のぞきめ (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041027226

作品紹介・あらすじ

禁じられた廃村に紛れ込み恐怖の体験をしたあげく、次々怪異に襲われる若者たち。そこは「弔い村」の異名をもち「のぞきめ」という化物の伝承が残る、曰くつきの村だった──。ミステリとホラーの絶妙な融合!

感想・レビュー・書評

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  • ちょっ……
    怖すぎ((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタ

    久しぶりに背筋がゾワッとしました…

    ーーーーーーーーーー

    ホラーミステリー作家の先生が、昔知った怪異譚。
    ある経緯で手に入れた民俗学者の古い大学ノート。
    偶然にも同じ地が原因で起きている奇怪な現象を知ってしまった「僕」にも、
    作品を読んでいる「あなた」にも、
    何かと目が合っても……
    ………と、警告は『序章』でされています。

    ーーーーーーーーーー

    いや、怖いよ。
    私、この手の怪談が1番怖い。

    なんせ「1番怖いホラー映画は?」と聞かれると、
    「本当にあった呪いのビデオシリーズ」って答える程「何か起こっても知らないよ」系が1番怖い…(-∀-`; )
    途中で停止しちゃいますし…笑

    『序章』を読んで、
    「え?これ系?」って、躊躇しちゃいました。

    いや、信じてませんよ。
    私は、超常現象信じない派なんです。
    たいていは、どんとこい超常現象!なのですが…

    読み始めて半分、
    風呂でシャンプーしてる間が何か怖い。
    夜中に何度も目が覚める。

    いやぁ〜
    堪能しました〜(恐怖を)

    三津田先生、ありがとうございました。

    背筋がゾワッとなるような本にはなかなか巡り合えません。
    言葉の選び方や文章の組み立て方が素晴らしく恐怖を掻き立てます。

    読後にこの表紙のイラストを思い出すと、また読む前とはちょっと印象が違って見えます。

    『序章』で先生が、怪談奇談に対する姿勢を書いた一文

    ーーーーーーーーーーーーーーーーー

    ああ怖かった……と言えれば、それで満足する。
    その話に解釈などは少しも求めない。
    実はこんな因果応報がありまして、という説明など況して無用である。
    飽くまでも訳の分からないものとして、怪異はそのまま存在しているのが好ましい。
    (本文より)

    ーーーーーーーーーーーーーーーーー

    私も怪談に求める所はここだと思っています。
    何だか分からないから怖いのだ。

    海外のホラーも日本の怪談も、オチをつけて終わらせたいのか、ラストを美談にしがちです(^▽^;)
    それはそれで面白いのですが、私の求める所は↑ですよ。

    ただね、ただよ……、
    三津田先生の作品はどれもこれも(すごく良い意味で)私を裏切ってきます。
    読んだら分かる。

    私が知らないだけで、世の中にはそんな作品だらけなのかな?
    だとしたら生きているうちに読めた事に感謝します^ ^

    最近背筋をゾワゾワさせてないあなたも、
    夏に刺激が欲しいあなたも、
    日本の怪談奇談に弱いあなたには満足な一冊になると思いますよ♡

  • "俺が体験した怖い話を聞いてくれ!"
    最初は、そんな心構えで読みましたが、
    読み進めていくにつれ、徐々に引き込まれて
    謎が大きくなっていき、、、、
    最後に三津田先生なりの解説で占める作品ですね!

    これは好き嫌いが分かれる作品かなと思います。

    四十澤さんの、記録ノートが旨く分かりづらさを
    表現してるので、ただ単に呪いが蔓延している村に
    友人の葬式に参列し、不可解な現象が起こる青年。。
    っていう感じしか読み取れなかったす(笑)

    個人的には、三津田先生の解説で妙に筋が通っていた
    部分が大きかったです。
    自分でも、そこまでは予想出来なかったので十分に楽しめました。
    (※ただ、そこまで予想するー?っていう所もあった(笑))

    言っちゃうと"Another"的な感じになりますね。

    皆さんも、この本を読むときは誰かに"覗かれて"いないか
    注意してくださいね。。

    僕は、耳鳴りがひどかったですよ。。

  • ホラー要素強めでソワソワしながら読んだ。
    ちょっと隙間が怖くなる…。

  • 土着信仰特有の気味の悪さがしっかりあっていい

  • 小説の世界に作者と思われる人物が登場するメタフィクション的なホラー・ミステリ小説。メインは二話の「実話怪談」であり、怪異の“のぞきめ”にまつわる物語。前半・後半共に恐怖を煽る描写が多数ある。そして終章で二つの怪異譚がつながる伏線回収が美しかった。

  • 自分が現場に入り込んだような、臨場感を味わいました。言葉の選び方も好き。構成も、とても引き込まれる面白さ。

  • 人が怨みを生み、怨みが人を狂わす。

    禁じられた峠、闇より纏い付く視線、腹の捩れた死体、鳴り響く鈴音…呪いの村を巡る2つの怪異譚が紡ぐ恐怖の真相に迫る!

    震える程の怖さだけでなく、人と人の繋がりの有り難さも身に沁みる。脆弱で残酷な、人間の怪談。

  • 20170324

    第一話は本当に怖い
    ホラー

    隙間が怖くなる

    第二章は
    民俗学ミステリー

    最終的にネタバレされるがなるほどと思った

  • 民俗学好きな方にオススメ。ホラーミステリー?最後に謎がまとめられていて、論理的に解決しようと試みてます。得体のしれないものに覗かれているという状況が何より怖いです。

  • うーん…。
    期待していたよりは全然怖くなかったのと、のぞきめの少女の正体に拍子抜けした。

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著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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