冊目。

    え!今回下ネタほとんどないじゃん!前作のスタート、おっぱいだったのに!ってびっくりしたのがひとつ。
    源さんの仕事への向き合い方や生活についての、息遣い?みたいなものが感じられてよかったなぁと思うのがふたつ。
    ガッキーと結婚できてよかったね!お幸せに!って思うのがみっつ。

    「幸せになってしまったら良い表現はできない」などと、己の人間性や才能に自信がない自分を正当化するための、言い訳に塗れた情けない理論を掲げたりした。嫌う必要のないものを嫌い、好きでもないものを好きと言って、人と違うことをアピールしようとした。
    そのままの自分を認められない、偽らずにはいられない、誰かに馬鹿にされる前に自分で自分を悪く言い、「分かってますよ」と傷つかないようにバリアを張った。情けない。そんなことをしていたら、実際にこの上なく幸せな人生だったとしても、幸せな気持ちになんて一生なれないのに。
    今はそんなことはまったく思わなくなった。
    (P188より抜粋)

    順番に、人間の成長ステップを踏まれているんだなと、エッセイを時系列順に一気読みしたからこそ感じる。
    どこの階段が抜けていてもいけないし、過去があるから今があるし、今があるから未来があるんだなとふと思った。
    自分の現在地を見つめて、1歩ずつ進んでいけたらいいなと思う。

  • 読もうと思ったのは前回の理由とは違い、
    たまたまsnsで読了した方のレビューが素敵で
    今回読もうと思った。
    うん。やっぱり面白い。
    源さんがファンだという友達に報告しよ。
    「源さんって素敵な方だね」って。

    余談、、、
    柴犬が好きだという源さん。
    私の趣味のシール集め。
    シールの福袋的なのが届いて開けたら柴犬シールだった。開けた瞬間笑った。

  • 星野源が、雑誌『ダ・ヴィンチ』で2014年12月号より連載をスタートした、エッセイ「いのちの車窓から」に、書き下ろしを加えて単行本化。
    ドラマ「逃げ恥」、「真田丸」、大ヒット曲「恋」に2度目の「紅白」出演と、怒涛の駆け上がりを見せた2年間の想い、経験、成長のすべてがここに。
    星野源の面白さと、哲学と、精確さのすべてを注ぎ込んだ、誠意あふれるエッセイ集。
    ………
    星野源さんのことを知ったのは、やはりなんといっても、あのドラマからですね。
    エンディングテーマ曲の「恋」と共に、大ブームとなりました。そして、その主人公の2人が結婚となれば、日本中が大騒ぎとなりますよね。そりゃ。星野さんは、ラジオのトークが面白いし、執筆もされる多彩な人。それが垣間見えるエッセイです。独特の孤独感?を持ち合わせていて、自分を客観的に見つめる姿が妙に哲学的。
    非常に個性的な人なんだなと、しみじみ感じるエッセイです。文章も面白いです。話の締めかたも上手だなって感じました。続編も読みます!

  • ちょうど紅白で星野源が歌う楽曲がsnsの批判を受けて変更になり話題になってしまってるけれど、数ヶ月前に娘のおすすめで図書館で予約した彼のエッセイ本が年末に来ました。

    大掃除の間の休憩にちょっとずつ読むのにピッタリ。
    源ちゃんの日常のできごとや好きな人、好きな音楽を書いたエッセイです。

    優しいし、いい意味で人間くさくて、
    くも膜下という大病から回復した人だからなのか
    年齢の割に老成した感じも良いのです。

    ちょうどガッキーと共演した「逃げ恥」の撮影の頃の話もあって、面白く読めました。

  • 人間味溢れるエッセイ集だった。
    日常を少しファンタジックに表現していて、読みやすかった。最後の方に出てくる「新垣結衣という人」が1番印象に残ったかな。本に書くぐらい素敵な人だったんだろうな〜数年後に本当に結婚しちゃうなんて、、♡

  • 星野源さんのエッセイ。かつては文章を書くのが苦手だったとは思えないほど、上手だと思う。等身大でまっすぐな文章からは、誠実な人柄が伝わってくる。特に印象に残ったのは、何か目の前に大変なことや嫌なことがある時、それが終わった直後のことを想像し考えるようにすると、邪念を入れず目の前のことに集中でき、気づけば本当に終わっているのだ、というくだり。すごく良い考え方だなと思った。才能あふれ、多くのファンがいる星野さんも、若い頃には下積みのような時代があったということをエッセイから窺い知った。苦労し療養時期などを経た後の星野さんの活躍ぶりは本当に素晴らしい。私生活では新垣さんと結婚し幸せいっぱいの星野さん、これからも是非頑張ってほしい!

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著者プロフィール

1981年、埼玉県生まれ。俳優・音楽家・文筆家。俳優として、映画『罪の声』で第44回日本アカデミー賞優秀助演男優賞受賞。音楽家としては、近年に『SUN』『恋』『ドラえもん』『アイデア』『創造』『不思議』など多数の楽曲を発表。また、著作に『そして生活はつづく』『働く男』『よみがえる変態』がある。音楽、エッセイ、演技のジャンルを横断した活動が評価され、2017年に第 9 回伊丹十三賞を受賞。

「2022年 『いのちの車窓から』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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