虚構の城 完全版 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041028902

感想・レビュー・書評

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  • 海賊と呼ばれた男で描かれた出光興産を全く逆の視点から描写した作品。
    一番の驚きは銀座のクラブで一目惚れした女性がまさかの父親の愛人。

  • 高杉氏の作品をはじめて読みました。かの出光興産の社風、文化等をリアルに描写している。75年に発表された本作だが、現在でも同社独特の考えは続いている。労働組合は今でも存在せず、創業家が影響力を持っている。

    しかし出光のような大企業が残業無し、労働時間管理無しというのは驚かされた。時代の要請か少し変化しつつあるようだが、体質が変わるには時間がかかるだろう。

    昨今話題となっている昭和シェルとの合併についてもこのような会社文化が強く影響してしるのは間違いないだろう。

  • 20150726

  • 出光興産をモデルにした作品で、海賊とよばれた男の出光興産のイメージとはまた違う感じで読めた。

  • 歳取ると企業小説もちょっと染みてくるなあ。

  • 海賊と呼ばれた男を読んで、出光興産に興味を持ったことから、この作品も読んでみました。

    書かれている事実に大きな違いはないものの、捉え方によってこうも違うか!というくらい、両極端な作品でした。

    例えば、「海賊と~」では、店員が自ら望んでタンクの底に潜り、どぶさらいの仕事をし、それがどんな辛いことでも乗り越えられるための根幹となっている、的な書かれ方してたけど、「虚構」では嫌々ながらにも崇められる存在である店主の言うことには逆らえず、どぶさらいをさせられたと書かれてていた。

    個人的な見解を述べると、「海賊」に書かれていることは経営層の妄想、思い込み、理想であり、「虚構」に描かれていることが、実際の現場の本音やと思う。

    自分が仕事をしていても、やっぱ経営層が考えている理想と現場の現状ってのは異なるものやし、それが極端に表れてたのが、この出光興産って会社なんやと思う。
    なので、個人的には「虚構」に描かれている現実を支持するかな。

    ストーリーとしては、どっちもとても面白いです。
    石油という商材のダイナミズムを感じられるのは「海賊」かな。

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。化学業界専門紙の記者、編集長を経て、1975年『虚構の城』でデビュー。以後、綿密な取材に裏打ちされたリアリティに富む経済小説を次々に発表。企業組織の不条理と戦うミドルの姿を描いた作品は、日本中のビジネスマンより絶大な支持を得ている。他の作品に『金融腐食列島』『乱気流 小説・巨大経済新聞』『管理職の本分』『破戒者たち 小説・新銀行崩壊』、などがある。

「2018年 『銀行渉外担当 竹中治夫 大阪編(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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