- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041030271
作品紹介・あらすじ
ノンフィクション作家である著者には、日常的に霊や不思議なものが視えてしまう。雑踏を匍匐前進する青年兵、生首の髪を切る美容室、深夜に階段を上がる衣擦れの音…じんわり怖くて、味わい深い怪談実話エッセイ第2
感想・レビュー・書評
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工藤さんの心霊体験を書いたエッセイ。工藤さんの心霊本、何冊か読んだけど経験談だけあってうさんくさい話は一切なく逆に幽霊が何のためにそんな行動を起こすのかわからない話もあった。タイトルには「怖い」とあるが、たくさんの心霊体験をされてるので実際は慣れていらっしゃるのがわかる。幽霊に遭遇してしまった時の対処も参考になった。
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北大路公子さんのエッセイで知った一冊。初読み作家さんでしたが、すごい読みやすかった。それでいてジワ〜っと怖かった。特に使っていないトイレの中に髪が落ちていたとかトイレットペーパーが減っていた話、借りたアパートに抜け道が無いのに声が聞こえる話あたりが。アパートなんて写真もあるから余計に怖い。夜に読んではいけなかったな…
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日常のエッセイなのだが、そこにはお化けや、目に見えない異常がある。
前作では作者のことであったが、今回は作者の周りの人たちが見ている世界のことが書かれている。さすがノンフィクション作家。怖い。そして怖いけど、怖すぎることはなく日常の範疇にある。そのすっと読める感がすごい。 -
そんなに怖くなかったです。加門七海さんや伊藤三巳華さんの本などを読んで、私の中の「怪異」「怪談」のハードルが上がったのかも・・・。
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作者が遭遇した怪異について、飄々と淡々と語る13編。
いたずらに怯えもせず、ことさらに煽りもせず、ようようとひけらかしもしない。
たぶん、作者にとっては彼岸も此岸も、総じて世界の一部なんだなぁ、と感じました。頭ごなしに否定もしないし、どっぷりと信じすぎることもない。
自分と周りの世界に対する距離感と接し方が素敵。
「時計だって嫉妬する」が好きですかね。こういう経験はしたことないけど(愛用している服飾品がそもそもない)、かわいいあんちくしょうみたいで。
ミドリさんの話は好きじゃない。 -
死霊と生霊、はたしてどちらが怖いのだろうか…?生首の髪の毛を切っている美容院、ひそやかに階段を上がって来る衣ずれの音、通り抜けられないはずの袋小路に歩き去って行く人々―。不思議なモノが視えてしまうノンフィクション作家がつづる、ひんやり怖くて、じんわり温かい怪談実話エッセイ。小泉八雲をめぐる、作家・山田太一氏との対談と13話を収録。(アマゾン紹介文)
上品な語り口で、仰々しい書き方もされていないので、ぞっとするような怖さはありません。
ただ、なんというか、どこか女性の怖さ的なモノを感じました。 -
既出の話があったり、ダラダラしてまとまりが悪かったり
文章としてイマイチ。
あと、多分自分撮影?の写真下手だし、別にいらないんじゃ…
うちの母は小さい頃から死ぬまで力ありましたよと。 -
一気読み。この世のものではないものに遭遇したら目を合わせないこと。怖いだけじゃないエッセイに引き込まれて読みました。普通の人の旦那さんが良いです。この人のおかげで癒されます。でも、けっこう話は怖いです。工藤美代子さん全然知らなかったけど他の本も読んでみたいかも。
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本当に怖いものは怖いと言って良い世の中であってほしい。だってそれを自分は見てしまうんでしょ。見て人にいう事により頭がおかしいと思われたら本二重のショックだから
怖い体験というものはその人の生き方、人生の充実度に比例するものだと感じる。見えなければ良い、悪いの問題ではなく著者の様に自分の感性に置き換えられることの方が大切なものだという事。