僕らはみんな逝きている (角川スニーカー文庫)

著者 :
制作 : 奈津 ナツナ 
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 12
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041028940

作品紹介・あらすじ

【クリスマスイブ前日】高校生の月夜見灰時は、街の図書館で水ヶ原水鶏と出会った。灰時と水鶏はまた図書館で会おうと約束した。【クリスマスイブ当日】空に象頭の男が現れ、一声鳴いた。殺戮がはじまった――。

感想・レビュー・書評

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  • 苗字が今時っぽい。そのため、よむのにすごく苦労するかもしれない。
    読むための最低条件がまずそこです。
    名前を覚えるのが得意というのであれば大丈夫かもしれないですが、見慣れないものは覚えにくいような気もします。
    次に登場人物が結構多い。
    主人公、ヒロインっぽいの、親友、子ども、警官、女ガンマン、ヤンキー風、わけあり眼鏡っこ、監視者、みっふぃ。
    これらが段落ごとに視点が切り替わります。
    第3者視点であるため、状況の把握はしやすいとは思います。
    それはもちろん同じ文章の書き方であるからです。
    加えて段落ごとにわかれているため、変わりますよという認識で読むことができます。
    ですが、頻度が多い場面になるとどんな性格だったか、どういう状況だったかがわかりにくくなります。
    急に主人公から、ヤンキーに飛んだかと思ったら、誰だこいつに飛ぶ。そういう意味だとわかりにくさはあります。
    そう思うと、ほぁ……主人公が誰なんだろうという感じです。

    以上を念頭に置くと読みやすくなると思います。

    ぶっちゃけ名前は読むにあたってはどうでもいいかもしれません。役を認識しておけば……ね。
    あと場面によっては位置関係がすごくわかりにくいので、もう自分でこういう感じだろうという妄想をするとわかるかもしれないです。

    例えば、Aが歩いてくるのですが、前からなのか後ろなのかわからない。
    その状態でBという存在が急に飛び出してくるのですが、このBの位置がわからない。
    で、最終的にはCが出てきてAとぶつかるわけです。
    『ABC』というならびなのか『BAC』なのか不明。
    キャラクターの動きについてはわかりやすいし、ものがどう動くかもわかると思います。
    ただ位置関係だけは別です。

    文章というか内容に関しては、
    作者さんのコメントを読むとおり、ゲームシナリオっぽさがあります。
    これは内容がホラーゲームであるーーおなじみの物語の進み方であるためです。
    他に感じたことといえば、話が壮大な割に進みが早くてもったいない感じがしました。
    確かにゲームであれば、プレイヤーがアイテムを探したり、場所を探したりで実際プレイ時間は伸びていきます。
    ですがこれは小説のため、攻略情報を手に進むようなものです。
    結果として主人公はほぼ最短の道を進んでいるということになります。
    という印象でしたが展開が早いため、内容をすらすらと読むという利点もあるため、一概にいえないような……?

    読み終えて思うのは、ゲームであればなんとでも挽回できた作品じゃないかなぁと。
    その場合だと、楽しそうに思えてきます。
    ですが、小説というか文単体ですと、あっけなすぎに思えます。

    1つあげるならば、能力(呪い)についてです。
    これに目覚めるのが、大体終盤残り40数ページぐらいです。
    で、この力は早く動けて記憶を改ざんできるというものです。
    能力自体は別になんでも構わないです。そういう能力者バトルも結構好きですので。
    問題なのは、急に友人が悟りをひらくような感じで、敵を呼び寄せることです。
    理由がよくわからない。
    「チャンスは一度きり」とまぁ……倒すことが目的のようですが、
    少なくともその能力で神様が殺せるとは誰も言ってない。
    主人公についた神様ですら、そんなことはいってません。

    彼らが言ってたことといえば、
    祠を破壊すれば出てこなくなる。その代わりに呪われる。それで順番に祠から出てくる。
    神様の呪いの力を使うといずれ死ぬ。
    祠を破壊することに協力する。
    そのくらいです。

    友人にどこまで話したかはわかりません。
    記憶を改ざんできる能力を話したのか否か。
    まぁ……話したら嫌われるから、言わなかったんだろうとは思います。
    とはいっても、釈然としないのはやはり能力で象のあれを倒せるのか、ということです。
    呪いについては、一度だけしか表現されていません。
    まぁ、人間の度合いを超えたものなので使うと動けなくなるから……というのはあります。
    とはいっても、それだけだと『だから何なの?』に思えます。
    だって、象(敵)は手をかざすだけで頭を吹き飛ばせるんですもの。 

    単純に象を、同じように依り代に降りた人間(呪い)状態だとしたら、
    同じように加速できるはずです。
    もちろん、象はみっふぃ、監視者によって動きをある程度コントロールされてはいます。
    ですがどうでしょうか。
    監視者はともかくとして、みっふぃはリア充爆発。
    すべてを殺すぐらいの勢いで、祠やらを作ったりしてたわけですよ。
    それなのに、何もなく倒されちゃうのは変。

    呪いでどんぱちすればいいってものじゃないですが、解決方法が簡単?だったなぁと。
    物語的にはまだ終わってない感じではありますが、残りの祠を破壊すればなんとかなっちゃうイメージがあります。
    まぁ神様と、呪い状態の人間の違いがわかりにくいからなんだとは思います。

    最後に
    内容としては、悪く無いとは思いますが……料理方法がまずかったかなぁと。
    この巻で終わりなら、へんな終わり方。
    象の挿絵があればまた違ったかな?
    最後の段落は、最初の方のみっふぃなのかなんなのかわかりづらい。
    続くのであればもうちょっとやりかたはあったような感じがしました。

  • リア充が爆発するらしいと聞いて読んでみたけど、まさにそれ以上でも以下でもない感じであった。
    登場キャラとしては鴻島がわりとすき。
    あと主人公の親友ポジであるヒデ君がちょっと意味が分からないレベルでいいやつで動揺しました。ヒデ君はなに。大好きだ。
    というかこの終わり方はありなの!?スニーカーさんはたまにこういうことするので気が抜けないな…。

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