- KADOKAWA (2015年6月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784041030080
作品紹介・あらすじ
重い腎臓病を抱えつつ将棋界に入門、名人を目指し最高峰リーグ「A級」で奮闘のさなか生涯を終えた天才棋士、村山聖。名人への夢に手をかけ、果たせず倒れた“怪童”の生涯を描く。第13回新潮学芸賞受賞。
みんなの感想まとめ
腎臓病を抱えながら将棋の名人を目指した天才棋士、村山聖の生涯を描いた作品は、彼の純粋な情熱と命の重みを深く感じさせます。幼少期からの病との闘いは、彼に独自の死生観を与え、将棋への情熱が生きる希望となっ...
感想・レビュー・書評
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昨年、王様のブランチで『思わず涙した感動作!』というテーマで町田そのこさんが紹介していて、ずっと気になってはいたけどようやく読了。
腎臓に難病を抱えながら将棋の名人を目指し、29年の生涯を終えた天才棋士、村山聖の生涯を描いたノンフィクション。
6歳で将棋に出会い、その面白さに魅了されて生きる希望に。そして、いつしか将棋の名人になることが生きることそのものになっていく…
幼少の頃から重い病にかかり、死と隣り合わせで生きてきたからこその死生観。名人になることに対するどこまでも純粋な情熱。
生きることとは?
自分の命を何のために使うのか?
命をかけてでも成し遂げたいことはあるのか?
そんなことを考えさせられた。
心に響いたフレーズを2つ。
「何のために生きる。
今の俺は昨日の俺に勝てるか。
勝つも地獄負けるも地獄。99の悲しみも1つの喜びで忘れられる。人間の本質はそうなのか?
人間は悲しみ苦しむために生まれたのだろうか。
人間は必ず死ぬ。必ず。
何もかも一夜の夢。」
「もし自分が病気でなければ、そう考えることは村山には何の意味もなかった。病気を抱えながら生きる自分が自分自身であり、それは切り離して考えることはできない。病気が自分の将棋を強くし、ある意味では自分の人生を豊かなものにしているのだと考えた。」
どこまでも真っ直ぐで純粋に、人並外れた情熱を持って名人を目指した生涯に圧倒される。自分のように将棋の知識がなくても問題ないので、未読の人は1度読んで欲しい。映画化もされているので、DVDを借りてこよう。アマプラには無かった…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
。・゜・(ノД`)・゜・。
三月のライオンの二階堂のモデルがいたと知って読んでみようと思ったの。
そんな軽い気持ちで読み始めたの。
もう…感想なんて書けない。゚(゚´Д`゚)゚。 -
将棋好きの友から聞いて知っていた。
漫画「3月のライオン」の二階堂くんに、モデルがいることを。
この本はノンフィクション。
人の一生、生き様に評価星なんてつけられない。
将棋に出逢い、将棋に命を捧げた人、村山聖。
その生き方に、周りに沢山の理解者がいたこと。
残した足跡は、たとえ生きた時間が短かったとしても、今後も沢山の人に影響を与えて続けるだろうこと。
命を捧げてもいいくらい好きなものを見つけた人。読んでいる間、羨望の気持ち、応援したい気持ち、それに相反する暗い気持ちが交錯する。
何故か手に取ってしまったこの本。
人間として生まれたら、誰しも避けられない未来。読後、考えることが多すぎる。
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2024/09/04
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2024/09/04
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2024/09/04
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常に死と隣り合わせで、それゆえに精一杯生きたということが、文章から伝わってくる。晩年、薬を使わずに、痛みを我慢していた事実は衝撃的だった。ご両親は、本人が望む治療を優先して見守っており、さぞ辛かったのでは、と想像を絶する。本を通して、素晴らしい棋士と出会えた。村山聖の生き様を忘れないでいたい。
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プロローグ
盤上には、初手とは思えぬ重苦しい空気が漂っていた
相手の顔を一瞥し、ゆっくりと右手を駒へと伸ばす
その一手に、数十通りの読みが詰まっている
指先が駒に触れた瞬間、部屋の空気が微かに揺れた気がした
本章
『聖の青春』生命賛美の★5
皆様は、ご存知だろうか?
あの天才、羽生善治の裏にもう1人の天才がいたことを、、、
プロデビュー当時、東の天才、羽生善治に対し
西の怪童、稀代の棋士、村山聖という漢がいた!
