- 本 ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041027479
作品紹介・あらすじ
小選挙区制、郵政選挙以降の党内改革、ネットの普及が、メディアに対する自民党優位の状況を生み出した。「慣れ親しみの時代」から「隷従の時代」への変化を、注目の情報社会学者が端的に炙り出す。田原総一朗推薦。
感想・レビュー・書評
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自民党がメディアを圧倒している。従来の慣れ親しみの時代から隷属の時代へ。その中で、電通と自民党は55年体制から関係性を保ってきた。勘による選挙からデータによる選挙へ。
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Twitter内のDappiなるアカウントの素性が報道されることでこの本の存在を知り、読んでみた。
広報戦略に専門家を使っているのは聞いていたが、その具体例が出ていたり、テレビ局が放送する上で必要な免許を政府が発行しているという事実を知らなかったので、「電波停止」発言もある意味(?)理にかなっているのか、などと思えたことなどからまとめると、残念ながら自民党は相当研究している…ということを知ってしまった。
野党やメディア側の政治への対策が今後どうなっていくのかを期待したいな。 -
東2法経図・6F開架:312.1A/N81m//K
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政治
社会
メディア -
自民党のメディア戦略を描いた本。文章が少し読みにくかった。PR会社
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面白かった。この先の仕事の仕方にも関連するだろうなと思いつつ。学者の人の本て読みづらいの多いけど、読みやすい。この間の野党のヘボさの理由を分からせるには非常にいい一冊。
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そうでもなかった。データの入手が難しいのはわかるけど… あと中盤あたりにいかにも社会学っぽい記述が続いてややげんなり。個人的には、データを見たところ、旧来メディアが弱っているので足元を見ていっただけなのかな…と。
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自民党のメディア戦略について、1990年代末から今の安倍政権に至るまでに大きく変わったという主張だが、残念ながら話の筋があまりスッキリと頭に入ってこなかった。おそらくデータを収集するのに、いろいろな制約や限界があったのだろうという予測が容易につくが、やはりこの手の研究は、研究者がいかにメディア関係者と親密なラポール関係を築きデータを収集できるかに、その成果がかかっているのだなと思う。とても難しい調査手法だ。
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今こそ、政治に「理」が求められているーー。自分の考えているところとかぶる点が非常に多く、なんとなく勇気づけられる。あとは、自分がそれを実践していくだけだ。
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☆政治とメディアの在り方について示唆深い内容の本。
メディアの政治にあり方について、単に批判するだけでなく、なぜそのような状態になったのかが書いてある。
・自民党だけがメディアとの継続的な関係を築いてきた。
小選挙区制導入以後の日本政治では、政治家に対する政党の影響力が高まり、その中で自民党はいち早く様々な改革に着手し、特に広報戦略については10年近い歳月をかけてその成果を結実させている。
・現代政治のメディア戦略は、ねつ造ではなく、「事実」を「効果的な」角度や順番等で提供、発信することで、特定の政治的主題について有権者の関心を自発的な政治活動の選択を動機付けている。問題となるのは有権者にとってそのメカニズムがともすればブラックボックスになってしまうことだろう。
著者プロフィール
西田亮介の作品





