深海大戦 Abyssal Wars 漸深層編

  • KADOKAWA (2015年4月25日発売)
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感想 : 8
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  • 本 ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041029572

作品紹介・あらすじ

谷口悟朗監督、Ark Performance氏ら、名だたるクリエイターが大絶賛した海洋SF大作!!

「まさか、ここまで真正面からロボに向き合っている設定だとは! 最新のロボが活躍する場は、陸上でも空中でも宇宙でもないところ。そう、海中だったのだ。しまった、藤崎さんにやられた! この設定がダイナミックに、そして繊細に必然をもって物語になっている。もうワクワクするしかないだろう、これ!」
谷口悟朗氏(アニメ監督・演出家)

「藤崎慎吾氏が紡ぐ深海世界は、熱水噴出孔のように熱い世界でした!」
Ark Performance氏(漫画家)

世界のエンタメを変える、海洋ロボットSF。
地球規模の謀略ゲームが始まった――世界は、深い海の底から変貌する!!

<世界>
 21世紀後半、海中の様々な環境に適応するため、肉体や遺伝子を改造した人々が活躍する時代。従来の人との差異は社会的、文化的にも広がり、新しい人類種「ホモ・パイシーズ:魚人」が誕生しつつあった。そして、海中で人類が活動するために、陸上や宇宙空間で想定されるものとは全く異なるコンセプトのロボット「イクチオイド(ichthyoid)」も開発される。国土と国家から離れた海洋漂泊民(シーノマッド)を送り出して数十年。人類は、利権と争いの相剋を深海にまで広げていた……。


<あらすじ>
 沖縄本島沖CR田での戦いから約一年後、停職処分で那覇にいた宗像逍は、南極海での極秘訓練に呼びだされる。訓練の合間に、宗像は亡友・磯良幸彦のアバターをまとって「偽海」(ネット上の海洋世界)に潜っていた。
 磯良の足跡をたどる宗像は、シギラという「人権擁護団体」の調査員に繋がる。彼がもたらしたのは「北極海を幽霊潜水艦が漂っている」というゴシップ的な情報に過ぎなかったが、ほどなく現実の脅威となって宗像の前に現れる。アメリカの戦略ミサイル原子力潜水艦が、何者かに乗っ取られたのだ!
 大事件を奇貨として動き出す各勢力……。地球規模の謀略ゲームが始まった。
 中・高緯度諸国と低緯度諸国、陸の民と海の民、そしてシー・ノマッド(海洋漂泊民)二大勢力の衝突。やがて「偽海」にも異変が……。世界は、深い海の底から変貌し始める!!

感想・レビュー・書評

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  • 深海大戦の第2弾! 2巻であることが分かりにくいのが難点。

  • うん。つなぎ。

  • 深海大戦続編。
    恥ずかしながら続編が出ていたのに全く気付かなかった。三作目が出て初めて気付いた次第。
    戦い方もこなれてきた様子で操作系の描写は今回殆ど無し。その代わり精霊通しで地球の裏側の人間とも話せるし憑依出来ると言うトンデモ設定。
    相変わらず絶好調です。
    今回は異世界と繋がり神話世界が現実化しようとするその際に敵味方入り乱れてモビルスーツ戦が行われるという美味しい展開。
    いや〜堪能しました。最後は又々思わせ振りな人物登場、敵か味方か?ハラハラドキドキ、最終巻に続く!

  • 第一作で広げた風呂敷をうまくまとめて、読ませる展開に。上手。
    ただ人物描写には軽さを感じる。

  • 海中に適応した人々が現れ、海洋経済圏も成立した近未来。しかし、人類は未だ闘いを止める事は出来なかった。行方不明となった米の原子力潜水艦が、国際政治に津波を起こす。世界は深い海のそこから革新を始める!!

  • 深海大戦シリーズ第二弾。本作もSOWあふれる良質のSFエンタテインメント。明らかになった謎もあれば新たな謎もあり、このシリーズはまだまだ続くようです。

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著者プロフィール

ふじさき・しんご 1962年、東京都生まれ。米メリーランド大学海洋・河口部環境科学専攻修士課程修了。科学雑誌『ニュートン』編集室に約10年間在籍。英科学誌『ニューサイエンティスト』に寄稿していたこともある。1999年に『クリスタルサイレンス』(朝日ソノラマ)で作家デビュー。早川書房「ベストSF1999」国内篇1位となる。現在はフリーランス。ノンフィクション作品には生命の起源に関連した『辺境生物探訪記』(共著・光文社新書)のほか『深海のパイロット』(同前)、『日本列島は沈没するか?』(共著・早川書房)がある。小説には『ハイドゥナン』(早川書房)、『鯨の王』(文藝春秋)など多数。



「2019年 『我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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