彼は、5歳の時、腎ネフローゼを発症し、29歳という短い生涯を全うするまでその病と晩年に発症した癌そして、将棋と闘った
病を抱えながら、14歳で故郷広島を離れ、師匠森信雄がいる大阪へ行き、師匠との共同生活が始まる
病により、ろくに学校に行けなかった聖は、パンツの洗濯から髪の毛のシャンプーも師匠にやってもらっていた
純真無垢、天真爛漫とは聖のための言葉のようで、
先輩棋士に対してもタメ口で話し、それでも皆から可愛がられ、愛された人物だった
入退院を繰り返しながら、病室から対局に向かうこともしょっちゅうという状況の中、奨励会突破からA級八段に駆け上がるまで、ただただ真っ直ぐ、自身の死期をまるで悟っているかのようにひた走った!
29歳の生涯と認知していながら、読中は死なないでくれと何度も願ったし、終盤は涙で多くの印字が滲んだ
将棋という盤上に命を賭して大輪を咲かせた
怪童村山聖という漢に最大の賛辞を捧げたい
因みに、天才羽生善治との対戦成績は6勝8敗
内、一戦は入院していたため不戦敗
よって、ほぼ互角である
もし、彼が生きていたら
そう、あの人とも、、、
エピローグ
張り詰めた一室で向かい合っているのは、
村山聖と藤井聡太
将棋を愛するものなら誰もが望む夢の対戦だ
しかし、それは叶わぬ夢の対決
独創的な指し手の聖は、藤井聡太相手にどんな一手を繰り出したのだろう
きっと嬉々として鬼手を放ったに違いない
完
あとがき
“何のために生きる。
今の俺は昨日の俺に勝てるのか。
勝つも地獄、負けるも地獄。99の悲しみも1つの喜びで忘れられる。人間の本質はそうなのか?
人間は悲しみ苦しむために生まれたのだろうか。
人間は必ず死ぬ。必ず。
何もかも一夜の夢”
彼が20歳前後に書いたメモ書きだ
そして、21歳の時に、こうも記している
“僕は死んでも、もう一度人間に生まれたい。”
彼の人生という年輪は、誰よりも密度が濃かったのか、、、
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まきちゃん
私はいつも熱いよー
“熱盛”❢❢❢
命削ってレビュー書いてますから(ㆀ˘・з・˘)
これ、いつか読んでくださいね〰まきちゃん
私はいつも熱いよー
“熱盛”❢❢❢
命削ってレビュー書いてますから(ㆀ˘・з・˘)
これ、いつか読んでくださいね〰2025/06/23 -
雪さん
そう、松山ケンイチが聖役を演じ
役に合わせて十数キロ増量して役作りを行ってます^^;
雪さんも、このノンフィクション小説
いつか...雪さん
そう、松山ケンイチが聖役を演じ
役に合わせて十数キロ増量して役作りを行ってます^^;
雪さんも、このノンフィクション小説
いつか読んでみてね(^q^)2025/06/23 -
shinさんも聖ご存知でしたか!?
ホント、自分の身体を顧みず酒、麻雀など、健康な青年がやるようなことも挑戦し必死に生きました!
ボロっと...shinさんも聖ご存知でしたか!?
ホント、自分の身体を顧みず酒、麻雀など、健康な青年がやるようなことも挑戦し必死に生きました!
ボロっと、女抱きたかったってこぼした一言が心に残っています
辛いお話しです2025/06/23
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羽生世代の1人として実在した棋士、村山聖さんの生涯を記したノンフィクション小説。
羽生さんと共に世代を牽引した村山さん。短い生涯だったかもしれないけど、良くも悪くも天真爛漫で、コレと決めた道を貫いたこの人の一生こそ、生きるってことの本質だなと感動しました。
自分でも名前を知ってる棋士さんも出てきて、この時期の将棋界の歴史が追体験できたのも面白かったです。
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第2回広島本大賞
第13回新潮学芸賞
素晴らしい棋士がいたのですね。
命懸けで将棋に向き合い、真っ直ぐで、頑固者で、でも憎めないキャラクターの村山聖さん。
多くの人から愛されて支えられていたことに胸が熱くなりました。
特に師匠の森さんが献身的に世話をしていたことには驚きましたし、村山さんを大切に思っている様子がよく伝わってきました。
子供時代の入院生活の辛さは計り知れませんが、病気だったからこそ、将棋だけを追求する時間をとことん過ごせたことで才能を伸ばせた一面はきっとあると思います。
子供の強みを伸ばす子育ては理想だけど、現実的には好きなことだけをやらせているわけにはいきません。だけど、子どもが好きで自主的にやることは本当にその子の強みになるんだなと村山さんが証明していると思いました。
