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本 ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784041028339
作品紹介・あらすじ
美大生の文登は、河川敷で鮮やかなグラフィックアートを描く美優と出会う。天才肌の彼女に惹かれ、付き合っている女性に隠れて逢瀬を重ねるが……。(「染色」)
恋愛小説に取り組む小説家の僕は、書いた原稿がそのまま自分の夢で再現される不思議な現象に見舞われ……。(「恋愛小説(仮)」)
無限の悲しみは、どこまでも僕を埋め尽くす――。
生きづらさを抱える人々の痛みと希望を描く、鮮烈な6つの物語。
感想・レビュー・書評
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短編集。アイドルの爽やかな姿からは想像しにくいような作品あり。人によって好みが分かれそう。個人的には、パンチが強くても彼の書く文章の温度感が好き。
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6つの短編集のうち3つ目の話が好き。中には非現実的な話もある。
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5/18
世にも奇妙な物語なのか?これは…
非日常ではなくてあくまでも毎日を描いているのだが、それすらも不思議な世界に感じられる。
加藤シゲアキさんの本をもっと読みたい
好きな作家の1人になりました! -
短編集なのでさくっと読めた。
加藤シゲアキさんの作品を読むのは何冊目かだけど、アイドルというイメージが全くなく、いつも新鮮な読書感を与えてくれる印象。
今回も切なくてよかった。 -
人ってのはな、喜ぼうと思っても限界はあるが、悲しもうと思うと際限なく悲しむことができる。だったら最初から悲しまねえことだ。なにがあってもわしは悲しんだりしない。ただの出来事として受け入れる。
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バッドエンドが多めの短編集だったが、
後味の悪さも良い余韻でテンポも良くスラスラと読めた。
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短編集。今回は芸能界ものはなく、恋愛、不条理、SF的な設定等、いろんなジャンルがあって、なかなか楽しめました。
私がいちばん面白かったのは「イガヌの雨」。まず「イガヌ」って何?ってとこから気になるし、想像の斜め上をいく設定でこの発想は素直にすごいと思った。
意気揚々と脱サラしたはずの男が、信頼していたありとあらゆる人の裏切りを知って追いつめられていく「Undress」もなかなかブラックでスリリング。「インターセプト」も似たタイプの話だけれど、こちらもよくできていて感心。
「恋愛小説(仮)」は自分で書いた小説を夢で実現できる話で、映画『ルビー・スパークス』を思い出した。
逆に「染色」「にべもなく、よるべもなく 」といった恋愛、青春もののほうが私にはイマイチで、必要であれば性描写は全然かまわないけれどちょっと背伸びしすぎのような、アイドルだってセックスについて書くんだぜと無理して入れた感じがして逆に違和感。
「にべもなく、よるべもなく」のほうは収録作品中ではいちばん長く、書き下ろしになっていますが、長編むきの題材をよく練らないうちに短編に詰め込んだような印象だし、やや唐突なBL展開はちょっと微妙。あまり推敲する時間がなかったのかな?と思うような部分もちょいちょい目につき、まあこういうのは著者だけでなく担当編集者や校閲からちょっと注意してあげればいいのにと思ったりもしますが。
※収録作品
染色/Undress/恋愛小説(仮)/イガヌの雨/インターセプト/にべもなく、よるべもなく -
恐るべし加藤シゲアキ。
彼の作品を初めて読んだけど、かなりの面白さに度肝を抜かれた。
最近読んだ中ではダントツ面白い。
短編集なんだけど、どれも毛色が違って凄い。
全てが面白かったけど「イガヌの雨」「インターセプト」が斬新。
加藤シゲアキの作品は、これからも期待。
著者プロフィール
加藤シゲアキの作品





