傘をもたない蟻たちは

著者 : 加藤シゲアキ

• KADOKAWA/角川書店 (2015年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[dappu-dappuさんの感想 · 2016年3月20日]

この原作のドラマを観ました。
あとから原作を読んで、
短編小説のこの本をうまくまとめたドラマだったな・・・と感心。

[りりこさんの感想 · 2016年3月2日]

「ピンクとグレー」「閃光スクランブル」に続いてこの本も読む。短編集だが、どれも「この長さで、この言葉が最適」と思える作品が６編。「ピンクとグレー」を読んだ頃は芸能界がチラつく内容に「ジャニーズのタレント加藤シゲアキの本」という意識を持って読んでいたが、もはや一人の作家として作品を読んでいる自分に気付く。６編ともバラエティーに富んだ内容で、ちょっとしたニヒリズムを潜ませた秀作。最後の「にべもなく、よるべもなく」だけは、もう少し読んでいたい気分になった。どんどん文章がこなれていく彼の作品にはこれからも注目だ。

[kitkityoさんの感想 · 2016年2月28日]

ドラマやってたから買ってみた。雰囲気あるわ。イガヌ！

[wankoronyanさんの感想 · 2016年2月25日]

おもしろかった。ジャニーズの加藤シゲアキの作品だから作者の腕を評価されがちだが、各ストーリー青臭く面白かった。


　性の描写がストレートに書かれているから抵抗ある人もいるのだろう。この辺、青臭い。でも、今しか書けない。

　浮気もの、裏切りもの、妄想もの、グルメもの、ストーカーもの、思春期もの、人間の本能を描いている。ペルソナの下、本性丸出しの人間をテーマに描いている。

　このひと、あさのいにお好きそう。そう思った。


　僕は手に職を持つアイドルが好きなので、加藤シゲアキには頑張ってほしいですね。先輩のTOKIOのようにものつくりアイドル頑張ってください。

[なおさんの感想 · 2016年2月21日]

テレビドラマのほうを見ました。
本人出演してました。
ちょっと不思議な感じのストーリーでした。

[chifuyukさんの感想 · 2016年2月20日]

ピンクとグレーに続いて読んだけど、文章はしっかりしてる。ドラマも見たけど、小説は小説で面白くはあった。でも、私がこの手の小説を好きじゃないので、もう次はいいかな・・・
恋愛小説が好きな人にはいいかも?

[「かあさん」さんの感想 · 2016年2月20日]

面白く読んだ。

[みかんさんの感想 · 2016年2月8日]

加藤シゲアキの初の短編集。ドラマ化に合わせて再読。今までの芸能界のキラキラしつつも、暗い闇が垣間見える話から一転、生々しい話が多かった印象。特に私は最後の書き下ろし作品、にべもなく、よるべもなくは何度読んでも得意になれない。よって★3。全体的で言えば面白かったです。特にUndressとインターセプトは終盤の意外性というか、どんでん返しが良かったです。イガヌの雨もラストの何とも煮えきれない終わり方が逆に好きです。

[翼さんの感想 · 2016年2月5日]

【図書館本】芸能界の話ではなくホッとしたのも束の間。終始理解出来なくて読んでる時間が長く感じた。アイドルが書いたと思えない生々しさがまとわり付いてあまりいい感じはしなかった。……本タイトルの意味もわからないままで……モヤモヤの残る短編集。……そろそろ切ってもいいのかも、と思い始めている。

[ruko-uさんの感想 · 2016年2月2日]

「作家加藤シゲアキ｣に注目しています。今までの作品も全部読みましたが、今回は短編集と言うことでいろいろ試しておられるなと言う印象です。「イガヌの雨｣は良かったですね。最後の一行にグッと来ました。一緒につば沸いちゃいましたもの。

たまたまドラマ化と平行して読んでいましたが、正直言ってドラマはつまらなかった。原作の良さがでてないなと思いました。
更に正直に言えば、原作である本書も前作品と比較すると短編であるせいもあるかとは思いますがちょっと残念感があります。
スタイリッシュな文章(端正というのとは違います)、といつも感じますしご本人もそういう文章を意識して書かれていると思いますが、何と言うかカタチに拘りすぎていると言うか、言葉もご本人なりに選び抜いているとは感じますが、平たく言うとちょっと｢鼻にかけたような嫌味な感じ｣がします。

若い読者には良いかもしれませんが、こちらは中年ですから(笑)すかしたように感じられて鼻につきます。
彼自身の普段の言動からもそういう感じは受けることありますけれども。若いんだなぁとしみじみ思います(笑)
ジャニーズだしなぁ、さもありなん、か。

才能はとても感じるのでこれからも読みたい。
だからオバサンにも気持ちよく読める一作を是非、と今後に期待しています。

著者プロフィール

1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。NEWS のメンバーとして活動しながら、2012年1月に『ピンクとグレー』で作家デビュー。以降『閃光スクランブル』、『Ｂｕｒｎ．-バーン-』、『傘をもたない蟻たちは』、『チュベローズで待ってる（AGE22・AGE32）』 とヒット作を生み出し続ける。2020年刊行の『オルタネート』で、21年に第164回直木三十五賞候補、第42回吉川英治文学新人賞受賞、第18回本屋大賞第8位、第8回高校生直木賞受賞。アイドルと作家の両立が話題を呼んでいる。

「2022年 『１と０と加藤シゲアキ』 で使われていた紹介文から引用しています。」