光秀の定理 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 267
レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041028100

作品紹介・あらすじ

明智光秀はなぜ瞬く間に出世し、信長と相前後して滅びたのか――。

厳然たる「定理」が解き明かす、乱世と人間の本質。
各界絶賛の全く新しい歴史小説、ここに誕生!

永禄3(1560)年の京。
牢人中の明智光秀は、若き兵法者の新九郎、辻博打を行う破戒僧・愚息と運命の出会いを果たす。
光秀は幕臣となった後も二人と交流を続ける。やがて織田信長に仕えた光秀は、初陣で長光寺城攻めを命じられた。
敵の戦略に焦る中、愚息が得意とした「四つの椀」の博打を思い出すが――。
何故、人は必死に生きながらも、滅びゆく者と生き延びる者に分かれるのか。
革命的歴史小説、待望の文庫化!

解説・篠田節子

感想・レビュー・書評

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  • 明智光秀さん。
    こどもの頃の私にとっては『裏切り者、反逆者、逆賊、3日天下』といったマイナスイメージばかりでした。ところが大人になってからふと時代小説を読んでみると、光秀さんとは何とも真面目で義理人情に厚く、文武両道のカッコいいお人なんだと気付いたのです。
    そうしたらなおのこと、何故、本能寺の変という未だに謎多き一大事件を起こしたのか、その心の遍歴はどんな道筋を辿ったのか、どんな思いで、またどんな覚悟で、その時に至ってしまったのか。あぁ知りたい、知りたい。この光秀さんをもっと知りたいという気持ちはずんずんと大きくなっていました。
    そんな時に出会ったこの一冊。
    光秀さんの周りにいるこれまた魅力的な登場人物(愚息&新九郎)により、明智光秀像を描き出すようなそんなお話です。
    信長さんも革命児ならば、光秀さんもこれまた違った意味での革命児であり、歴史に名を残した武将たちも其々が意味ある生と死を繰り返していたのが戦国時代なんだなと感じます。儚くも惚れ惚れする心意気を持った人達、それぞれの目指した天下=理想の世界の実現のために生きた人達はやはり魅力的ですね。
    光秀さんのこともまた少し知れたような、そんな気分になりました。

  • これは確かに歴史小説だ。だが、その一方でこれほどロジカルな歴史小説は初めてだ。
    真の主人公の二人が光秀の本能寺の変を解釈しているところを読むと、分かりきっていたはずなのに、確かにそうだ、と納得してしまう。本能寺の変は必然的なものだったのだと。
    しかし、個人的には細川藤孝の名脇役ぶりが際立っていて、この作者に藤孝を主人公にした作品を書いてもらいたいと思うレベル。

  • 史実とフィクションを上手く合体させた物語だった。
    動乱の時代を情に厚く、誇り高く生きた光秀の姿が描かれていて、彼が本当にこのような人柄だったらいいのに、と思った。
    最後、愚息たちが刃を向けようとしたシーンも印象的だった。
    フィクションなのに、すごくリアルで一気に読めてしまう物語だった。

  • 面白いけど、あっちこっちにいってる気は否めない。

  • 再読

  • 人望・信頼度の無さでは他の追従を許さない明智光秀の描かれ方がなんともよい。浮世の理(ことわり)など、4つの椀の中の小石にすぎない。本能寺の変もまたしかりだ。垣根諒介の時代物がまだまだ読みたい!

  • 最近新しい明智光秀像に迫る作品が多いような…

  • 歴史の史実を利用して面白く仕上げた生き方について考えさせられる小説。
    勧善懲悪ではなく、努力すれば救われる系の安直な小説でもなく、登場人物の立場や生き方、動く周りの環境と個性とをうまく織り交ぜながら、なかなか面白く仕上げた小説。
    久しぶりに面白いものを読みました。
    ちょっと4つの椀からものを選ぶところに固執しすぎている気がして、そこは少し幻滅。(なければ星5つでもいいと思う)

  • 明智光秀は主人裏切りの悪者という印象しかなかったけれど、その裏切りを起こした理由を考えるとそうでもないのね。ただ、光秀よりも新九郎が人として成熟していくサイドストーリーのほうが自分に重なってためになりました。

  • 読みにくいなぁ

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プロフィール

垣根涼介(かきね・りょうすけ)
1966年4月長崎県生まれ。筑波大学筑波大学第二学群人間学類卒。
2000年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞しデビュー。2004年『ワイルド・ソウル』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞、大藪春彦賞の史上初の三冠に輝き、2005年『君たちに明日はない』で第18回山本周五郎賞を受賞。2013年、初の歴史時代小説『光秀の定理』を発表、歴史時代小説第二弾である本作『室町無頼』は第156回直木賞候補、第7回山田風太郎賞候補となり、第6回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞した。

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