- 本 ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041029374
作品紹介・あらすじ
天才的な頭脳を持ち13歳にして独房に収監される犯罪者、ローレン・ディルーカ。ある日、奇妙な殺人事件の謎解きを依頼され……(「独房の探偵」)。平賀&ロベルトが極秘レシピ再現に奮闘!?(「魔女のスープ」)
感想・レビュー・書評
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長編の合間に時々出版される短編集です。このバチカン奇跡調査官シリーズは全体的に面白いのですが、時々説明が冗長すぎる時があります。
この短編集は毎回ハズレなしと言えるほど面白い作品が多いです。
この作品もその一つです。
今回はローレンの若い頃の話や平賀とロベルトが昔のレシピの再現に挑む「魔女のレシピ」が面白かった。オススメ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
4編からなる短編集。シリーズをとりまく陰謀の布石になる部分があったものの、ゆっくり読み進めているのと乏しい記憶力によって正確に点と点をつなげての理解がなかなかできなかったのが悔やまれる……。
『シンフォニア 天使の囁き』は、平賀の弟・良太サイドのストーリー。これまで平賀の口から語られるだけだった良太の存在が、良太視点での描写でもって開示されるのは初めてではなかろうか。奇跡調査がいつも不思議なことを科学的解決で決着をつけるのに対し、良太の身には不思議なことがそのまま発生している。これには何の示唆があるのだろう。ラスト……………あまりにも、あまりにも不穏だ。良太のキャラクターに好感を抱いてしまっただけに苦しい。平賀のその判断も、絶対に後のフラグになるやつじゃないか。
『ペテロの椅子、天国の鍵』もシリーズに根ざす陰謀に深く関わっている。サウロが語ること、過去の巻とかすめているのにどの事件のエピソードだったかちゃんと思い出せなくて再読が必要かも……。そんなチラチラと陰謀に揺らされた2編を読んだ後に現れる『魔女のスープ』はロベルトと平賀の好奇心の塊を存分に浴びることができ、何だかほっとした。この2人の魅力は、尽きない好奇心とまっすぐ向かい合う姿勢だよなあ。この2人だからこそ、私はシリーズを読み続けてるんだな、と認識を新たにしたのだった。
表題にもなっている『独房の探偵』は、本編では失踪中であるローレンの物語。時系列としては、平賀と出会う前であろうか。ローレンの視点描写、こんな性格だったのかあ、と新鮮な気持ちに。一つの事件解決までの流れは謎解き要素が強く、いつもとは違った雰囲気のミステリとして楽しんだ。
………………バチカン奇跡調査官、あまりにも読み進めるのがゆっくりだったのを反省している。どこかで前の巻を読み直さないといけないなあ。 -
今回は短編。
面白いお話が終わっちゃった。わたしもローレンの気持ちとおんなじです
しかし奇跡探してるけど、弟がまさにそうじゃんか。 -
短編集。
ロベルトと良太の繋がりや、魔女スープ作るお話なんかは主人公2人の少し変わった一面を見れて良かったけど、最後のローレンの事件はちょっと怖かったな
2023.3.27
52 -
この巻は短編3話&中編1話(表題作)の番外編的な内容でした。
短編3話では平賀の弟の力が示されたり、サウロが法王様と向き合ったり、ロベルトと平賀が魔女のスープなるものを作ったり……何だか盛り沢山で面白かったです(特に『魔女のスープ』 平賀の姿を想像すると笑えます←)
表題作では13歳のローレンがその素晴らしい頭脳を遺憾無く発揮していて、唸らされるばかりでした。
ローレンってやっぱり凄いと改めて感じました。 -
読んだかどうか忘れたのでとりあえず読む。
ローレンが最高すぎる。カッケぇ!素敵! -
最近このシリーズは冗長な感じなので、短編集のほうがおもしろかった。さくさく話が進んで気持ちいい。
魔女のスープとか、オカルトぽくなく明るくて好きです。
どなたかも感想に書かれていたけれど、平賀は弟の研究するべきだよね。弟クンこそ、奇跡の子では?
著者プロフィール
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