将棋のことは全くわかりませんが、とても厳しくてタフな世界のようでした。
出歩くこともままならない体調でも、体に鞭を打って対局に望む姿勢には凄みや執念を感じ、プロ棋士村山聖の生き様に胸が震えました。 -
幼い頃にネフローゼという難病に罹りながらも将棋に出会い、いつか「名人」になることを夢見て命がけで指す、ノンフィクション小説。
なんという精神力…
素晴らしい師弟愛…
ライバルたちとの友情…
言動の端々が胸にささります
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村山聖(さとる)が将棋にかける思いがつづられた作品。名人になるという目標を掲げながら、29歳という短い人生を懸命に生きねいた。
師匠の森との絆の深さ、面倒見の良さにも驚いた。
三谷工業のオジちゃんとは誰なんだ?登場人物皆素晴らしい。 -
ノンフィクションは噛み締めて読むので時間かかった。
村山棋士の事は、リアルタイムでは拝見した事は無かったのですが、凄い棋士と話は聞いていたので興味が有り読んでみました。
将棋の事は少ししか分からないので、分かる人の方が凄さは分かるはず。
そんな私でも村山棋士の気迫や執念はもの凄く感じました。
人間性の魅力や周りの人達の温かさや苦労も細かく書いてあり読み応えの有る1冊でした。 -
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私個人は将棋を指さず、また将棋ファンでもありません。ただ、時々ノンフィクションを読み、小説とは違う、未知で実在した(する)人の生き様を知り、感銘を受ける機会も大切にしたいと考えています。
短い生涯を彗星の如く駆け抜けた天才棋士・村山聖(さとし)にまつわる本書は、出版から20年になるのですね。沢山の新しい感動をいただきました。そう言えば、松山ケンイチさん主演で映画化されました。
天才等の称号をもつ有名棋士の自伝は数多あるでしょうが、本書は『泣き虫しょったんの奇跡 サラリーマンから将棋のプロへ』(瀬川晶司 著)と対極をなすのでは? と個人的に思いました。一人の人間が見せる多面的な側面を炙り出す素晴らしい内容でした。
藤井聡太五冠(R4.5現在)の活躍で空前の将棋ブームのようですが、将棋だけでなく病気や年齢とも壮絶な闘いを繰り広げた棋士がいた・いる事実を、また陽の目を見ずに道を閉ざされた多くの棋士・奨励会員がいることをしっかりと胸に刻みたいと思います。
29年の生涯は、一般的尺度からすると短いのでしょうが、その中身は人の何倍も濃密で、生きること・将棋をし名人を目指すことの意味を問い続けた泥臭くも純粋な生涯は、決して色褪せることはないでしょう。
『聖の青春』という直接的で分かりやすいタイトルが、もっと多くの若い読者の獲得につながることを願います。 -
著者、大崎善生さんの作品、ブクログ登録は2冊目。
大崎善生さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。
大崎 善生(おおさき よしお、1957年(昭和32年)12月11日 - )は、日本の作家、元雑誌編集者、CS日本番組審議会。
で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです)
重い腎臓病を抱えつつ将棋界に入門、名人を目指し最高峰リーグ「A級」で奮闘のさなか生涯を終えた天才棋士、村山聖。名人への夢に手をかけ、果たせず倒れた“怪童”の生涯を描く。第13回新潮学芸賞受賞。
誰でも、歳を重ねるにつれて、若い頃の純粋さは失われていくものと思う。
それ故に、本作の主人公の純粋さには、心が洗われる。
最後に、本作の主人公、村山聖(むらやまさとし)さん、どのような方かを、ウィキペディアで確認しておきます。
村山 聖(むらやま さとし、1969年(昭和44年)6月15日 - 1998年(平成10年)8月8日)は、日本の将棋棋士、九段(追贈)。森信雄七段門下。棋士番号は180。いわゆる「羽生世代」と呼ばれる棋士の一人。
広島県安芸郡府中町出身。血液型はAB型。 -
島田潤一郎さんの本で知って、早く読みたかったこの本。読了直後に泣きながら書いた感想をそのまま投下します。↓
寂しい、初めて村山さんのことを知ったのに、寂しくてたまらない、虫が良すぎるけど
村山さんの将棋を生で見てみたかった。
運命が残酷、もう読む前の私には戻れない読んだ後も涙が止まらない。これからの私の人生で村山さんを忘れることは絶対にないし、29歳の誕生日、私は村山さんのことを思い出すと思う。名人、とってほしかった。
