- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041029794
作品紹介・あらすじ
微かに苦いその飲み物を口にした瞬間、わたしの脳裏に走馬燈のようにこれまでの人生が蘇った。ささやかな幸せを母親に邪魔され続けた、私の人生を――。コース仕立ての極上短篇小説を召し上がれ。
感想・レビュー・書評
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「マタニティ・メニュー」以外の7編は文庫書き下ろし作品です。
今回の短編集はタイトルにもなっている「フルコース」がテーマです。
料理の食前酒から始まり最後のデザート・特別料理に至るまでそれらに関連づいた短編が描かれています。
予想しなかったラストに驚いた「転落」 最後に救いがある「水難の相」 ぞっとさせられる「散骨」など 8編共に様々な味付けが施されたスパイスの効いた味わい深い作品でドキドキしながらも面白く読めて満腹になりました。
御馳走様でした。 -
食前酒から始まり、前菜、メイン、デザートなどそれぞれのテーマの短編が読めて、全部合わせてフルコースになる構成が面白かったです
私は特に前菜とお口直しがおいしかったです -
短編集。サクサク読めておもしろい。
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男女関係をフルコースに例えて展開する短編小説。とはいってもその意味は見いだせず。新津さんらしいエスプリが効いた短編が並ぶ。さらさらと読めるので待ち時間が発生する時間に最適な本。私はそういう時によく新津さんの本を選ぶ。
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レビューに“ホラー”と書かれていたので覚悟して読んだが、想像していたよりはホラーではなかった。本のタイトルが過激な感じなので、もっとおどろおどろしいのかと思っていたのだが、そういうのがめっきり苦手な私でも、すんなり読めた方だと思う。
「ゼンサイのような女ーー前菜」の読了感、余韻が好きだった。全体的にホラーっちゃホラーなんだが、食べ物の描写が上手く、「散骨ーースープ」では温かいスープが飲みたくなったし、「スイーツ・バイキングーーデザート」と「マタニティ・メニューーー特別料理」では超絶スイーツ(特に焼き菓子系)が食べたくなった。「あとがきーープチフール」ですら、美味しそうでお腹鳴りそう(笑)。
匂い、香ばしさ、風味、食感……。内容はわりと気分が悪くなるものもあるのだが、それらの食べ物・飲み物・お菓子の描写に惹きつけられる部分が大きく、思わずホラーであることを忘れてしまいそうになる短編集だった。 -
読んだことある気がするなー…と思いながら面白かったので最後まで読んだ。女は怖いわ、と思わされる話満載。
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ホラーです!!
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前回新津さんの本を読み、ドロドロしているようで、さっぱりと味わうことができたので、第二弾として購入。
短編で読みやすい。
さっぱりしているが、女の本質というか性質がよく描かれている。 -
「食」と「女」をテーマとした短編集第三弾。
前菜からデザートまで、フルコースに沿って展開される。
今回はわりと普通なものが多かったが、面白かった。
(図書館)
著者プロフィール
新津きよみの作品





