- 本 ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041027370
作品紹介・あらすじ
若手人気女優、井出夏希とベストセラー作家、山中怜子の誌上対談。本音と建て前が交錯する中、夏希も怜子も内心で、過去の恐るべき罪を語り出し……。 衝撃につぐ衝撃で息もできない! 奇才が描く問題ミステリ!
感想・レビュー・書評
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表面的にはにこやかに、盛り上がりながら進んでいく対談。
その陰には、秘められた本音と過去があって……。
芸能、スポーツ、音楽と、さまざまなジャンルの雑誌上で行われていく対談。
にこやかな表面と、どす黒い本音のギャップを描く、ブラックユーモア。
冒頭の「月刊エンタメブーム」が、ブラックさが際立つ。
そのあとは、同じパターンが続くので、ややマンネリ感。
話がつながり、もつれあう後半がおもしろかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
藤崎さんの作品はとても面白い。二重三重に伏線が張られており、最後に一気に解けていく部分は目が離せない感じでした。これが藤崎さんの強みかな?
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どんどんエスカレートしていく話が繋がっていき、衝撃的なラストへ。
藤崎翔さんらしい展開で楽しく読んだ。 -
【内容】
いろんな雑誌でよくある、有名人の対談特集。その対談中の言葉は実はただの上っ面で、言葉の裏にはどんな思惑や恨みが隠されているのか…。映画主演女優×原作著者、若手Jリーガー×ベテランJリーガー、新進気鋭のロックバンド、ドラマ主演俳優×ヒロイン女優×ベテラン脇役俳優。すべての対談が嘘だらけ。
【感想】
とーっても疲れた。それは心地よい疲れ。脳汁ドバドバ。伏線に次ぐ伏線で、キーワードをメモしていかないと頭パニックだし、本当の意味で楽しめない。
短編が実は連作で、さらには大きなストーリーがあって…と繋がり合う話を自分の中でまとめていくのが楽しかった。
『大どんでん返し』とは、まさにこの本のことだろう。ミステリーは、読みながら自分の中で憶測をたてるものだが、今回の本で自分が如何に甘っちょろいかを痛感させられた。あくまで小どんでん返し程度。そこから1度、2度と裏切られる、良い意味で。 -
元(売れなかった)お笑い芸人で、苦節の末に「神様の裏の顔」で横溝正史ミステリ大賞を受賞した、藤崎翔の受賞後第一作。
人気アイドル、花形スポーツ選手、売れっ子作家、新進ミュージシャンなどの華やかな登場人物が、例外なくみな悪人......そして、二転三転の「どんでん返し」ありのサスペンス・エンタテイメント小説。
この作品の秀逸なところは、ストーリーのアイディア。
伏線の逆張りとも言うべき、意外性が小気味良い。
登場人物のキャラ付けが甘いとか、もう少し「恐怖感」や「緊張感」を醸しした方が作品に深みが出るとか、エンディングが弱いとか、細かい突っ込みどころはあるが、全体としてはなかなか楽しめた。
これが2作目と、まだ若い作家なので、今後たくさん書くことによって、良質のエンタテイメント小説を書けるよう期待している。 -
最近読んだ本の中で一番面白かった!!
各対談の「そこで繋がるんだ!」という驚きと、成りすましの成りすましで、本当は誰?というドキドキと。ページを捲る手が止まらなかった。
この本の中の世界で生きる人たちに、このとんでもない真相を教えてあげたい…
著者プロフィール
藤崎翔の作品





