アルバート家の令嬢は没落をご所望です (1) (角川ビーンズ文庫)
- KADOKAWA (2015年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041028209
作品紹介・あらすじ
大貴族の令嬢メアリは思い出す。ここが前世でプレイしていた乙女ゲームの世界で、自分はヒロインの恋を邪魔する悪役令嬢だということを……だったら目指せ没落!とはりきるけれど、なぜかヒロインになつかれて!?
感想・レビュー・書評
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前世の記憶を思い出した大貴族の令嬢・メアリ。この世界は前世でプレイしていた乙女ゲームと同じで、自分は主人公をいじめて最後に没落する悪役令嬢....。ふつうなら没落しないようにどうするか、という感じになりそうなところ、メアリは没落コースを突き進もうとする(笑) 口が悪い従者・アディとのやりとりと、なぜか懐いてくる主人公とその主人公と親しくなる元婚約者とのやりとりがコミカルすぎて楽しい。メアリが才色兼備である設定を忘れそうになるくらいぶっ飛んでるのもいい。頭空っぽにしてケラケラ笑える。
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コミカライズにはなったけど、アニメ化しないかなぁ。
この作品テンポ良くて、小さなエピソードも多くて面白いんだよね。 -
悪役令嬢物のライトノベル。悪役令嬢物は転生した悪役令嬢がこれまでと異なる言動をとることで本来の乙女ゲームとは異なる筋書きになることが定番である。これに対して『アルバート家の令嬢は没落をご所望です』の悪役令嬢メアリ・アルバートは物語通りに悪役令嬢が破滅することを望んでいる。
メアリは自分専用のシェフを持つなどの贅沢自慢を無駄と否定する。自分が最も食べたいものはコロッケと言う。貴族も通う学校にある高級レストラン風の食堂を批判する。食堂は早い、うまい、安いを定番とし、海鮮丼を注文する。
メアリは虚飾のパーティーを嫌う。「パーティーが苦手なメアリからしてみれば、金を注ぎ込んだだけの華やかさが逆に白々しくさえ思え、繰り広げられるおべっかと自慢話にうんざりというのが正直なところだ」。健全な消費者感覚によって、悪役令嬢にはならないところが面白い。
「いくら箔を付けるためとはいえ不要な物を買うわけにはいかないでしょ」。この台詞も無駄遣いを否定する健全な消費者感覚がある。 -
ドリルのような髪をもつヒロインちゃん(笑)異世界転生もののひとつで、またか!となってしまったのはその手の本ばかり読んでたから?(笑)ラブコメらしく、そう思って読めばよかったのに主従関係がやたらと軽く、え?まじで?となったのが敗因か。なんかノレないまま流し読みしちゃったわ〜
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メアリ・アルバートは乙女ゲー世界に「悪役令嬢」として生まれ変わったらしい。その話をはいはいと聞き流す従者、アディとともに学園に「没落するために」乗り込むが、ヒロインのふるまいが予想外で……。乙女ゲーものですが、過去の記憶はほとんどなさそうなメアリのツンかわいいふるまい+アディのニヤニヤみている感じが好きなシリーズ。やっぱり面白いなあ。イラストもかわいくてよかったです。ヒロインのすかしっぷりもものすごくて「いいひと」ばっかで楽しく読めました。おすすめ。第二部も書籍化しないかなあ。
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大貴族のご令嬢である主人公は、始業式にて気が付いた。
自分が乙女ゲームの悪役だという事に。
流行りの乙女ゲーム悪役令嬢転生、ですが
中身が残念で仕方がない令嬢になってます。
権力を食べ物と自分の楽のため、にしか使ってません。
人に迷惑かけてないので、ありだとは思いますがw
ただの高飛車親切…高デレ? になってました。
主人公への悪役っぷりが。
ラブコメらしいですが、1割見えるラブと
9割のコメでしょうか?
ゲームの主人公カップルを除いてしまうと、そんな状態。
彼らによって、多少底上げされているような気がします。
しかし主人公…もうちょっと女の子らしく
着飾ってみるとか、ないのでしょうか?
いや、文章内が非常に美味しそうな感じでしたけど。 -
メアリとアディの掛け合いが楽しい。
悪役になりたがってる貴族令嬢なのに、庶民と変わらないアディは親しみが持てて可愛いです。
乙女ゲーベースだけど逆ハーじゃ無いので、一人への気持ちがきちんと描かれているのが良かったです。