のぞきめ (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 236
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041027226

作品紹介・あらすじ

禁じられた廃村に紛れ込み恐怖の体験をしたあげく、次々怪異に襲われる若者たち。そこは「弔い村」の異名をもち「のぞきめ」という化物の伝承が残る、曰くつきの村だった──。ミステリとホラーの絶妙な融合!

感想・レビュー・書評

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  • こういう語り口が一番しっくりくる。

    口の悪い拝み屋って、死相学のあの方ですよね。三津田先生の作品は、現実らしい文章が好きなのだが、あのおばあちゃん出てきたらね。すっごいフィクション度増すよね。

    なんとなくだけど、「のぞきめ」→「黒面の狐」と作者が書きたいテーマがわかりやすい。昔の民俗風習に基づいたホラーミステリ。

    のぞきめは、ホラー強め。2作読んだら、すぐ解決編になったから、展開が急だった。落ち着いて読めば読むほど、なんか変な感じ。その少女の力では、みんなどうしようもできない死に方じゃないのかと思うのだけれど、それは拝み屋もできる彼女の得体のしれない力ってことかな。そのへんぶん投げすぎかなー?

    魔除けの古い風習がベースにあって、さらに古い民俗学があったりするから、実感として怖さと結びつかなかったり、一部と二部の怪異の差とかざっくりしすぎのような気がしました。

  • 民俗学好きな方にオススメ。ホラーミステリー?最後に謎がまとめられていて、論理的に解決しようと試みてます。得体のしれないものに覗かれているという状況が何より怖いです。

  • 「読まない方がいい。あれがのぞきに来るから・・・」



    なんて帯を見ると、読まずにはいられません!!(笑)

    まんまとのせられて、読んでしまいましたが、当たり!でした。



    アルバイトのため、辺鄙な貸し別荘を訪れた学生たちは、

    禁じられた廃村に紛れ込み、そこで、恐ろしい怪異に見舞われる。

    そこは、「のぞきめ」という憑き物の伝承が残る呪われた村だった。




    その村を訪れた作家の体験描写が上手くて、

    読みながら、自分が実際にその場にいるような感覚になる。

    ぞわぞわと体の中の血が騒ぐ感じの怖さで、面白かった。

  •  ネタとしては数ページですむ話を、巧く話を膨らませ構成した長編(終盤の因果律など効果的)。イマイチ怖くないところが残念だけれど、編集者としての技巧(力量)を感じさせる佳品。
     昔懐かしい《ワールド・ミステリー・ツアー13》シリーズ他(堪能した!)は著者が編集者時代に手掛けたもの。

  • 覗き込んだら覗かれてた。

  • 普通にサクサク読めて楽しめたので、これ映画にしたらおもしろいのでは?と思ったら、既に駄作となって世に出ているのですね…
    レビュー見ただけで、見る気も失せてしまったので、とても残念です。

  • 三津田先生テイストのこういう作品、定期的に読みたくなる。民俗学とホラーとミステリーが程よくブレンドされてて、たいへん心地よい空間です。今作はホラー的な気味の悪さより一つ一つの事象に民俗学的な解説付きのネタ描写が多いのでそんなに怖くない。
    三津田作品は横の繋がりがあるので、一度整理したいですね-。(あちらのシリーズ作品の地名が出てきましたね)

  • 映画化された『のぞきめ』のキャッチコピーは「覗かれると死ぬ」。もともとホラーは大の苦手なのに、そんなおどろおどろしい映画を観るのは絶対無理。それ以前に板野友美主演ということで、アイドル起用の『貞子』のようなでパターンだと思ってノーチェック。ところが原作者が三津田信三だと知りました。彼の著作ならば面白くないわけがありません。

    出だしはとても怖くて挑戦的。小野不由美の『残穢』同様、しかし『残穢』以上に著者本人の体験談のような書き出しで、序章では「もしも“あれ”を感じたら本を閉じることを勧める」。何よ、その煽りは。怖すぎるっちゅうのよ。勇気を振り絞ってその先へ。

    物語は序章と終章、その間に挟まれた第一部と第二部から成ります。

    第一部は、著者が友人から昭和の終わりに聞いた体験談『覗き屋敷の怪』。友人は学生時代にリゾート地とは名ばかりの寂れた貸別荘地でバイト。彼を含めて男女2名ずつが管理人から担当棟を決められています。あるとき、山道脇の棟を担当する女子大生が巡礼の母娘に誘われてから様子が変に。管理人には内緒でバイト全員で山道を歩いてみたところ、怪異に見舞われます。

    第二部はさかのぼって昭和の初め、第一部と同じ村での出来事を記した『終い屋敷の凶』。当時は大学生、のちに民俗研究家となった人物がしたためた手記の形を取っています。

    よくできています。ホラーとミステリーの融合だと著者が自負しているとおり、単なる怪異譚ではありません。第二部の終盤では謎がするすると解明されてゆき、それは無茶や!というツッコミも多少入れたくはなりますが、怨みや呪いによる怪異現象のみというオチで済ませられるよりは、あり得ない話であっても一応理論づけられていて安心。

    まるで昭和の忌まわしい村の雰囲気が目に浮かぶよう。桜庭一樹の『赤朽葉家の伝説』や京極夏彦の著作が好きな人ならば、これも気に入るはず。

    ところでこれはどのように映画化されたのでしょうか。第二部には女性アイドルを起用した役柄など想像できず、第一部だけを映画化したのか。ならば単に脅かすだけのホラーになっていると思われます。ムリっ!

  • 20170324

    第一話は本当に怖い
    ホラー

    隙間が怖くなる

    第二章は
    民俗学ミステリー

    最終的にネタバレされるがなるほどと思った

  • うーん、すごく面白かったです。本を開いて、最初のページの最初の文章を読んで思いました。これ、大好きなやつだ、と。そこからは、続きが気になり、一気に読もうとがんばろうとしましたが、いかんせん、怖くて進めるのに難航しました……。ひとりでいるときには怖いので、電車の中やバスの中など、できるだけ周りに人がいて、ひとりじゃないときにちまちまと読み進めてきました。だけれども、最後の謎が解き明かされる怒涛の展開を目の前にそんなことを言っていられず、興味が恐怖を勝り、ひとり部屋でビクビクしつつ何とか読み終えました。小説に恐怖を感じたことはあまりありませんでしたが、これだけは怖かったです。序章のラストに嫌な予感を感じ、ああ、これはひとりじゃ読めないだろうな、と思いました。でもその後の二つの話はどちらも怖かったのですがおもしろく
    、序章のようなまるで実際に身に迫ってくる恐怖ではなかったのでなんとか。幽霊は特にみたことはないのですが、リアリティのある文章にどうしても其処にいるかのように感じてしまいます。みてませんが。でも明るい所など、唯一の逃げ場所にも所構わずに出てくるのを見て、なんだか可愛いなんて思ってしまったり。みたくありませんが。まあ人それぞれ感想はあるかと思いますが、私はこの人の小説をもっと読んでみようかと思いました

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著者プロフィール

2001年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。10年『水魑の如き沈むもの』で第10回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、映画化もされ話題を呼んだ『のぞきめ』、『禍家』『凶宅』『魔邸』からなる〈家三部作〉、『黒面の狐』『わざと忌み家を建てて棲む』『忌物堂鬼談』など多数。

「2018年 『犯罪乱歩幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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