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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784041030134
作品紹介・あらすじ
全てに無気力な20代無職の「私」は、ある日海岸で小さな蟹を拾う。
それはなんと人の言葉を話し、小さな体で何でも食べる。
奇妙に楽しい暮らしの中、私は彼の食事代のため働き始めることに。
しかし私は、職場で出来た彼女を衝動的に殺してしまう。
そしてふと思いついた。
「蟹……食べるかな、これ」。
すると蟹は言った。
「じゃ、遠慮なく……」
捕食者と「餌」が逆転する時、生まれた恐怖と奇妙な友情とは。
話題をさらった「泣けるホラー」。
みんなの感想まとめ
奇妙な友情と恐怖が交錯する物語が展開されます。無気力な20代の主人公が海岸で出会った蟹は、なんと人間の言葉を話し、彼の日常に新たな刺激を与えます。物語は、主人公が衝動的に彼女を殺してしまうという衝撃的...
感想・レビュー・書評
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カニがますます好きになりました(°▽°)
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定職に就かず実家暮らしをする20代男性が主人公。
ある日海で蟹を見つけて、家で飼うことにするが、何とその蟹は言葉を話すことができた。
主人公はある日衝動的に彼女を殺してしまう。
主人公は思う。「蟹、食べるかな、これ」
蟹「じゃ、遠慮なく」
といったあらすじ。
表紙、タイトルがインパクト大。
序盤は蟹が話すことや捕食シーンなどが淡々と特別感もなく描かれていて、不思議な気持ちになりました。
蟹が人を食べますが、わたしたち人間も魚や動物、野菜などの命をいただきます。
蟹からみれば、人間も罪深きもの。
様々な命をいただき生きている命なので、意味ある人生にしなければいけないと思いました。 -
お食事小説のようなあたたかな食卓を想像させるタイトル。
しかし本書を読んで食欲が刺激されることはない。むしろ衰退してしまう。
『かにみそ』という美味しそうな言葉の響きにみごとに引っ掛かってしまった。
物語は流星群の翌朝、無気力で20代無職の「私」は海岸で小さな蟹を拾う。
しかしその蟹は普通とはかけ離れていた。
奇妙で楽しい暮らしの中、「私」は職場でできた彼女を衝動的に殺害してしまう。
「蟹…これ食べるかな?」
蟹「じゃあ遠慮なく」
何か友達にお菓子食べる?くらいの軽いノリなんだよね。この軽いノリがなぜか怖い。
なんでたろう?
おそらく「私」も蟹も罪悪感がないから。
子供が遊び半分で虫の脚や羽をちぎって殺すような感じかな。何か大切なものが欠けている。
もし自分だったら寝ている間に食べられやしないか怖くて寝てられないよ。
だけど物語の中にはさほど「おどろおどろしさ」は感じられないから不思議だ。
この蟹仕草や言動が可愛らしいところがあり、人懐っこくて何か憎めない奴なんだよね。
そのギャップがまた面白いのかも。
極めつけは感動(?)のラストシーン!
蟹がある意味で究極の「おもてなし」をする。
これも愛なのか?
「今までありがとう。元気出せよ」と言わんばかりだ。
最後主人公の「私」はどうなったのか?重い十字架を背負ったのは確かだ。
しばらくは蟹はやめておこう…
そんな読後感だ!
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かにみそ、百合の火葬のホラー二本立て
ホラー…なのか?と思わせるタイトルですが
うだつの上がらない青年とカニの友情物語です
青年がうっかり殺した彼女を、カニに食べてもらいます(笑)
だからやっぱりホラー?
んな、アホな!!
とつっ込みたくなるシーンもありますが、何故か良い感じに読み進める
カニの口元や目元の描写がやたらにリアルでキモい
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全てに無気力な無職の「私」は、ある日海岸で小さな蟹を拾う。その蟹は人の言葉を話し、体の割に何でも食べる。奇妙で楽しい暮らしの中、私は蟹の食事代のために働き始めた。しかし、ある日職場でできた彼女を衝動的に殺してしまう。
「蟹……食べるかな、これ」
人の言葉を解す蟹との不思議な暮らしを書いたホラー小説。再読した機会に感想追記します。
「色々と」食べてしまう蟹と交流を書いているのもあり、割と捕食シーンなど詳細に描写されています。グロテスクなのにどこか官能的。
食欲と性欲は深い関わりがあると言われているのも頷けます。
蟹と友情を育み、無気力感を埋めていった「私」と蟹のラストシーンは、ぽっかりとした喪失感が悲しくも力強くて良いです。
ホラー小説なのに、どこか文学味がある。
あと、とにかく蟹が可愛い。友達になりたいなっておもってしまう。でも人間食べるんだよねこの子……。
同時に収録されている『百合の火葬』も良作です。
息詰まるような百合の香りの中で起こる、怪異と成長と喪失の話。美しく息苦しい。 -
タイトルと可愛い装丁からは予想もつかない、まさかのホラー。触れ込みでは「泣けるホラー」とも書かれていて、気になって手に取った。
蟹と私のポップな会話がめちゃくちゃ面白い。あらゆるものを食べ、音楽やテレビを楽しみ、大きさを自在に操る蟹。人間の味を覚えた蟹は一人で家を抜け出し、人間を捕食する。主人公を食べない理由を尋ねると「親友だから」。蟹との関係、人間としての道徳心、色々なものに揺れる主人公は最後にある決断をする。いや〜泣けるよこれは。マンガ的設定なのに、バカバカしさが気にならなくなり、二人の友情物語を楽しく読んだ。
あらすじ
