高層の死角 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 139
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041027158

作品紹介・あらすじ

大ホテルの社長が、外扉・内扉ともに施錠された二重の密室で殺害された。捜査陣は、美人社長秘書を容疑者と見なすが、彼女には事件の捜査員・平賀刑事と一夜を過ごしていたという完璧なアリバイがあり!?

感想・レビュー・書評

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  • 高層の死角というタイトルの割に、密室のトリックは早い段階で明らかになる。そこからはアリバイ崩しの考察がメイン。
    ただ、アリバイ崩しに興味を持てない人間なので、そこまでの面白さは感じられず。。

  • 69年、江戸川乱歩賞

  • 森村誠一。先日訃報のニュースを見て久しぶりに読みたくなった。第1の事件はホテルの社長がホテルのスイートルームて殺されており、そこには内扉と外扉の二重の密室があった。
    第2の事件は犯人と目されている人物のアリバイ崩しがメインで時刻表をにらめっこしながら読むことになる。
    事件以外の余計なところがほとんどなく、テンポよく進むので一気に読める。特殊な設定やトリックのない基本に忠実な推理小説のお手本のような一冊でした

  • 若い頃に、森村さんの本は随分読んだけれど、ストーリーをまったく覚えていなかった。(^_^;) 「犯人は彼で決まり」と思わせながら、何重にもかけられたアリバイ工作重がことごとく行く手を阻む。 ページが残り僅かなのに、まだトリックが解けない。 「どうやって犯人を追い詰めるの・・・?」と最後の最後までハラハラさせられた。 まだ、新幹線が東京、大阪間だけを走っていた時代の作品だけどまったく古さを感じさせない。 また、森村さんに耽ってみようかな・・・。(o^^o)

  • 犯人を絞り込む理由が、雑すぎる。
    逆に後半のアリバイ崩しはいたずらに細かい。

  • ひたすら事件解決に向けての話でした。

  • 福岡への直行便がない時代の作品とは思えない作品。今読んでも時刻表部分以外は古さを感じない。加害者・被害者側の心情面に深入りしてないのが今の思考とのズレがなくて良いのかもしれない。

  •  とあるホテルのオーナーが、すんでいたホテルの一室で殺害されているのが発見された。しかしその部屋は密室であった。というところから始まるミステリ。

     んー……………ヒロインが都合良すぎやしないかい? って気がする。むしろヒロイン視点が読みたい。

  • 『高層の死角』
    ホテル経営者・久住の毒殺事件。ホテルの部屋で起きた密室殺人事件。合鍵は4つ。どれもアリバイがある鍵。事件前夜、久住の部屋でルームサービスを依頼した秘書の有坂冬子。テーブルに置かれた久住の鍵。容疑がかかった有坂冬子のアリバイとなった平賀刑事。冬子と過ごしたホテル。アリバイに利用された平賀の捜査。冬子のホテルの部屋の鍵の秘密を解明した平賀。逮捕直前に行方をくらまして殺害された冬子。冬子が犯人を庇うために隠そうとした紙から容疑者の名前が国男としる平賀。久住のライバルホテルに勤める林田国男の浮上。福岡で起きた冬子の殺害。林田がいたと主張するホテルのチェックイン表。

    『春の流氷』
    八島雄介が出会った長坂。学生時代に自分をいじめていた長坂に対する怒り。弱った老人になった長坂を後ろから殴り殺そうとした時に踏み切りに入り込んだ黒猫。黒猫を助けようとした長坂を見た八島の行動。

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著者プロフィール

森村誠一
1933年1月2日、埼玉県熊谷市生まれ。ホテルのフロントマンを勤めるかたわら執筆を始め、ビジネススクールの講師に転職後もビジネス書や小説を出版。1970年に初めての本格ミステリー『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞を受賞、翌年『新幹線殺人事件』がベストセラーになる。1973年『腐触の構造』で第26回日本推理作家協会賞受賞。小説と映画のメディアミックスとして注目された『人間の証明』では、初めて棟居刑事が登場する。2004年に第7回日本ミステリー文学大賞受賞、2011年吉川英治文学賞受賞など、文字通り日本のミステリー界の第一人者であるだけでなく、1981年には旧日本軍第731部隊の実態を明らかにした『悪魔の飽食』を刊行するなど、社会的発言も疎かにしていない。

「2021年 『棟居刑事と七つの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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