- 本 ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041029596
作品紹介・あらすじ
都内の中学校で、三年生の佐田が同級性の石村を刺す事件が起きた。所轄署の取り調べで佐田は、老人のような口調で「邪魔をしたから懲らしめたのだ」と語り、係員を簡単に振り切り警察署から姿を消してしまうのだった。被害者の石村を訪ねた警視庁の富野は、石村が佐田の狐憑きを除霊しようとして刺されたと聞かされる。旧知のお祓い師・鬼龍光一とともに佐田を捜し、除霊に向かう富野。だが、次に豹変したのは、なんと石村の方だった──。本当に狐憑きの仕業なのか? そして次々と中学生の間で発生する類似の事件。そこには意外な共通点が浮かび上がる。
感想・レビュー・書評
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今野敏さんを表す言葉としてはもちろん「作家」というのがまず挙げられると思うが、続いて「空手家」であり「オタク」であろうかと思う
そう、今野敏さんは数々の分野に精通したオタクなのだ
格闘技オタク、ロボットアニメオタク、伝奇オカルトオタク、古代文明オタク、ミリタリーオタク等々
そして自分も若干のオタク気質のある者として(飽きっぽいのちゃんとしたオタクにはなれないいやちゃんとしたオタクて)言わせて頂くが、オタクの好きなことの一つに「説明」がある
オタクは色々と「説明」したいのだ
だがオタクの「説明」を興味を持って真剣に聞いてくれる人はあまりいない
オタクの方はただ「説明」したいだけなのであまり聞き手のことを考えていないからだ
なので聞き手が一般の人なら途中からうんざりしてくるし、聞き手がオタクであっても、自分の「説明」の順番を待っているだけなのでどっちにしろ聞いていない
そうなのです、初期の今野敏作品や今野敏さんの趣味全開作品はオタク気質の「説明したい欲」が前面に出すぎてしまうことで、全体のスピード感がなくなり、なんかもったりした感じになり、今野敏作品最大の売りである読みやすさが失われてしまうんですね
よって今野敏さんの趣味があまり絡んでない作品に秀作が集中するということになるわけですね
もう読了99冊になるんだからいっぱしの今野敏さん研究者気取ったっていいじゃない -
鬼龍シリーズの新刊。前作を読んだような読まないような・・・でも、この作品だけで十分楽しめる。都内で頻発する中学生の傷害事件。事件の背景には狐憑きが・・・それを真面目に少年課の警察官が捜査しちゃうと、普通に考えれば、ありえない話。でも、陰陽師とか好きな私にはフィクションとしては面白い話だった。
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2021年8月7日
狐憑きなんて珍しい犯罪だ。
お祓い師の鬼龍や、与部の登場が面白い。 -
非日常的な事だけど、ここまで肯定してるとそうかもしれないと思えた内容でした。
最後が、呆気なかったけどもすごく洗練された内容でした。
狐憑きとは、面白かった -
へぇ、富野さんも覚醒するんだぁ。続きがあるのかな?
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鬼龍光一シリーズ 第4弾
憑依された少年たちが巻き起こす事件。
警視庁生活安全部・少年事件課・少年事件第三係の富野と有沢は、都内で発生した少年たちの傷害事件に臨場する。
友人を刺した少年は、目つきが鋭く、老人のような声で、取り調べ中に警察官をなぎ倒し、姿を消してしまう。
困惑する富野の前に、知り合いでお祓い師の鬼龍光一が現れ、あれは狐憑きだと忠告し、その犯人の少年を祓うと元通りになってしまう。
続いて発生した少年の事件でも同様のことが起き、少年たちの共通項にネイムというSNSのアプリを使っていたことが判明し、運営会社の社長であり、開発者の与部星光を訪ねる。
狐憑きに興味を示す与部に疑惑を深める富野達。
果たして、本当に狐憑きが事件を起こしたのだろうか?
シリーズものとは知らず、前3作読まずに読んでしまった。
心霊現象と脳科学のコラボ。
あまり類を見ない警察モノだと思いました。 -
今野氏の作品を読むのは、2作目だと思うが、相変わらず、奇抜だ。氏の作品が圧倒的に警察物が多い中で、たまたま手に取ったのが、この作品だった。タイトルがイマイチだが、中身はなかなか面白い。この作品は、サイコ?SF、刑事物?ホラー?でも面白かった。
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小説野性時代2014年3月号〜2015年2月号掲載のものを2015年6月に角川書店から刊行。隠蔽捜査シリーズ的な警察小説を想像していたのですが、期待を裏切られました。オカルト的なテーマとしては、ありふれていて、残るものは少なかったです。
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あっさり過ぎて、サクッと読めたが、内容は残らなかった。
著者プロフィール
今野敏の作品






100冊組み手についに王手ですねヮ(゚д゚)ォ!
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