無印良品が、世界でも勝てる理由 世界に“グローバル・マーケット"は、ない

著者 :
  • KADOKAWA
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レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041029718

作品紹介・あらすじ

海外展開に失敗する企業が相次ぐなか、無印良品はどうして勝ち続けているのか。過去の海外進出失敗の経緯も振り返りながら、その理由を「仕組み」「商品コンセプト」「戦略」「人材」などの切り口から解き明かす

感想・レビュー・書評

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  • 世界でも勝てるようにすることは大変なことであると思うが、どのようにして勝つことができたのか気になったため、この本を読んだ。
    世界に売り込むには、しっかりとしたコンセプトが大切であるとともに、地域の文化などをしっかりと把握して売り込むことが大切であると感じた。また、赤字でもとりあえずやってみる。そこから改善を行うことが大切で、ダメだからといって諦めてしまうことが一番いけないことであることがわかった。
    無印良品のコンセプトをしっかりと把握しきれなかったので、もっと詳しく知りたいと思った。

  • 海外進出を成功させるには、海外勤務をうまくやる人はという面で学ぶことが多々あった。

  • 本書は『世界で勝てない企業は、日本国内でも生き残れない』という松井氏の言葉からはじまり、MUJIが海外でどのように成長・発展を遂げたかと、その取り組みについて紹介されています。

    本書内で独自性の高いブランドイメージと、商品のコンセプトこそが、MUJIの強みであると松井氏はいいます。

    無印良品の特徴である、無駄をそぎ落とした機能的なデザインは設立された当初から、大量生産・大量消費社会へのアンチテーゼというコンセプトを持っていたからだそうです。
    「シンプルな商品を使って、シンプルな生き方をしてみませんか」と、商品を通じてはっきりと表明しているわけです。
    さらには「この商品はこう使う」と企業が決めるのではなく、消費者にどう使うか自由に考えてもらうこともコンセプトに含まれているといいます。
    面白い発想ですよね。

    私もさまざまな仕事に取り組んでいますが、商品やサービスを打ち出すうえで、はっきりとしたコンセプトを持つことが大切なのだと本書から学びました。
    ターゲットとする人たちに受け入れられるようなコンセプトを掲げ、そのコンセプトをスタッフ全員がしっかりと理解して、ブランドイメージを保つことが大切なのだと感じました。

  • ・そもそもグローバル社員はいない。語学が堪能であるとか、留学の経験があるといったことが、海外で活躍できる人の条件ではない。結局、国内で仕事ができる人は海外でも仕事ができる。語学力は後からつければ十分。そういう素質を持った人を企業側がいち早く見つけ出して、うまく配置することで、海外で活躍する人材を育てられる。

    ・「日本」を売りにできるサービスや商品はまだまだある。「日本の良さ」を輸出することも、ビジネスチャンスの一つになる。元々華美な生活を好んでなかった人は「これでいい」という生き方(ライフスタイル)はピタリとあてはまるし、「これでいい」という生き方に目覚める人もいるかもしれない。生き方にまで影響を与える商品となると、これほど強いものはない。人の好みは簡単に変わるかもしれないが、思想や哲学はそれほど簡単に変わらない。

    ・MUJIがグローバルに通用するブランドであり続ける理由は、普遍的な価値観を持った人たちに訴えかけるような哲学を持ったブランドだから。MUJIはターゲットを広げるのではなく、絞り込んでいる。商品や店をヒットさせるには、ターゲットを広げたほうがより多くの人に利用してもらえるのではないかと考えがちだが、長く愛される商品や店にするなかは、ターゲットを絞り込んだほうがいい。MUJiはコンセプトで絞り込む方法もある。

    ・海外で活躍する人の8条件。
    1.イノベーターであること。海外では国内以上に求められる。
    2.実行力。大切なのは議論を尽くすことよりも実行すること。
    3.徹底力。必要なのは瞬発力よりも粘り強さ。踏みつけられても打たれても立ち上がるタフさと、いい意味で鈍感になる力が必要。
    4.本質追究能力。困難と思える道のほうにこそ真理がある。迷ったら難しいほうを選ぶ。そこに本質が隠れているから。一見遠回りをしているようでも、物事の本質を見極めていれば、結果的に短い時間で問題を解決できる。
    5.先見性。勝負は何手先まで読めるかで決まる。人との交流の中からビジネスのヒントになりそうな情報を敏感に察知して収集すること。レアな情報は人からしか得られない。本当に重要な情報も最先端の情報もネットではなく、現場にある。
    6.人に任せられる力。今はチーム全員の能力を結集して一つの方向に進んで行くというリーダーシップが求められる時代。自分で仕事を抱え込むような人は、仕事の能力は高くてもリーダーにはふさわしくない。人を信用して任せる力がなければ、よいチームはつくれない。
    7.現場、現実への対応力。目の前で起きていることをきちんと把握して、自分の頭で考え、現場、現実に柔軟に対応する力は、海外へ行く人に必須の能力。
    8.勇気。マネジメントの本質は責任感。権威や権限ではない。リーダーとは自ら勇気を持ってやっていく人by ピーターFドラッカー。 海外では、細心にして大胆な冒険商人の資質が問われる。本当の勇気は、打算や目先の利益からは生まれない。自分が信念とするものの実践に対して、一歩も引かないというところに、真の勇気が生まれてくる。

