機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト (9) (カドカワコミックス・エース)

制作 : 矢立 肇  富野 由悠季 
  • KADOKAWA/角川書店
4.22
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本棚登録 : 95
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (98ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041029190

作品紹介・あらすじ

壮絶な戦いを経験したため、精神を蝕まれてしまったフォント。ベルに導かれマンサーナ・フロールから抜け出したフォントは、シーブック・アノーと名乗る男と出会う。

感想・レビュー・書評

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  • 大詰めの前に「命について」を観念的すぎず小難しくもせず旧作の引き際にもからめつつしっかり締めて、さすが第一級のりくつ漫画家だ。

  • 至高のガンダム伝奇!

    F-91とVの間を埋める物語として誕生した『クロスボーンガンダム』シリーズ、しかしどんどん歴史を重ね、遂にVの時代に追いつき、Vの鏡写しのような「影の戦い」を描いている。ウッソ少年との対比のような「普通の少年」フォントに、敵対組織も女性主権を謳う「ザンスカール帝国」に対して男性主権を謳っている(こっちはただの便宜っぽいけど)。遂に登場したラスボス期待も、なんというかこう「一芸特化」という感じで実に好みです。

  • 少年「達」の成長が、成長した姿が本当に素晴らしい。

    主人公であるフォントはもちろんのこと、ジャックも、そして「トビア・アロナクス」も。
    特にトビアについては、シーブックの口から彼を評する事でどんな少年であって、どんな選択をし、そして今どんな風に生きているのかがジワリと描かれます。それによって、これまで読者として知りえていたがゆえ「理解したつもりになっていた」、彼の内面がふと胃の腑に落ちてくるような印象があります。
    仮面を脱いでフォントに語る「彼」の言葉に、熱い本心と共に、何か切ないものを感じて少し泣きたくなりました。なんかもうね…大人になったな、っていう感じと大人の弱さが同時に見えちゃったりして…。

    …それはさておき。
    シーブックが「ヴぁカ」呼ばわりしたトビアの行動。それが誰かの真似だったというのは…笑うとこでしょうねw

    ついついシーブックの登場でトビア関係に注目してしまいますが、フォントの変化も大きく、かつ熱かった。
    確かに、本来単なる一般人である彼が一歩間違えば…というプレッシャーを受け止められないのは当たり前というもので。それが「理性の暴走」という形で描かれていたのは斬新で、かつ絶妙な表現だと思います。そしてその解決に「いのちを呑む」という最も人として当たり前で、かつ大事な行為を持ってきたのはシンプルだけれど重いな、と。
    これまでになく、命に真剣に向き合う主人公の姿に、新しい感動を覚えました。

    実は今のところ「人を殺していない」フォント。最終決戦で彼はどういう決断をするのでしょうか。


    で。
    あー…やっぱりガンダムフェイスになっちゃったかぁ…。あのギリギリなデザインが結構よかったんだけどなぁ。
    とりあえず、新機能がついてるようだし、X-0も新装備(多分フルクロスのアッパーバージョンだろうけど)積んでるようだし、その辺での活躍が楽しみです。
    キゾ側のは実にラスボスくさくて好感度高いw

    というか。
    ぶっちゃけ、この戦いの「大きな結末」は分かってしまっているんですよね。ずっと昔にウッソ達が地球で暮らす姿が描かれてしまっているわけですから(つまり、宇宙細菌は地球に降りない)。
    問題は「小さな結末」。…誰が生き延びられるのか。誰が命を落とすのか…。
    実はジャックもカーティスもヤバいような気がするんですよねぇ。「生き延びるフラグ」を立ててるようにも思えますが、フォントがそこを背負えなくもなかったりするので…(カーティスの真実はフォントでも伝えられる、とか)。
    クロスボーンシリーズは割りとあっさり重要キャラが死んでしまうので…どうにか生き延びてほしいものです。


    それにしても…若過ぎやしませんかねぇ、セシリーさんw

  • 「命が入ってこなくなった」フォント。艦を降りたフォントとベルが出会ったパン屋のオヤジ、シーブックは、カーティスとベルの秘密を知る男であった。シーブックとの邂逅の末に彼がたどり着いた答えは…。シーブックからフォントまで、「受け継がれていく意思」というモチーフは、「マップスネクストシート」との相似性を感じる。あと、ジャックがいいヤツなんだ。死亡フラグ立てまくりなんだが。

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