櫻子さんの足下には死体が埋まっている 八月のまぼろし (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 668
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041030066

作品紹介・あらすじ

正太郎の家の前に置かれたカラスの死体。誰が、何のために…・・。また、人気キャラ、薔子の親友に纏わるおそろしくも美しい謎とは……。ひたひたと忍び寄る花房の気配、そして正太郎と櫻子に転機が……。

感想・レビュー・書評

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  • 自宅前に今度は烏の死骸が置かれ亡父の絡む話は櫻子を子供扱いする舘脇母が新鮮。車で何かを轢いた怪談の真相に、自殺した薔子の親友による父と義母と叔母が絡む殺人。二巻や前巻まで遡り櫻子を普通側に繋ぎ止めようと責める舘脇の突然の高ぶりや、決定的な事を言いながら急な終わりに戸惑う様子に上手く寄り添えなかった。

  • 正太郎家に投げ込まれるカラスの屍の謎と10年前の殺人事件の謎。正太郎は櫻子さんにずいぶんきつい言葉をたたきつけちゃったなぁ。お互いを思いあってとはいえ、あそこまで言って普通にまた会えると思う正太郎ておめでたいと思う。花房の件は進展ないし。いい加減飽きてきた。作中に出てくるヘクター(正太郎想像)の言葉がかわいい。

  • なんかもう、どっちも嫌な感じでした。逆恨みもここまでくると「いや、ちょっと無理がないか?」と思うし、刷り込みもそこまでくると「いやいや
    …」と思ってしまう。どちらもお話なのだからそこまで考えなくてもいいのでしょうけど、とにかく後味が悪すぎました。正太郎のお母さんと櫻子さんに雪解けの雰囲気。これだけが救いでした。ラスト、正太郎が何に怒って櫻子さんを責めてるのか、私にはイマイチ分からず。若さゆえの正義感なのか、私がナナメなのかは分かりませんが。もやっとした全体でしたがやっぱり面白かったです。

  • 正太郎の気持ち悪い正義感はどこから来るのだろうか。主人公っぽいといえばぽいけど、甘えと信頼を履き違えていて、どうにも嫌悪感を感じる。紹介文の"人気キャラ"というのも俗っぽい感じ。最初のは、ひどい逆恨みだ。

  • 薔子さんの身内もよく死に関わっていますね。
    友達が殺人鬼とかなかなか怖いです。。。が、物語そのものもなかなか怖かった。
    冒頭壱骨目の話もなかなか暗いというかメンタルやられている系ですね。
    今年旭川に行ったので、小説内の描写がよりはっきりとしたイメージを持って再現で来ている気がします。
    駅ビルのフードコートとか、結構おいしいものたくさんあったのを覚えています。

  • 嵐の前の静けさという感じで、大人しかったイメージの巻でした。
    ただ、救いのない話が多かったです…。
    櫻子さんがどうなったのか、次巻が楽しみです。

  • 良いよ、良いよー。

  • とうとうこの時が来てしまった、、、けど前にも2人の対立?はあったから次の長編が楽しみ。

  • モノは面白いのだが、たまに正太郎が唐突(に見える)に櫻子さんに猛反発するのがいまいち理解できない。ストーリー進行上、必要なので無理やりそう持って行っているのではないかとさえ思ってしまう。
    あと、動物を傷つけるヤツはクズ。

  • 【再読】夏のある朝、正太郎は自宅の前で溺死した鴉の死骸を見つけた。やがて正太郎を謎の自動車が付きまとい…。館脇家に悪意が忍びよる第壱骨。磯崎、内海と赴いた北竜町から帰る櫻子の車の中、正太郎は日車から聞いた不思議な現象を語り出す。彼が車で轢いたのは何なのか、車中で侃々諤々の議論が起こる第弐骨。十年前、薔子の親友が父親と継母を殺害した後自殺したとされる事件。その真実を明らかにして欲しいと依頼された櫻子が辿り着いた悲劇を綴る第参骨。かつて無いほどすれ違った正太郎と櫻子の行く末が大いに気になるエンディングでした。

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著者プロフィール

北海道札幌市出身。2012年まで旭川市在住。小説投稿サイトE★エブリスタにて作品を発表し、高い筆力で人気となる。同年、「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」にて、E★エブリスタ 電子書籍大賞ミステリー部門(角川書店)優秀賞受賞(Eleanor.S名義)。他に、怪盗ロワイヤル小説大賞 優秀賞、E★エブリスタ×『カルテット』小説コンテスト 大賞を受賞。著作に「昨日の僕が僕を殺す」シリーズ、「涙雨の季節に蒐集家は、」シリーズ(共に角川文庫)などがある。

「2022年 『後宮の毒華』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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