太平洋戦争 最後の証言 第二部 陸軍玉砕編 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041027028

作品紹介・あらすじ

髪が抜け、やがて歯が抜ける極限の飢え、鼻腔をつく屍臭。生きるためには敵兵の血肉をすすることすら余儀なくされた地獄の戦場とは――。『太平洋戦争 最後の証第一部「零戦・特攻編」に続く第二部「陸軍玉砕編」。

感想・レビュー・書評

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  • 2018/4/18 Amazonより届く。

  • 太平洋戦争で戦死された方(民間人を除く)は約220~230万人と言われています。そして、その約60~70%が陸軍での死者であると言われています。そして驚くべきはその220万人の約6割が戦闘中での「戦死」ではなく、戦地で「餓え」や「マラリア」等の疫病で亡くなられた「戦病死」であるという事です。太平洋戦争中期から末期にかけて、太平洋の島々で制空権、制海権を失った状態の最前線に補給や兵站を全く考慮しないまま多数の兵士が配属されました。敵と戦う前に、いかに食いつないで生き延びるかという戦いを強いられる状況とはどういうのものか、その状況を生き延びた方の証言はあまりに凄惨です。。食料としてトカゲや蛇を生のまま食べたり(焼くと煙が出るので敵に発見されるため)、死者の体液で塩分と水分を補給して生き延びる、など・・・。戦争の現場、まさに戦場がどういうものか、それを本書は読者に訴えてきます。

  •  凄惨を極めた地獄の戦争から生還した兵士たちの生の証言によって太平洋戦争の真実が語られる第2弾。

     陸軍の玉砕が敵の攻撃だけでなく、飢餓や病気との戦いによって引き起こされたことが証言によって改めて知ることができました。

     また、最前線の状況を作戦本部が正確に捉えていない大きな間違いがいたるところにあったことも考えさせられました。

     生き残った兵士たちが戦争で亡くなった人たちに申し訳なく思いながら戦後生き延び、戦後60年を経てその真実を語ることができたという心の葛藤も強く感じました。

     戦後教育で教わった戦争がどういうものであったのか、兵士たちの証言を知ることで、大きな衝撃を受けました。

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著者プロフィール

1958年高知県生まれ。中央大学法学部卒業後、出版社勤務を経てノンフィクション作家に。政治、歴史、司法、事件、スポーツなど幅広いジャンルで執筆。2010年『この命、義に捧ぐ――台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(角川文庫)で第19回山本七平賞を受賞。主な著書に『甲子園への遺言――伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯』(講談社文庫)『なぜ君は絶望と闘えたのか――本村洋の3300日』(新潮文庫)『死の淵を見た男――吉田昌郎と福島第一原発』(角川文庫)などがある。

「2018年 『敗れても 敗れても』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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