人間らしさ 文明、宗教、科学から考える (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041029732

作品紹介・あらすじ

社会の過剰な合理化や「AI」「ビッグデータ」の登場により、ますます人間が「交換可能なモノ」として扱われている現在。どうすればヒトはかけがえのなさを取り戻すことができるのか? 文化人類学者が答えを探る。

感想・レビュー・書評

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  • 人間はデータだけではない、交換のできないものだという主張と、スリランカでのフィールドワークによる悪魔祓い儀式の社会での位置付けと意味など興味深かったが、どうやら有名な人?らしく、後半の人脈エピソードやそれを基にした活動のPR等は前半の印象を崩している。ちょっと残念。

  • 日本の社会の人と人とのつながりについて考えさせらえる内容でした。

    スリランカの悪魔祓いの話は特に面白かった。

  •  この本は東工大と慶應大学の合同ゼミで2年連続して慶應の女子学生から「東工大生は人間味がない」「こんなに人間に興味がない人たちとは驚いた」と指摘されたというイタい話から始まっている。東工大生は他の人たちからどのように見られがちなのか。ぜひその部分だけでも読んでほしい。しかしいったい「人間らしさ」とは何だろうか。この本では生殖医学などの先端科学、現代社会のシステム化、そして宗教にも触れながら論じられていくが、それを読みながら私たちは人間なのに「人間らしさ」について真正面から考えてこなかったことに気づかされるだろう。そして最後には皆さんがこれから体験していく東工大の新しいリベラルアーツ教育のねらいと展望にも触れられている。
    (選定年度:2016~)

  • 久々にためになったと思った本!

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著者プロフィール

上田紀行(うえだ・のりゆき) 東京工業大学副学長(文理共創戦略担当)・同リベラルアーツ研究教育院教授。専門は文化人類学。特に宗教、癒し、社会変革に関する比較価値研究。著書に『生きる意味』(岩波新書、2005年)、『かけがえのない人間』(講談社現代新書、2008年)、『愛する意味』(光文社新書、2019年)など。

「2022年 『自由に生きるための知性とはなにか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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