  • なんて、痛快な本だろう。
    じつに 視野が広く、思いっきりがいい。
    そして、細かいところまでよくみている。

    『世界で勝つ力がない企業は、日本国内でも生き残っていくことはできない。』
    グローバル時代では、世界的プレーヤーは どんなローカルでも戦う。
    『どこにも通用する商品を開発するには、
    つくるだけでなく、探す視点も大事である。』
    『海外に進出するかどうか』ではなく
    『どこに どのように進出するか』である。
    世界にあるのは、ローカルマーケットだけだ。

    情報化時代の中で、世界に一瞬にして情報が伝わり、
    それをうまく、受信して、現場で 試し、戦い抜くことしか
    道はない。

    無数の失敗が、『財産』となる。
    こうすれば、負ける という知見は 実行の中で
    得られるものである。

    MUJI のもつ 哲学性、精神性、思想性。
    それは シンプルであるだけではない。
    無駄なものを削ぎ落として、本来の機能が優れているものが、
    良いものだと言える。
    日本の伝統的な禅や茶道に通じている。
    ヨーロッパでは、美学、芸術、の素養があるので、
    MUJI にたいする 共感する人たちがいる。
    生活雑貨ではなく、その洗練されたデザイン性。
    それは シンプルでなく エンプティである。
    そこからの メッセージは ライフスタイルの提案となる。

    MUJIらしさと日本らしさの融合。
    そこにいたるまでの 徹底した工夫と創造性。

    中国も 消費社会から転換する時期がやって来ている。
    『素の美』洗練されていくと、環境にも優しくなる。
    しっかりしたコンセプトがあれば、国境を越えても共感される。
    『これがいい。』ではなく、『これでいい。』
    タルを知ること。

    競合のない 競争のないところに 乗り出す。
    不必要な競争をなくすことが、まず優先的に必要なこと。
    そのためには、独自性がない企業は『勝てない』

    ブランド力、ビジネスモデル、オペレーション力。
    ブランドとは 信用である。

    強烈な個性で 経営をするとは 哲学をもつことであり。
    それは、国境を越えても 揺らぐことはない。
    ビジネスには 偶然はない。
    ビジネスには 理念とビジョンがある。
    『自立』型。現場で考え抜き 突破する力。

    世界で勝つって、負けることで 勝てることになるのだ。
    日本人への 大きな はげまし、鼓舞する 応援歌。

  • ・MUJIの場合、売上に対する家賃の比率を15%以下に抑えられる場所でなければ原則的に出店しません。

    ・人に任せられる力
     自由にものが言えない風土では、部下が自分で考える力が育たず、自由で革新的なアイデアは生まれませんから、組織としての力を失うことは避けられない

  • 海外進出する際のあれこれがわかる。国による違いなど。

    <内容メモ>
    海外の仕事では、人と人とのつながりが大事。
    コミュニケーション能力(自分の考えを言葉にして相手に伝える力。相手の考えを受け止める力)が必須。
    海外で活躍できる人の条件8つ
    1、イノベーターであること
    2、実行力
    3、徹底力
    4、本質追究能力
    5、先見性
    ひとつの方法としては人との会話の中から察知して収集すること
    6、人に任せられる力
    7、現場、現実での対応力
    8、勇気

  • 無印良品が世界でも勝てる理由は、
    「世界にグローバルマーケットはない。あるのはローカルマーケットだけ」と考え、
    「各国のマーケットの特徴に合わせて、柔軟にビジネスモデルを修正する」からだという。

    どこの企業も、頭ではわかっているが、うまいこといかない。

    そのような柔軟性を強調しつつも、オペレーションに関しては、「誰がやっても同じようにできる仕組みをつくることが重要」といい、出店に関しても、マニュアルが完備されている。

    ・出店マニュアル
    ・MUJIGRAMと業務基準書
    ・誰もが定量的に出店を判断できる仕組み

    この絶妙なバランス感覚が、ブランドのコンセプトを外すことなく、世界にマーケットを広げることができる要因なのだろう。

    無印が世界に受け入れられる理由は、
    その扱っている商材が、日用品であり、
    シンプルで、機能性を重視したデザインは、
    どこの国においても、わかりやすいため、受け入れられるのだと思う。

    わかりやすさは、最大の武器だ。
    効果効能がわかりやすいものは、売りやすい。
    ということは、効果効能がわかりにくいものは、
    それを可視化し、わかりやすくすれば売れるのかもしれない。
    効果効能の可視化は、ビジネスになる。

    無印の場合、日用品という、わかりやすい商品を扱っていながら、その背景にある、ストーリーも、
    環境への配慮や、バリアフリー等、
    人類にとって普遍的な課題をうたっていて、わかりやすい。

    わかりやすさは共感を呼ぶ。

    何ができるか、できないか、わかりやすい人が、共感をよび、重宝される。

    だからって、生き方を変えようとは思わないけどね…。

  • 失敗を地道な努力と人脈で打開する。基本ですね。

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