火星の話

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.57
  • (6)
  • (10)
  • (10)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 83
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041028346

作品紹介・あらすじ

自称火星人の女の子が転入してきた。彼女の名は佐伯尋。とんでもキャラでクラスから浮きまくる佐伯さん。でも僕は佐伯さんと下校し、太鼓をたたき、星空を見上げ、彼方の火星に思いを馳せる。切ない青春物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB18495276

  • 自分は火星にある王国のお姫様だとずーっと言い続けている、佐伯さんと、彼女に恋している佐伯さんのクラスメイトの主人公の高一の国吉くんの話。僕である国吉くんの一人称で語られる。
    前半は、これはなんだ?どう言う事?と訝しながら、読むのを止めようか迷いながら、進んだ。国吉くんにちょっかいを出す高見さんが登場する後半辺りからグンと面白くなる。
    でも、不思議な話しでなんだか良く分からないまま終わる。後半、よくあるテーマ、できない事を悩んでないでやりたい事やった方が人生は良いぜ、なのかなと思ったら、そうでもない。
    不思議、不思議、です。

  • 青春小説、恋愛小説、SF。
    それらの要素をミックスした傑作…となれば良かったのだが、正直どれもつかずで、視点をどこに絞っていいのか分からない。
    そもそも何故火星である必要があったのか、それすらも分からず。

    全て含めて、モヤモヤしたのが青春だからということも言えなくないだろうが、この本に関してはそれを言われると「言い訳」に思えてしまいそうである。
    所々の風景や心理描写は上手いので、余計に残念。骨組と立ち位置がしっかりしたら、エエ小説に昇華しそうに思うのだが。

  • 「僕の胸の奥にある、ぐーっとなることしかできないはずの名前のない器官が、初めて痛んだ。素手で握りつぶされるみたいに、強烈に痛んだ。」

  • 青春…ですかね。一言でいうと。笑
    初めはただの電波の話なのかと思ってたんですけど、ゆっくり読み進めると意外とおくが深いようなきがします。

    結局主人公の国吉は自分が火星人だと言う佐伯さんという女の子に恋をしていたわけでもなく、ただその人に救って欲しかっただけだと。。。それを同級生の別の女の子に言われて初めて自分の気持ちに気づくという物語でした。

    ただその火星の話もただ佐伯さんが妄想して話しているわけではなく、国吉が数学の補習授業で先生が「サインコサインタンジェント」という呪文を3回唱えると見てしまう。夢の中の自分は火星の国の王女である佐伯さんの側近だったこと。だから国吉は現実世界で佐伯さんを守る役目は自分がしなくてはいけないと錯覚してしまうんです。

    でも実際は佐伯さんは家庭環境が悪く、幼い頃から自分が火星人であるとそういう嘘をつかなければ生きていけない環境で育ってしまう。それを考えるとただの電波話ではなく色々考えさせられてしまいますねσ(^_^;)

    でもただの佐伯さんの妄想話だったらこの本面白くないと思うですけど、主人公の夢で本当の話なのか嘘の話なのかを錯覚させられて、結局どっちなの?っていう心理的結論をくすぐられて読んでしまいました。

    また途中で出てくるキャラもいいw
    主人公に絡んでくるギャルっぽい女の子は実は元陸上部で実は真面目ちゃん。憎めないすごくいい子なんですよ。

    あとやっぱり担任の山口先生♡
    本当はカメラマンになりたかったけど、カメラを買い損ねたから今は教師をしてるって話は笑えました(笑)女子生徒にモテてチャラそうな感じではあるけど、主人公の留年を救った話はかなりグッときた!もう惚れそうでしたw


    …というように割と楽しめたので良かったです!やっぱキャラ萌えはいいなぁ♪

  • 雰囲気はきらいじゃないけど
    ダルすぎて読むのがツライ

    自称火星人の女の子と白昼夢の物語
    妄想と現実
    夏休みの補修
    がり勉になる親友
    零点の数学
    サインコサインタンジェント

    雰囲気はきらいじゃないけどなぁ

  • 小嶋陽太郎作品は今回2作目です。

    小嶋さんは前作もおもしろかったけれど、今作もキャラクター設定がとてもうまい。脇を固める登場人物のキャラが、なかなか濃い。

    無口で坊主頭で修行僧のような水野くん
    天才理系大学生…水野兄ちゃん
    チャラチャラしてるけど押しの強い高見さん
    茶髪の担任、山口先生…等

    ストーリーは無気力でひ弱な主人公、国吉君が
    自分は火星人であると思っているクラスメイト
    佐伯さんに恋をするお話。

    火星人であるわけないのに
    佐伯さんの不思議な雰囲気とか
    火星の夢のシーンを読むと…もしかして本当に火星人なのか!と国吉と同じ感覚になってきてしまう。

    ただ、真相はとても悲しかった。
    人はいつ大人になるのかな。。。ふと読みながら思ってしまった。

  • 自称火星人の女の子が転入してきた。彼女の名は佐伯尋。とんでもキャラでクラスから浮きまくる佐伯さん。でも僕は佐伯さんと下校し、太鼓をたたき、星空を見上げ、彼方の火星に思いを馳せる。切ない青春物語。

  • 十八歳になったら火星に帰らなくちゃという火星人を自称する同級生の佐伯さんが気になる高校生の話。大人って何?どうしたら大人になれるの?誰もがそんな青春時代を過ごしたことがある。

  • 火星人を自称する佐伯さんと、そんな佐伯さんが気になる国吉と、彼らを取り巻く人々。
    ファンタジーでユーモラスで、でも根底にあるのは、もうまぎれもない青春だった。

    救いたかった火星のプリンセス。
    たとえ夢でも。夢でなくても。

    キャラクターがみんなちょっと可笑しくて、可愛らしい。

    なんかどうしようもなく泣きたくて、大好きだ。

全17件中 1 - 10件を表示

小嶋陽太郎の作品

ツイートする