主人公は、無気力で無職の私。
ある日、浜辺で蟹を見つける。観察していると砂を食べて、栄養を吸収し、要らなくなったものをだんご状にしていた。
目で追っていると急に蟹の動きがぴたりと止まり、目が合っているような感覚に。観察しているはずが、相手も私を観察している。
手を差し伸べても逃げない、撫でても逃げない、手を差し伸べてみると掌に乗った。
それから私と蟹の暮らしが始まる。
私の方に向けてハサミを振ってくる蟹。欲しいのか、と思い食べていた魚肉ソーセージをあげると貪った。鶏ももをあげると喜んで食べた。雑食の蟹は二ヶ月もするとかなり大きくなった。私は蟹の旺盛な食欲を満たすため、派遣の仕事を始めていた。
私は、職場で出来た彼女を衝動的に殺してしまう。そしてふと思いついた。
「蟹……食べるかな、これ」。
すると蟹は言った。
「じゃ、遠慮なく……」 -
おすすめの小説だというのを見て買った一冊。
かにの話と百合の話の2つの話の小説だった。
蟹の話は、クソみたいな青年が、拾った蟹を育てて行くにつれて、まともっぽい人間に成長していく話だった。
蟹は友達は食べないと言っていたが、青年は友達を食べてしまう。
なんかいい話みたいな感じで話は終わったが、重大な問題が残ってるんじゃないか?と感じた話だっだった。
百合の話は母親の愛情を知らない青年が、ふらっと現れた女性を母親じゃないかと思いながら接する話だった。
こちらの話はいい感じで終えた話だった。
喋る蟹に百合。
それらに触れて他人が成長していくいい話だと思うが、現実離れしていてマンガみたいな話だなとも思った小説でした。 -
泣けるホラー、なるほど。と最後に思えた。
カニのちょっと生意気な、しかし優しい、ツンデレな所もかわいい。
食べることはやっぱり大切だ。
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蟹が出てきます・・・。怖い蟹です(;'∀')
考えられないような動きをする蟹に恐怖を覚えました・・・。作中の表現にとてもリアリティがあり、想像できるのがより一層怖く感じさせる作品だと感じました -
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すっごく疲れた時に一気読みしました!
蟹かわいい!蟹かわいい!って呼んでたのにたっぷり休んでから読み直すと、あらまぶきみ。 -
かにみそ面白いです‼‼ 蟹の話し方は大人みたいだけど(自分的にば)蟹との会話を読んでいるとなんだかほっこりしますε-(´∀`*)ホッまるで自分が5歳児と会話をしているような、、、百合の火葬という話も収録されており満足感倍増!!!オススメですのでぜひ!!! 面白い小説を探している方やお金に余裕のある方! ぜひ買ってみてください!!!! あっ これホラー文庫ですよ
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これもホラー特集。ホラー小説優秀賞を取ったからというより、どこかの書評で勧められていたから入手したものか。中編2作から成るけど、表題作が特に秀逸。カニとの不思議な友情も面白いし、あまりスプラッタを感じさせない描写も良い。最後のほろ苦い別れも含め、読まされる作品でした。これだけだったら満点でも良かった。もう片方の百合の話も、それなりに楽しめはするんだけど。
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心の移り変わりと恐怖を煽る描写は流石です。光景を想像するだけでぞっとする…これぞ名作。本当に面白かった。 -
世界1怖くないホラー小説。
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かにみそと百合の火葬の2本。かにみそが圧倒的に良かった。無気力な無職の青年が、不思議な蟹と交流することにより働くようになったり、ハートフルな展開が胸を打つ。まるで寄生獣のミギーじゃないか。そんな序盤から急にホラー方向へ舵を切るのも面白い。蟹と青年の友情も切ない。
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ホラー2編。圧倒的に表題作が好み。無気力な青年が人語を解す奇妙な蟹と出会う話。蟹…可愛すぎるだろ!"何でも"食べるので凄惨な捕食シーンもあるのだけど、グロさより美味さの勝つ描写力が凄い。そんな蟹との暮らしを通じて自己を見つめ直す。純文学っぽさもある切ないホラー。
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ずっと気になっていた一冊。なかなか見つからないのでネットで購入。
「泣けるホラー」というけれど、泣けないし全然怖くない。でも蟹はとても可愛い。
水槽を空けるために今飼ってる熱帯魚を窓からぶちまけて殺したり、散々罪を重ねておいて「え、今更?」ってタイミングで罪悪感に駆られる主人公の方がヤバい。「百合の火葬」はよくわからなかった。 -
『かにみそ』『百合の火葬』の二本立て。
無気力な青年が海辺で拾った蟹と生活する『かにみそ』。
蟹はなんでも食べてどんどん成長するが肉を特に好んで食べ、人の言葉を話し、主人公と意気投合していた。
ある日主人公が恋人をうっかり殺してしまい、蟹にその死体を食べさせたところ蟹は人の味を気に入って、主人公と蟹はたびたび『狩り』へ出かけるようになった。
モンスターホラーだけど、蟹の人柄が憎めないせいでちょっとコメディの匂いがするし、ラストはちょっと感動してしまった。
『百合の火葬』は不気味に増殖し人を惑わせる百合の話。母性というものに恐ろしさと切なさを感じてしまう作品。
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