暴走

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 46
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041030356

作品紹介・あらすじ

「hf」と書かれた紙片を隠し持った腐乱死体の発見と前後して、最新型工業用ロボット・タウに管理される化学工場で従業員が大量死する事件が発生。警備員の島浦は原因究明のため単身工場へ乗り込むが――。

感想・レビュー・書評

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  • 最新の技術の粋を結集した化学工場.そこにはあらゆる機能を持ったロボット・タウが働いている.元警官の島浦正人はその工場で警備員として働いている.石倉直警部は上司に呼ばれ,例の化学工場が危険な状態であり,現場で指揮を取れと命令される.フッ化水素の流出があったらしい.島浦は同僚の警備員の稲葉と偶然にもシェルターに入り込み,作業員が中毒症状で死んでいる状況を把握した.石倉は島浦が辞めさせられた原因を作った張本人だが,妙な縁でこの事件の解決に努力することになった.石倉と塙本部長との怒鳴りあい,塙の子飼いと言われた柊木の良心で,動きが正常に戻ったが,島浦とタウの戦いは壮烈ものだ.タウをコントロールしていたのは意外な人物だった.警察の組織的な暗い面を見せながら,それに対抗して動く石倉の姿勢は立派なものだと思ったが,実際にそのような行動が取れるのかなとも感じた.

  • 「hf」と書かれた紙片を隠し持った腐乱死体の発見と前後して、最新型工業用ロボット・タウに管理される化学工場で従業員が大量死する事件が発生。警備員の島浦は原因究明のため単身工場へ乗り込むが――。

  • 都心湾岸部の化学工場で致死性ガスが大量に漏れだす事故が発生し、……という『災厄』に続く科学パニック サスペンスもの。作品の雰囲気はよく似ているが、人物などは共通していないのでこちらから読んでもOK。設定や展開の面で穴は多いが、そこに目をつぶればなかなか面白い。

  • 謎の事故により工場内で漏洩する危険物質の元を断つため、元刑事の警備員が奮闘するパニックSFミステリ。ダイイングメッセージじみたメモに暴走する工業ロボット、薬品流出による大量死、タイムリミットサスペンスとどう考えてもつまらなくなるわけがないあらすじに読み始める前から期待大。同じ路線の『災厄』に比べると設定面がやや粗く、タウの制御メカニズムについての描き込みが甘いためにミステリ的なカタルシスは今一歩ではあるものの、エンタメ小説として見るのなら充分以上に楽しめました。引き続き、こっち方面での新作もお願いしたいです。

  • トゥエンティフォーの日本版のような。派手な話と思いつつ、科学も絡んできて面白かったです。

  • 2015/06/20読了

  • 「災厄」と同じく得体の知れない恐怖に包まれる。何が起こっているんだ。いったい何がこの恐怖の源なんだ、と。
    警察という組織からはじき出された元刑事の決死が捨て身で戦うその姿に思わず手に汗を握る。
    (何カ所か、それってどうなの?って思うところはあったけど)

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著者プロフィール

某国立大学建築学科卒業。『眼球堂の殺人~The Book~』(講談社ノベルス、のち講談社文庫)で第47回メフィスト賞を受賞しデビュー。著書に『LOST 失覚探偵(上中下)』(講談社タイガ)、『アールダーの方舟』(新潮社)、『暴走』(KADOKAWA)、「猫又お双と消えた令嬢」シリーズ、『災厄』、『CRISIS(クライシス) 公安機動捜査隊特捜班』(原案/金城一紀)(角川文庫)、『不死症(アンデッド)』、『幻屍症(インビジブル)』(実業之日本社文庫)などがある。
〔堂″シリーズ既刊〕
『眼球堂の殺人 ~The Book~』
『双孔堂の殺人 ~Double Torus~』
『五覚堂の殺人 ~Burning Ship~』
『伽藍堂の殺人 ~Banach-Tarski Paradox~』
『教会堂の殺人 ~Game Theory~』
(以下、続刊。いずれも講談社)

「2018年 『教会堂の殺人 ~Game Theory~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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