今日はいぬの日

著者 : 倉狩聡
制作 : 西島 大介 
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年6月27日発売)
3.11
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  • レビュー :13
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041030318

作品紹介

飼い主一家に虐げられ、辛い日々を過ごす白犬のヒメは、流星群の夜、庭に落ちた不思議な石を見つける。 その石をなめたヒメは、なんと人間の言葉を話せるように。 ヒメは言葉巧みに、家族を操り始めるが……。

今日はいぬの日の感想・レビュー・書評

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  • 物言わぬ飼い犬たちの気持ち。
    怖ければ震えるし、嬉しければシッポを振る。
    もしも本当に、ある日犬が喋り出したら…。
    想像力を働かせて「今」そこにいる子が何を思っているのか考えてみる。時間もお金もかかるけれど飼うと決めた以上は最期まで付き合う、ヒトはその覚悟を問われている。
    言うなれば、この本は世界中で飼われている犬や猫たちの「権利宣言」といっても過言では無いと思う。

  • この可愛い絵に騙されたぜ!
    ヒメは好きになれないし、ミコトには死んで欲しくなかったけど
    話とは別にいろいろ考えた。
    いつもいじめたミルちゃん…もっとかまったげれば良かったな。
    土手で過ごしたブラッシング懐かしいな…

  • 意図したわけではないけど、猫の次は犬の本。
    我が家でもスピッツを飼っているので、スピッツが主人公なんだ~と軽い気持ちで手に取った…んだけど、あまりにも辛すぎる内容だった。なんという表紙詐欺…(笑)
    家族に愛されず、人間を恨むようになるヒメ。こんな不幸な子ばかりじゃないと思いたい。ミコトのように、飼い主に愛し愛され幸せな生涯を過ごす子の方が多いって思いたい。でも、簡単に生き物を捨てたりする身勝手で馬鹿な飼い主がいるというのも、毎日殺処分される犬や猫がいるというのも、目を背けたくなる現実だ。結局誰も報われない話で、悲しいやら、腹立たしいやら、色々と打ちのめされる内容だった。

  • 図書館で装丁借り。
    ひさしぶりに最初から最後までヒメちゃんに入り込んでしまい号泣したおしました。ホラーのカテゴリですが、これはホラーではなくて社会小説。隕石らしきものを食べたことで知能が発達し人語を話せるようになった不幸な犬の話。前半は怒り&悔し泣き、後半は悲しくて悲しくて、全編とおしてふつふつと怒りがこみ上げる作品ではあります。かなりのネガティブエナジー活性化。ヒメたちが”センター”襲撃するくだりは、フランス革命をスタートさせたバスティーユ襲撃を思い出しました。折角小説なんだからそのまま、革命が成功していれば厭な読了感が後ひかなかったのかもしれませんが、非常に辛い話です。実際、ヒメがやろうとしたことはヒメ自身がインマチュアでビジョンがなかったために失敗となりましたが、これがもっと長期で政治的な働きかけができれば結果は違ったと思います。また比喩的要素も多分にあるのでこの”犬”のところに色々と当てはめる事でまた色々考えさせられることも多いです。
    まったく違う系統ですが、ディーンRクーンツの『ウォッチャーズ』を再読したくなりました。化学実験で知能を発達させて人語を綴れるようになったレトリバー犬アンシュタイン、こちらも泣けますが、もうちょいラヴァブルな感じですな。

  • 前回のカニに引き続き犬!これはもうテッパンでしょう。怖くて泣けて可愛くておぞましい。独特のセンスが癖になります。キャロルの「犬の最良の友」を思い出しました。

  • 可愛すぎる表紙だけれど、ホラーです。長い間、ペットの処分に関わる物語を避けてきた。20年近くの時間を経て、罪と向き合わせてくれた作者、倉狩聡さんに感謝している。あのとき、どうするべきだった?やりかたは他にあったか?どこが間違いのはじまりだった?どれだけ時間が過ぎても、罪が薄まることはない。あと、読んだ人は、最後の2ページをもう3回読んでほしい。この作品は、ホラーですから。

  • ネタバレを少し含んでいます。

    可愛い表紙とタイトルからは想像もつかないような、テーマはとても重く、切なく哀しいお話。。
    そして中盤からはホラーです。。

    犬好きな人は、読んでいて辛くなるだろう。。
    でも目を背けてはいけない。
    これが現実。。

    ダークヒロインのヒメは、白くて丸々した目が愛らしいスピッツ。
    子犬の頃は可愛がられていたけど、だんだんと家族からはネグレクト状態の虐待を受ける日々。
    ツンデレどころか、ツンツンな捻くれ者になってしまった。
    人間の子供だって愛されないで育つと、道を間違えて犯罪者になってしまうこともある。

    動物管理センターでの、処分されていく動物達の実態。。
    自分勝手な飼い主。悪質なペット業者。。

    これでもか。という程、裏の部分。目を背けたくなるような実態が書かれている。

    最期の最期まで、飼い主の元へ帰りたがり、信用しきっている犬。

    状況を悟って、人間への怨みと諦めを抱きながら最期を迎える犬。

    様々な犬達が出てきます。

    本当に愛されていて飼い主との信頼関係を築いてる犬も出てきます。
    その犬の言葉で、「おれは人間が笑ってくれると嬉しいんだよ。たとえ知らない人でも」
    「お前は知らないのか。人間といる楽しさを。おれたちの血の中にある記憶を。」

    涙が止まりませんでした。
    他にもところどころで出てくる言葉の重み。
    もちろん。本当に犬が考えてる事が分かるわけではないけれど。。

    この世に生まれてきて、少しでも幸せだったと感じて欲しい。

    改めてそう思わせられる本でした。
    辛くて重い内容だけど、読んで良かった。と思いました。

  • 蟹は人間視点だったから良かったのかな、残念だ

  • 最初は面白かったが、話は重い。

  • 読んでいて涙が出そうになりました。
    どちらも報われない。
    なにをどうすれば正解なのかなんて、結局誰にもわからないのでしょうね。

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