ホーンテッド・キャンパス この子のななつのお祝いに (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 256
レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041027257

作品紹介・あらすじ

オカルト研究会の頼れるアネゴ、藍の卒業を祝し、オカ研の面々は温泉旅行に出かけることに。
しかし猛吹雪のせいで行き先を変更し、吊り橋の先にある秘境の宿を目指す。
お宿の雰囲気は最高だが、霊が視える森司は、宿の周りで粗末な着物姿の子供の幽霊を目撃する。
なるべく気にせず、片想いのこよみとの旅行を楽しんでいた森司だが、
吊り橋が落ち、皆で宿に閉じ込められ……。
シリーズ初の長編、 青春オカルトミステリ第8弾!
全てのどきどきが、ここにあります!

感想・レビュー・書評

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  • 「ここはどこの細道じゃ」
    立ち往生した先の村で。
    いくら名のある家柄だとしても、プライベートで訪れた際にまでその様な反応を一々されていたら嫌になるだろうな。
    人との距離感は適度にとるのが一番だが、パーソナルスペースを無視して初対面からズカズカと土足で入ってくるのはどうかと思うな。

    「天神さまの細道じゃ」
    陸の孤島に余所者が。
    いくら落雷と言えど携帯の電波の遮断に加え唯一の吊り橋まで落ちてしまうというのは少し出来すぎではないだろうか。
    彼女が彷徨う者だと分かったが、悪意のある者では無さそうだから多分これも人間の仕業なのだろうな。

    「ちいっと通してくだしゃんせ」
    幼い頃の記憶にあるのは。
    父親が娘をというのは物語の中だけでなく現実にもあるだろうが、どんな些細な事であろうと不快な思いをしたのであれば違い等あるわけないと思うが。
    緊急時ですら祭り事の大切な者達は接触してはいけないままというのは、いくら伝統などがあろうと少しおかしいような気がするな。

    「御用のない者通しゃせぬ」
    代わりの娘にうってつけな子。
    彼が口にしたのは相変わらず何も考えず偶然放った言葉だったのか、それとも何かしら理由があったのか分からないが余計な一言だったな。
    表立って頼むこと無く無理矢理連れて行こうとしたあたり、これは普通の話ではなく何かしら理由がありそうだな。

    「御礼を納に参ります」
    洞窟の先に居たのは。
    どこかで勘違いをしたのか分からないが、明らかに彼女を狙った何かにしか思えなくなってきたが本当の娘すら逃げる様な事に引き込もうとするのだろうか。
    花の正体を知ってか知らず見たのだろうが、だとしたらあの花は一体誰の手により栽培されているのだろうか。

    「行きはよいよい 返りはこわい」
    村の中に閉じ込められた者。
    何故こんなにも沢山の子がいるのかと思えば、ただ何処かに往くことも出来ず彷徨わされていただけと思うと可哀想になるな。
    最後の最後に記憶を取り戻した彼女だったが、実際には忘れたままの方が良かった記憶かもしれないな。

  • 2019年42冊目。今回はオカルト研究会副部長の藍の卒業旅行ということで、旅に出た一行がいわくつきの村に雪のせいで立ち往生し、事件に巻き込まれるという、どこか探偵小説にあるような話のシチュエーション。部長が部室に寝泊まりしている原因となった人物も登場し、色々と物語の理解が深まった巻。あと、もう森司は自覚のない鈍感野郎に認定。ここまで鈍感だといい加減腹が立ってくるな。さっさと映画に誘いなさいよと自分が森司の周りにいる人間だったら言いたくなります。あーもうじれったい。感想はこんなところです。

  • 副部長の卒業記念旅行に出かけた一行。
    しかし色々な突発的事故と最後の天災で
    近くの山奥の旅館に泊まる事に。

    そしてそこは、かなりの閉鎖的な村だった?w
    作中でメンバーも言っていますが、この状態だと
    2~3人確かに死んでそうな流れがあります。
    今回初登場、の部長の異母弟も出てきています。
    おかげで、何故部長が部室で生活しているのか、の
    謎も判明してしまいました。
    ものすごく、自分は善良! という塊…。

