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本 ・本 (308ページ) / ISBN・EAN: 9784041027424
作品紹介・あらすじ
1888年にロンドンを震え上がらせた連続猟奇殺人「切り裂きジャック」事件。5人の売春婦をバラバラにし、犯行予告を新聞社に送りつけながら迷宮入りしていた。最先端の科学技術が歴史を遡り、真犯人に迫る!
感想・レビュー・書評
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こちらは科学捜査をした結果の「127年目の真実」なので、信じるしかないし、おそらく本当なのだろう。が、この真実を追い求める過程はおもしろかったが、「真犯人」はひとりだと決めていいのだろうか?とかいろいろ考えてしまう。
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犯罪
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殺害現場に残ってたショールをオークション絡みで手に入れ、現代のDNA鑑定で真犯人を見つけるまでのルポルタージュ。当時から数名の容疑者が挙がっていて、この著者は被害者だった女性の子孫と容疑者の子孫のDNAを採取する為に交渉。そして結果が判明した。被害者の惨殺死体の写真も掲載されてるし、惨殺の様子など細かに描写もされている。キチガイが犯人なら当時のイギリスではどう判決されたかな。
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巻頭カラーページで被害者の写真があって、ショッキングだった。
よく見ると表紙もその写真。
そういうのに耐性弱い人は気をつけて。(そもそも見ないか)
事件から127年目に切り裂きジャックの正体が判明した。
想像を超える残忍な手口の連続殺人と、長らく犯人がわからなかったのでここまで有名な事件となったのだろう。
でも、当時犯人の目星はついてたようで、逮捕できなかったのは鑑定技術がなかったのと社会的宗教的人種的な問題が複雑にからまっていた。
事件に関係したシルクのショールが残っていたことで科学的に判明したけど、動機がわかることはない。
大陸とつながっていない島国の日本では想像できない。
移民問題、宗教問題、人種差別、貧困の下の極貧があること。
殺人事件の背景にそういった問題が見えた。 -
切り裂きジャックに長年を興味を持ち続けた作者が科学的な視点で犯人に迫った模様を描いた一冊。物語は、作者がオークションで切り裂きジャックの被害者のまとっていたショールを手に入れようとしたところから始まる。
趣味として捜査を続けても執念があればここまで迫れるのだという作者の精神に感嘆した。
切り裂きジャック事件自体ほとんど知らなかったが事件の概要を知る過程で1800年後半のロンドン事情がかいまみれて興味深かった。
しかしまぁこのグロイ表紙は何とかなりませんかね。