高校野球論 弱者のための勝負哲学 (角川新書)

  • KADOKAWA (2015年7月8日発売)
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  • 本 ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041027516

作品紹介・あらすじ

時間の許す限り甲子園は常に見ているという野村氏の初の高校野球論。 自身は高校時代、弱小野球部に所属していたため甲子園の経験はないが、それだけに憧れは強い。 問題も多く抱える現在の高校野球にもの申す!

感想・レビュー・書評

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  • 組織論10/10点(高校野球から生まれるプロの選手 日本的システム)
    惹き込まれ10/10点(大谷も出る 松坂 田中 飽きない)
    キャラクター10/10点(野村克也ファンです。この時点から大谷を応援している分析力)
    読みやすさ10/10点(無駄がない。野村氏の本は読みやすいと思う。)

  • 野村克也が語る高校野球論。

    決して強豪校でなく甲子園出場経験もない彼が語る、プロ野球とは違った視点で語る高校野球は新鮮味があった。

  • 「野村克也」の『高校野球論 弱者のための勝負哲学』を読みました。

    「二宮清純」の『最強の広島カープ論』に続き、野球関係の作品です。

    -----story-------------
    高校野球は野村ID野球の原点。
    「弱者の兵法」はここから生まれた!

    時間の許す限り甲子園は常に見ているという「野村氏」の初の高校野球論。
    自身は高校時代、弱小野球部に所属していたため甲子園の経験はないが、それだけに憧れは強い。
    問題も多く抱える現在の高校野球にもの申す!
    -----------------------

    「野村克也」が高校野球・甲子園への熱い想いを語り尽くした作品です。

     ■はじめに
     ■第1章 人はなぜ高校野球に魅せられるのか
      ・地域密着のお手本
      ・おらがチーム ほか
     ■第2章 私の高校野球
      ・兄のおかげで高校に進学
      ・母に内緒で野球部に入ったけれど… ほか
     ■第3章 弱小校が強豪校に勝つために
      ・私立校全盛の時代
      ・優秀なピッチャーとキャッチャーをスカウトする ほか
     ■第4章 こんな怪物がいた
      ・私に巨人入りを断念させた強健強打の捕手―藤尾茂
      ・世界のホームラン王は元優勝投手―王貞治 ほか
     ■第5章 私が選ぶ甲子園名勝負
      ・世紀の大逆転劇 報徳学園×倉敷工
      ・三度目の正直 浪商×法政二高 ほか
     ■第6章 高校野球への提言
      ・回数制限、球数制限は是か非か?
      ・球数・回数制限より分業制を ほか
     ■第7章 プロ野球よ、高校野球に学べ
      ・プロにとっての一所懸命とは?
      ・監督はもっと自分自身を成長させよ ほか
     ■おわりに

    甲子園を沸かせた怪物選手、懐かしい名勝負や高校野球への提言等、愉しく読める内容が満載でしたが… 印象に残ったのは『第3章 弱小校が強豪校に勝つために』ですね、、、

    「強いチームを作るには「集める」「教える」「鍛える」の三つを並行して行うことが必要」

    「集めるべきは一芸を持つ選手」

    「人間教育に力を入れよ」

    「試合では「観察」し「推理」する」

    「「変化」と「心理」に敏感であれ」

    「自信をいかに植えつけるか」

    「もっとも大切なのは指導者が成長すること、組織はリーダーの力量以上には伸びない」

    高校野球だけでなく、他のスポーツにも通ずるところがあったし、仕事にも生かせる内容が織り込まれていましたね… 愉しく読めて、勉強にもなりました。

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著者プロフィール

京都府立峰山高校を卒業し、1954年にテスト生として南海ホークスに入団。3年目の1956年からレギュラーに定着すると、現役27年間にわたり球界を代表する捕手として活躍。歴代2位の通算657本塁打、戦後初の三冠王などその強打で数々の記録を打ち立て、 不動の正捕手として南海の黄金時代を支えた。また、70年の南海でのプレイングマネージャー就任以降、延べ4球団で監督を歴任。他球団で挫折した選手を見事に立ち直らせ、チームの中心選手に育て上げる手腕は、「野村再生工場」と呼ばれ、 ヤクルトでは「ID野球」で黄金期を築き、楽天では球団初のクライマックスシリーズ出場を果たすなど輝かしい功績を残した。現在は野球解説者としても活躍。

「2016年 『最強の組織をつくる 野村メソッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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