妖奇庵夜話 魔女の鳥籠 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.89
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本棚登録 : 517
レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041029404

作品紹介・あらすじ

子供の誘拐事件が起こった。犯人は「山姥」だという。妖人茶道家の伊織はそれを否定するが、一方で、妖人女性の連続自殺事件が起こり……。風邪で弱っている伊織も必見! 書き下ろし最新作。

感想・レビュー・書評

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  • とうとう伊織の大切な家族が青目によって傷つけられました。血縁のある家族から血縁のない家族を守らなければならない伊織です。
    青目の悲惨な幼少時代が描かれ、何故彼がこれほど伊織に執着するのかうっすらと垣間見えます。少しずつ伊織が激流に呑み込まれていきそうです。それでも、青目を断ち切ることが出来ないのは、伊織の優しさとやっぱり兄弟として一緒に過ごした日々があるからでしょうね。そして青目には伊織しかいないことがわかってるから……
    今回の事件は母娘の関係。執着と依存。近すぎて難しい関係です。

  • 特にするつもりはなかったのに一気読み。
    先がきになるので止めどころがわからない。
    この作者のすごいところは、いろんなキャラクターの視点での語りを細かく挟む(しかも最初のうちは語り手が誰か明記されていない)中で話が進んでいくのだが、混乱しないし、飽きない。
    よくこういう構成で私が陥るのは、『まだ意味がわからないから飛ばそう』と主役キャラが動く本編のみ読んでしまうパターンなのだが(安心してください、あとで読み返しています)結構イライラしてしまう。あとで伏線で驚かせよう!というのも分かるのだが、行き過ぎると作者の自己満感がある。
    でもこの作者はうまい。『誰視点か』それすらも解読するのが楽しいし、誰視点であってもすんなり感情移入できてしまう。『次は誰視点のパートだろうか』とワクワクしてしまう

    そして探偵役(この場合伊織やウロさん)があとからクドクド加害者や被害者の心情を解説しない。読者は読んできてわかっているから二重の説明は不要なのだ。スパッと事件後がおわり気持ちいい(メインがそこじゃないからだとも思うが)


    いろいろ明るみに出た今巻。犬が裏切るか!?とも思っていたけどあの感じだと大丈夫そうね……つくづく犬だ……

    次の巻で伊織と青目がガチで対峙するのだろうか。
    青目にも平和なエンドを……と思ってしまうけど無理かな……でも生い立ちがね……

    どうでもいい話ですが、表紙、読み始めるまでマメだと思ってました。片目隠れてるのにね
    ちなみに空蝉~も読み終わるまでマメだと(ry

    あとほんとどうでもいいし他作品出すのはどうかと思うけど脳内の伊織さんが完全に鬼灯の○徹の閻魔大王補佐になっている……助けて……

  • 毒母の描写がリアル。Twitterでも見かけたことのある毒母そのもの。「あなたのためを思って...」「愛しているから...」――子どもが拒めない〝愛〟で子どもを支配し、その心を壊していく毒母。世間の母性本能信仰によって守られ、自分に疑問を抱かない姿は、〝聖母〟でもあるのだろう。

  • 他人事とは思えない母親と娘の関係が今回の主題でした。
    共感させられたというか、我が身に置き換えて考えてしまった…
    母親の支配と、娘の依存。まさに呪縛です。確かに娘とは一心同体と思ったりライバルと思ったりするかもしれないけれど、息子にはそういう感情は起きないでしょうね。

    今回の事件は、同日に同マンションで聞き慣れない妖人属性の二人の女性が自殺を図ったというもの。しかし不審な点が多く、いつものように伊織の元に持ち込まれることに。
    あの男がやはり絡んでいます。
    …ていうか、わりと前半でミステリーのトリックは容易にわかってしまったので、そちらの楽しみはそこそこでした。
    それよりも、あの男より怖いかもしれないオンナの心の奥底でしたね…好きなのに愛してるのに、すごくウザくてすごく憎いと思ってしまうどうしようもない気持ち。
    震撼とさせるものがありました。

    ホラーだけじゃなく、妖奇庵の人々の交流?風景も毎回とても楽しみです。伊織の生い立ちなどもどんどん明らかになっていています。テレビ出演の場面最高でした!お飾りの専門家じゃなくて、堂々と正論を貫く伊織にスッキリ!
    芳彦のオカンな心遣いもますます冴えてるし、かわいいマメに癒されます。血は繋がらなくとも深い絆で結ばれた家族です。
    カオリやユキとは対照的で、それが彼女たちをいっそう切なく思わせます。
    甲籐の活躍ぶりにだんだん好感度が上がってきましたwww
    そして青目の目的も次回辺りにはさらに明かされてくるんでしょうね。

    描き下ろしペーパーコミック、すごく良かったです!脇坂と甲籐のキャラがすごく出ていて笑っちゃいました。密林vsノスタルジー…!!
    最後も上手くまとまって絶妙な味。

  •  2015-05-23

  • 今回も面白かった。
    母と娘の関係性がベースに。リアルと言うのかな?ゾッとしました

  • 2019/8/26
    面白くなって参りました~
    妖人設定にも慣れてきたし、脇坂クンかわいいしウロさん大人の魅力やし洗足も夷もマメもみんな好きになってきたぞ。
    そこへ全面戦争開始みたいになってきてワクワクすっぞ。
    交換殺人に気づかない脇坂クンには少々イラっとしたけど。
    そこまで説明しなくても読者の私、わかります。大丈夫っす。
    続き読もう。
    あ、今回のテーマである母と娘の関係性はむっちゃ重くて身につまされる。
    そこまで酷くないけどもうちょっと離れて~って思うもんね。やっぱり。

  • 人とは違った遺伝子と特殊能力を持つという設定の妖人に関連するミステリ第4作。今回は母娘の呪縛がテーマ。母が娘に対して支配的な関係って、私の世代では良く聞く話なので、色々考えたり。

  • 話が、凄い展開に!!
    先が気になってしょうがない。
    マメちゃんみたいに純粋になりたい。大人になると自分のなかの純粋を見つけるのがむずかしい。

  • 母娘の濃密な呪いに絡め取られた二人の女性と自殺を図った母親二人の事件。風邪をひいた伊織の色気、伊織と青目の初対面からの素直だった幼少期、強い意思表示の為に手に取った火箸がマメに同調してつらく行方は激しく、青目の一線越え等要所要所で苦しくなるくらい魅力あるキレ。おまけ漫画のお見舞いを喜ぶ伊織も可愛い。

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著者プロフィール

榎田ユウリ(えだ ゆうり)
東京都出身の小説家。 一般小説を書く時は「榎田ユウリ」名義、BL小説を書く時は「榎田尤利」名義と使い分けている。
2000年『夏の塩』でデビュー。榎田尤利名義では「魚住くん」シリーズ、「交渉人」シリーズが代表作。
榎田ユウリ名義では、2007年から始まる「宮廷神官物語」シリーズ、「カブキブ!」シリーズ、「妖琦庵夜話 」シリーズ、「死神」シリーズなどが代表作となる。

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