私情対談

  • KADOKAWA (2015年6月25日発売)
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感想 : 44
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  • 本 ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041027370

作品紹介・あらすじ

若手人気女優、井出夏希とベストセラー作家、山中怜子の誌上対談。本音と建て前が交錯する中、夏希も怜子も内心で、過去の恐るべき罪を語り出し……。 衝撃につぐ衝撃で息もできない! 奇才が描く問題ミステリ!

感想・レビュー・書評

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  • 表面的にはにこやかに、盛り上がりながら進んでいく対談。
    その陰には、秘められた本音と過去があって……。

    芸能、スポーツ、音楽と、さまざまなジャンルの雑誌上で行われていく対談。
    にこやかな表面と、どす黒い本音のギャップを描く、ブラックユーモア。

    冒頭の「月刊エンタメブーム」が、ブラックさが際立つ。
    そのあとは、同じパターンが続くので、ややマンネリ感。

    話がつながり、もつれあう後半がおもしろかった。

  • 面白い形式、以外とこれまでない形式、伏線が散りばめられて、よく考えられている。考え過ぎなところがあり、少し残念。なかなか、ここまで凝るのもすごい頭使っているし、SMLの歌詞を見つけた時は、視界が開けた感じになった。

  • 藤崎さんの作品はとても面白い。二重三重に伏線が張られており、最後に一気に解けていく部分は目が離せない感じでした。これが藤崎さんの強みかな?

  • どんどんエスカレートしていく話が繋がっていき、衝撃的なラストへ。
    藤崎翔さんらしい展開で楽しく読んだ。

  • 【内容】
    いろんな雑誌でよくある、有名人の対談特集。その対談中の言葉は実はただの上っ面で、言葉の裏にはどんな思惑や恨みが隠されているのか…。映画主演女優×原作著者、若手Jリーガー×ベテランJリーガー、新進気鋭のロックバンド、ドラマ主演俳優×ヒロイン女優×ベテラン脇役俳優。すべての対談が嘘だらけ。

    【感想】
    とーっても疲れた。それは心地よい疲れ。脳汁ドバドバ。伏線に次ぐ伏線で、キーワードをメモしていかないと頭パニックだし、本当の意味で楽しめない。
    短編が実は連作で、さらには大きなストーリーがあって…と繋がり合う話を自分の中でまとめていくのが楽しかった。
    『大どんでん返し』とは、まさにこの本のことだろう。ミステリーは、読みながら自分の中で憶測をたてるものだが、今回の本で自分が如何に甘っちょろいかを痛感させられた。あくまで小どんでん返し程度。そこから1度、2度と裏切られる、良い意味で。

  • 「殺意の対談」というタイトルから変わったみたい。
    ずっと探しててやっと読めた!

    面白かった!
    主に対談と心の声で書かれてて普通の本とは違い◎。
    心の声は面白かったな〜

    色んな対談の話かと思ったら最終的に 井出 vs 山中。
    一気読みやったー

    各対談やとSMLの対談の歌詞が印象的やった。
    あと土門さんのエピソードも好き。

  • 元(売れなかった)お笑い芸人で、苦節の末に「神様の裏の顔」で横溝正史ミステリ大賞を受賞した、藤崎翔の受賞後第一作。

    人気アイドル、花形スポーツ選手、売れっ子作家、新進ミュージシャンなどの華やかな登場人物が、例外なくみな悪人......そして、二転三転の「どんでん返し」ありのサスペンス・エンタテイメント小説。

    この作品の秀逸なところは、ストーリーのアイディア。

    伏線の逆張りとも言うべき、意外性が小気味良い。

    登場人物のキャラ付けが甘いとか、もう少し「恐怖感」や「緊張感」を醸しした方が作品に深みが出るとか、エンディングが弱いとか、細かい突っ込みどころはあるが、全体としてはなかなか楽しめた。

    これが2作目と、まだ若い作家なので、今後たくさん書くことによって、良質のエンタテイメント小説を書けるよう期待している。

  • コントの台本。舞台の脚本。
    「実は○○でした」が多い。
    無関係に見せて「実は」息子でした。
    騙されたふりをして「実は」逆にだましてた。
    勘違いが延々続くアンジャッシュのコントのよう。
    読者が神の視点で舞台劇を延々と見せられているよう。
    人物の描写が貧困なので登場人物が分かりにくい。
    女性芸能人は殺し殺されて変装するので、特に区別がつきにくかった。
    実写化したほうが分かりやすいのかも。

  • 最近読んだ本の中で一番面白かった!!
    各対談の「そこで繋がるんだ!」という驚きと、成りすましの成りすましで、本当は誰?というドキドキと。ページを捲る手が止まらなかった。
    この本の中の世界で生きる人たちに、このとんでもない真相を教えてあげたい…

  • タイトル通り有名人達の対談形式の連作短編で心の声で本音が出てくるので面白い。関わりある人がたくさん出てきてややこしい所もありつつインタビュアーの谷川さん以外は嫌な人ばかりなので感情移入もせずサクサク読めた。裏の裏の裏が多い。

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著者プロフィール

藤崎 翔(ふじさき・しょう)
1985年、茨城県生まれ。茨城県立竜ヶ崎第一高等学校卒業。高校卒業後、お笑いコンビ「セーフティ番頭」を結成。ネタ作りを担当。2010年にコンビを解消し、小説を執筆。、2014年、初めて書いた長編ミステリー「神様のもう一つの顔」(のちに「神様の裏の顔」に改題)で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、小説家デビューする。著書に『私情対談』(のちに『殺意の対談』に改題)『こんにちは刑事ちゃん』『おしい刑事』『恋するおしい刑事』『お隣さんが殺し屋さん』がある。


「2018年 『時間を止めてみたんだが』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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