悲しくて寂しくて辛い。どれほどの辛さ、痛さ、無常感だったんやろう。想像を絶する。そしてどれほどの、名人への渇望だったんやろう。死が常に隣にあり、命あるものは髪も爪も切れない、でも将棋も自分が生き延びるか相手を殺すかだという葛藤。思い通りに動かない体、暗闇と水滴の音だけの中で過ぎゆくのを待つ無力さと恐怖。。現実の自分の体といつか必ず来る死、それに打ち勝つには将棋しかなかった。将棋と、名人になるまで全員を倒す、勝利しかなかった。自分だけが知る自分の体の予感、コントロールして付き合ってきたからこそ最期の時や悪い進展もわかる、その恐さはどれほどやったやろう。。それでも諦めず、自暴自棄にならず、名人への切望を死ぬまで忘れなかった。ひたむきとか懸命とか純粋とか、この世にある言葉では表せない気がする。
大傑作やった。2024年序盤も序盤やけど、今年良かった本ランキング間違いなく一位。本の好きなジャンル関係なく、是非読んでほしいと思った。 -
一切の予備知識もなく手に取った本なので、この本がまさかノンフィクション作品であったとは知りませんでした。
また恥ずかしくも、私は将棋の世界についてほとんど知識もなく、駒の動かし方くらいしか将棋については分かりません。なので、当時騒がれていた、棋士の羽生善治という名前だけは聞いて知っている程度の貧弱な将棋知識です。
棋士、羽生善治が頭角を現してきたその同時期、もうひとりの棋士、村山聖という人間がいたことを初めて知りました。
その彼が、どのような人物でどのような生涯を送ったのかをこの本によって知ることができたことは、とても価値がありました。 -
2002年刊行だから、結構古い本である。
評者は数十年来の将棋ファンだから村山先生の強さも病気のことも知っているつもりでもあったが、本書を読んで愕然とした。
「天才」と呼称するのが憚られるほどの努力と情熱。壮絶な闘病生活。家族や森師匠をはじめとする棋界関係者との愛憎溢れる濃密な関係。何も知らなかった。今更だが、読んで良かった。
村山vs藤井戦が見られないのは痛恨の極みだが、天国の村山先生はきっと対藤井の研究をしていることだろう。合掌。 -
将棋が強いとか、努力家とか集中力が凄まじいとか病気と長年戦ったとか
それらも本当にすごいけど、この人がすごいのはたくさんの人に愛される人だったってことなんじゃないかなと思う
名人になったり、7冠制覇してた可能性もあるんじゃないかと思うとくやしいなぁ -
将棋でプロ棋士になり、A級に在籍する。それだけでも十分ドラマティックなのに、村山聖さんの人生、本当にノンフィクションなのか?と信じられない思いです。生前のご活躍、テレビで見てみたかったです。
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幼少の頃から重い病を背負い、残された時間と競うように愚直にそして無邪気に将棋に向き合い、29年という短い生涯を駆け抜けた村山聖。時は命なり。
ただ漫然と生きている自分を省みて、色々と感じさせられる一冊。
父親が寄せた後書きに綴られた、村山聖本人の言葉が胸に沁みた。
「人間は悲しみ、苦しむために生まれた。それが人間の宿命であり、幸せだ。僕は、死んでも、もう一度人間に生まれたい。」
「人間は常に主観的で、自分自身の痛みでしか他人の痛みを理解できません。ですから体に障害があったり重い病気の人の気持ちを真に理解することはありません。哀れみも同情もありません。常に対等という意識です。・・・ネフローゼということを短所と思うよりも長所と思い、人と違った人生、変わったおもしろい人生が歩めるくらいの気持ちが大切だと思います。・・・もう何十年も走っていません。もう走ることはないでしょう。しかし力いっぱい走る体験より、もっともっとたくさんの体験をこの病気はくれたように思います。」 -
幼くして腎ネフローゼという難病にかかり、入退院を繰り返す中で将棋に出会い、その魅力に魅了され棋士になる。将棋をさす事が自分の命を削っているようで痛々しい描写も。
難病と闘いながら、将棋でも戦う姿は、涙なしでは読めない。村山聖という棋士がいた事を忘れてはいけないと思う。 -
29歳でこの世を去った棋士、村山聖の生涯を描いたノンフィクション。そのまっすぐな生き方に感銘を受ける。腎臓病や膀胱癌、肝転移との闘病記も壮絶で、このようなハンデを抱えながらも果敢に夢への挑戦を繰り返す。森先生やライバルたちとの交流にも、彼の人柄が出ていて心地よい。生きる意味を考えさせられる一冊。
著者プロフィール
大崎善生の作品