    おかげさまで(?)迷惑もやってきたわけですが
    どちらでもいい、なら彼でもよかったのでは?w
    女の子が、という話になっているから、その代案は
    浮かばなかったのでしょうか?
    民話も都市伝説も、どこかしら改ざんされて
    こうなるものです…。

    今回は旅行先だったためか、完全長編。
    そして主人公は、本人はかなり前進で
    他者から見たら、1歩しか動いてない進展w

  • クローズドサークルでかつちゃんとホラーしていました。やっと決心したか!と思ったらそこかよ……お前……。

  • 今一番新刊が出るのが楽しみな小説。
    読み終わった後に一種の虚無感に襲われるぐらい好き。

    今回のお話はなかなか壮大で面白かった。
    ストーリーの作り込みが楽しかったのか、登場人物の描写が少し
    これまでの作品より弱めだった印象。

    いつもよりホラー要素強め、ラブコメ要素弱めの配分。
    まぁ、それでもファンは楽しく読んじゃうんだけどね!

  • シリーズ8作目にして、長編化!
    うりこひめとあまのじゃくの話は知らなかった。でも解説されているので、予備知識なくても問題ないです。作者の元の話を知らない人を置いてけぼりにしない姿勢に感謝しています。
    人の因縁の怖さが身にしみます。
    物語だからいいけど、現実に神司君とこのみちゃんのような関係ははたで見ているほうが恥ずかしくなってしまうような展開があります。
    新キャラも出てきますが、今後の展開に期待。

  • 2015/11/5

  • 2017.9.15 読了。

    シリーズ初の長編。
    やっぱり、こういう村ってまだあるのかなぁと思った。
    なよなよしてて頼りない森司がたくましく見えつつ、こよみにさっさと告白すりゃいいのに、デートに誘うこともできないところが、うーーん、まだまだ先は長そう。

  • シリーズ8巻目。映画化おめでとうございます。


    瓜子姫伝説って全国で有名な話らしいが聞いたことなかった。
    徐々にこよみと森司がイチャついているのがまたニヤニヤできて良いっす。
    分かりにくいときはミステリアス、分かりやすくても可愛らしくて良い、要するに灘こよみであればなんでもいい。ってのは正直な森司の気持ちで素敵です。
    いや絹代さん出てくるなよ空気読めよ!って思ったけど、その後の森司のテンパりにより、「可愛いよ」発言が飛び出しニヤニヤ。
    洞窟でも「先輩、旅行中だからですか」、「旅の解放感で、サービス過多なんですか」とすねたように言うこよみ、可愛いに同意。
    森司をかばうこよみと、こよみのために死んでも構わないと決心する森司。どちらもお似合いです。


    部長の異父弟の久裕くんが出てきたが、どうもうさんくさいキャラだ。
    天然のお坊ちゃまのように描写されているけど、御役目を務められる人としてこよみを助役に提案する流れ、わざと仕向けてる感が文章でぷんぷん匂う。
    これ天然でうっかり言ってしまったように描きたいなら文章選びが失敗だと思うな。
    そのせいで最後の微笑ましいデコピンエンドがうすら寒く感じてしまった・・・。

  • 初めての長編ですね。
    劇場版、といった感じです。
    卒業旅行に出掛けたオカ研一同が、閉ざされた集落で事件に巻き込まれます。
    いつになく登場人物が多くて、しかもみんな兄弟姉妹なもので、途中でどれがだれやらわからなくなりました…。巻頭に人物一覧が欲しかった。
    ともあれ、森司とこよみの仲も着々と進捗し、相変わらず安心して読める一冊です。
    が、以前「長編も読みたい」とレビューしておいてなんですが、やっぱり短編のほうがしっくりくるかな…

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著者プロフィール

1972年新潟県生まれ。2012年、『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。瑞々しいキャラクターと読みやすい文章で読者モニターから高い支持を得る。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成。

「2020年 『ホーンテッド・キャンパス 最後の七不思議』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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