虚構の城 完全版 (角川文庫)

著者 : 高杉良
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年2月25日発売)
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  • レビュー :5
  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041028902

虚構の城 完全版 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 高杉氏の作品をはじめて読みました。かの出光興産の社風、文化等をリアルに描写している。75年に発表された本作だが、現在でも同社独特の考えは続いている。労働組合は今でも存在せず、創業家が影響力を持っている。

    しかし出光のような大企業が残業無し、労働時間管理無しというのは驚かされた。時代の要請か少し変化しつつあるようだが、体質が変わるには時間がかかるだろう。

    昨今話題となっている昭和シェルとの合併についてもこのような会社文化が強く影響してしるのは間違いないだろう。

  • 20150726

  • 出光興産をモデルにした作品で、海賊とよばれた男の出光興産のイメージとはまた違う感じで読めた。

  • 歳取ると企業小説もちょっと染みてくるなあ。

  • 海賊と呼ばれた男を読んで、出光興産に興味を持ったことから、この作品も読んでみました。

    書かれている事実に大きな違いはないものの、捉え方によってこうも違うか!というくらい、両極端な作品でした。

    例えば、「海賊と~」では、店員が自ら望んでタンクの底に潜り、どぶさらいの仕事をし、それがどんな辛いことでも乗り越えられるための根幹となっている、的な書かれ方してたけど、「虚構」では嫌々ながらにも崇められる存在である店主の言うことには逆らえず、どぶさらいをさせられたと書かれてていた。

    個人的な見解を述べると、「海賊」に書かれていることは経営層の妄想、思い込み、理想であり、「虚構」に描かれていることが、実際の現場の本音やと思う。

    自分が仕事をしていても、やっぱ経営層が考えている理想と現場の現状ってのは異なるものやし、それが極端に表れてたのが、この出光興産って会社なんやと思う。
    なので、個人的には「虚構」に描かれている現実を支持するかな。

    ストーリーとしては、どっちもとても面白いです。
    石油という商材のダイナミズムを感じられるのは「海賊」かな。

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