夏の災厄 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (597ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041028124

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  • 2016/7

  • 最後の7行で戦慄。台東区在住

  • 一度は制圧したはずの日本脳炎がなぜか近年になって復活し、法と制度の狭間で奮闘する保健センター職員面々のホラーサスペンス・ヒューマンドラマ。
    2009年に新型インフルエンザが流行し大騒動になったが、それを予見するかのように執筆されていたのが驚きだ。
    はるか昔に制圧したはずの病気が今になって流行した場合、「業務経験のある者がいない」という不安。非常に共感する。
    保健センターの若手職員・小西はどこにでもいる小役人という感じで別に仕事に燃えているわけでもないのだが、パンデミックを迎える時には使命感を持って業務にあたっていた。
    ワクチン認可までは大変な道のりだ。役所が法や前例に縛られて、突発の事態になった時に身動きが取れない組織だというのは非常によく分かる。そして、このような予測できない非常事態になった時に、真っ先に住民を守らなければならない組織であるというのも。

    激務の中ひそかに予防接種事務を進める永井係長、マスコミを利用してワクチン認可の打開策を見出す鵜川医師、肝っ玉のある堂元看護師、クールな東城保健師、どこにでもいそうな登場人物にリアリティがある。

    人体実験が行われたインドネシアのブンギ島の描写もとても読みやすかった。話がしっかりしているので文章を読んでいるだけでイメージがしやすかった。ウイルスを媒介するオカモノアラガイとコジュケイの描写がとても不気味だった。
    後半の部分は、続きが気になって寝るのも忘れ一気に読み進めてしまった。ラストシーンはホラー小説にありがちな感じではあったけれど、その終わり方で良かったと思う。
    中身の濃い、とてもいい本に出会ったと思う。篠田さんの他の本も読んでみたいと思っている。

  • 風邪を引いている時に読んで不安でしょうがなくなった。急いで娘の予防接種予約した。

  • 【ブックオフ108円&初読み作家さん】この季節にぴつたり。90年代?関東のとある人口八万人超えのベッドタウンで起こった奇病のパンデミック 小説。内容、描写がとても細かく読みやすい。内容もリアル過ぎて、実際起こったらこんな感じなんやろうと思うとぞっとする。が、いかんせん、非常にページ数も多く、原因が判明し解決に掛けてややダレダレ気味は、否めないかな。

  • 埼玉郊外で新種の日本脳炎から起きたパンデミック小説。

    パニックものというより原因究明の方が比重が高い。
    解明しようと奮闘する医師が、アメリカの生物兵器の持ち出しという推測がでてきたときにはかなり冷めたが、そこで着地しなくてよかった。
    長かったけれど楽しんで読めた。

  • いわゆるドラマティックな大仕掛けがあるわけでなく、
    わりと静かに淡々とハザードが進行していく。
    これが妙にリアルで怖い。
    ほんとに蚊に刺されると一瞬ドキッと
    したりしなかったり。

    なんか盛り上がんないな~
    と思ってた前半が嘘のよう。

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