アノニマス・コール

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041030288

感想・レビュー・書評

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  • 2015.8.19.三年前に不祥事で懲戒免職になり、妻子と別れた元刑事朝倉の携帯に、ある不審な着信があった。娘梓の声が聞こえたような気がして、三年間会っていなかった妻奈緒美に連絡を取り梓の所在をたずねる。ディズニーランドに友達と行ったはずの梓だったが、程なく行方不明であることがわかり、そして妻奈緒美の元に梓を誘拐したと犯人から連絡が入る。警察に知らせようとする奈緒美だったが、あることから警察に不信感を持っている朝倉は、梓の命を守るため、警察への通報を阻止し、自らの力で梓を取り戻そうとする。
    最初の成り行きから、私の嫌いな陰謀説の匂いがプンプンし、結末が予測できそうで心配だったがその危惧は見事に裏切られた。犯人とのやり取り、息詰まる展開に夢中になって一気読み。薬丸さんお得意の強引な展開も面白さの一環として説得力を持っていた。予想外に面白かった。

  • ありそうなだけに、こういう国家権力とは無縁でいたいものだと思う。ニュースを鵜呑みにするのはやめよう。

  • 面白かったです。薬丸さんの本 もっとよみたいです。
    とりあえず、中断している「神の子」を読みたいです。

  • 無実の罪で職も妻子も失った元刑事の元に1本の電話が。

    あまりに理不尽というか
    なぜその動機で彼の娘を誘拐しようという発想になるのか納得できず。

    【図書館・初読・8/14読了】

  • 「神の子」、「誓約」と★五つが続いたので期待して読み始めたのですが・・・。確かにストーリーは面白いし登場人物達のキャラクタ設定も秀逸なのに、何故だか全体的な雰囲気が軽くて嘘っぽい。最初から最後まである種の作り物臭に邪魔をされて物語を楽しむことができませんでした。

  • さすがの薬丸さん。面白い。引き込まれる展開で一気読み。最後まで犯人がわからなくて最後まで楽しめた。

  • 離婚した元刑事のところに、元妻と一緒に暮らす娘から不審な電話がかかって来た。
    娘は何者かに誘拐されていた。
    犯人の目的は何か?
    3年前を境にわかり合ってはいけない関係になった理由は?
    誘拐犯から接触前の元夫婦の関係や、誘拐犯から電話があった後の対応の持って行き方がもっと自然だったらスムーズに読み始められたと思うけど・・・・

  • 誘拐物で犯人に引きずりまわされるのはベタ中のベタだけど主人公サイドの即席チームが追跡していることもあって緊張感がある。その上、徐々に主人公の過去の因縁の事件とも絡んできて息つく暇もない。事件の闇は深いけど、ラストシーンはやっぱ胸にくる。光と影のコントラストが絶妙。

  • いつもの少年犯罪ものではなく、意外と普通の話だった。こんなものかあ、といったところ。

  • あぁ、もう、ドキドキさせ過ぎですって、薬丸さん!
    文字を読むのがもどかしい感じ、久しぶりに味わいましたよ。
    自分も電車を乗り継いで犯人の指示通りに振り回されてる気になりつつ、頭はフル回転。
    大切な人を二度も失うなんて、絶対にさせない。犯人は誰だ。目的は何だ。
    警察の汚さにはホントに怒りがこみ上げる。眉間にしわを寄せながら読みつづけた最後、あぁ、やはり薬丸さんだ、信じて付いて来てよかったよ、と、ガンガンに入っていた肩の力を抜く。
    けど、もしこんな風に犯人から次々と電車の乗り換えの支持が飛んできたら…困るなぁ、乗換くらいできるように路線図覚えておかなきゃなぁ。

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著者プロフィール

1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年、『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に刑事・夏目信人シリーズ『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』、『悪党』『友罪』『神の子』『ラスト・ナイト』など。

「2023年 『最後の祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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