バチカン奇跡調査官 ソロモンの末裔 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041029398

作品紹介・あらすじ

ソロモンとシェバの女王の末裔が伝えた『契約の箱』とは?
調査に向かった2人に、想像を絶する過酷な試練が襲いかかる。
「平賀、君に出会えたことは、僕の人生の宝だった。本当にありがとう──」

バチカンの奇跡調査官・平賀とロベルトのもとに、エチオピアから奇跡調査の依頼が入る。
はるか昔、ソロモン王とシェバの女王の子が持ち帰ったという『契約の箱』。その上空に、巨大な炎の剣と天使の姿が浮かび上がったというのだ。
早速2人は現地に向かうが、箱は聖職者の兄と弟に持ち出され、行方不明になっていた。
さらに兄弟を追う平賀らの行く手には、想像を絶する過酷な状況が待ち受けていて──。
2人に生命の危機が迫る、天才神父コンビの事件簿、第11弾!

感想・レビュー・書評

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  • 舞台はエチオピア。奇跡調査の内容は上空に巨大な炎の剣と天使の姿が浮かび上がったという。そして、エチオピアにはソロモン王とシェバの女王の子が持ち帰ったという『契約の箱』があるという。

     ストーリーは、『契約の箱』の行方を追っていき、その途中に二人に生命の危機が迫るというもの。ただ、上記に記された奇跡はほとんど関係なく、さらに、最後にいきなり出て来たローレンの手紙でサラッと解決されるだけで終わってしまい、残念だった。また、生命の危機も、よくわからない試練の一環だったりと、いつものような展開が無く、あまりハラハラするようなものでもなかった。最後にはいつものジュリア司祭も出て来たが、今後の展開はどうするのかわからないのもいつものことであろう。最後のオチが気になるところ。バチカンの司祭が主人公名だけあったジュリア司祭を改心させるのだろうか。でも、そうであったら、ここまで引き延ばすだけのものではない気がするし、かといって殺してしまったり自殺等々はもっと興が削がれるし。。。

  • ロベルトが巻を追うごとに逞しくなってるなぁと…。ミステリ部分はさして目新しいことも無く。こんな生き急ぐみたいに新刊出さなくてもいいのに…と。

  • 今までのバチ官シリーズとはまた違う色のある巻でした。
    平賀の極限な状況でも保つ冷静さと知識に脱帽するばかりです。
    本当に災難続きともいえる巻でした。
    真相は相変わらずちんぷんかんぷん(私が阿呆だからです)でしたが、ハラハラドキドキは健在で楽しめました。

  • 裏表紙の説明に想像を絶する、と買いていたので一体2人にどんなことが起きるのかと思っていたら、シリーズで一番過酷な目にあっててハラハラ。
    警察に逮捕され(とは言ってもすぐ釈放されるけど)、砂漠に置き去りにされ、、。
    平賀の冷静ぶりはさすが。あんな状況で冷静かつポジティブに考えられるのは凄いなぁ。さすが良太くんのお兄さん。頼もしすぎる。マヌエルさんの振舞いが自分勝手でヘタレに見えるけど、普通はそうなるでしょと。
    でもそんな平賀がヒィッってなった場面は笑った。
    自分の私物をバチカンに送って、平賀の私物と知らないシン博士が調査して、「ケルビムの奇跡との関係性は今の所見つかっておりません。」て。メールしてきた内容を見て縮こまる平賀笑。それ私物ぅぅ。。!うん、シン博士にはそのまま黙っていた方がよさそう。

    今回のシン博士は「道中無事でお過ごしでしょうか」とか、「手を尽くして調べましたが、お知らせする新情報はありません。」もより優しかった。。笑
    。。ん?字面にすると普通?
    ネットの回線が悪かったので、生シン博士が出なかったのは寂しかったけど。シン博士ファンとしては物足りない。

    栄光の門の攻略でほぼページ数使ってしまったから、肝心のケルビムの奇跡は自分達で調べられずに、最後にローレンがすこーんと解決。
    え、そんなことだったの?
    あ、でも「私の苦労が報われるのだがね」って書いてたからそれなりに面倒だったのかな。
    でもローレンが面倒だけどそんな対応をしてくれるのはやっぱり平賀はローレンの中で存在が大きんだろう。

    と、最後にやっぱりあの人登場。うん、大体読めたけどね。やっぱり出てくるよね。

    あ、ロベルトのこと書くの忘れた。

  • 妹より。

    何だかんだで、勢いよく読了。
    インディー○ーンズにこんな感じの話、なかったっけ?(笑)生きてて良かったよ!

  • 長かった、やっと読み終えた。

    うーん、なんとも言えない後味感。
    奇跡は奇跡ではなかった。
    偶然の産物。
    神秘と言えば神秘になるのだろう。

    如何せん、頁数だけは多いシリーズではあるが、ここまで説明文が多いと臨場感が崩れて残念な感じになるね。
    砂漠に放り出されたサバイバルな場面でさえ、あれはこうだ、これはこうだと言われてはね…泣き言も言いたくなるわ。
    『栄光の門』に入ってからも某映画の一場面を見ているかのようなデジャヴ感…もうチェスやん(笑)

    最後の最後にローレンやジュリアも登場したけど、次巻に出るのか出ないのか、直接対決はあるのかないのか。
    説明文少なくスッキリ読める奇跡調査を期待したい!

  • バチカンシリーズ最新作。
    本書で舞台となるのはエチオピア。核となるエピソードは以前、CATVでドキュメンタリーを見たことがあったので、それを思い出しつつ読了。
    アフリカが舞台のせいもあるのだろう、既刊分とはけっこう雰囲気が違っていた。しかし、謎解き部分があっさりし過ぎるほどあっさりしているのでちょっと肩すかしw

  • インディジョーンズみたいな展開!

    平賀の冷静さが際立つ回でした。

    2023.4.5
    57

  •  現地の描写からしていつもとは雰囲気も趣向もだいぶ違っており、インディ・ジョーンズのような探検パートや過酷なサバイバルパートなど、新鮮な展開が多くて楽しい今作。もちろん毎度おなじみの膨大な蘊蓄やビックリトリックも健在ですが、その蘊蓄にしても、今回は平賀のサバイバル知識など分かりやすいものも多くて読みやすかったです。
     平賀のコレクションをきっちり化学分析するシン博士に癒されました(笑)

  • 相変わらず、ちょっと難しめな内容だがすごく引き込まれます。カラクリが多いような気もします。
    続気があるので先が気になります。

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著者プロフィール

大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリーや伝奇など、多岐にわたるジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズは累計140万部を突破するヒットとなり、アニメ化もされた。他の著書に「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズ、『太古の血脈』など多数。

「2022年 『バチカン奇跡調査官 秘密の花園』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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