暴走

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 58
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041030356

作品紹介・あらすじ

「hf」と書かれた紙片を隠し持った腐乱死体の発見と前後して、最新型工業用ロボット・タウに管理される化学工場で従業員が大量死する事件が発生。警備員の島浦は原因究明のため単身工場へ乗り込むが――。

感想・レビュー・書評

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  • 2020/01/06 読了。

    図書館から。

    堂シリーズ以来・・・(完結まで読んでない…)。
    警察もの?は読んでいて楽しいですね。

    一種の閉鎖空間で主人公かなり頑張って…、
    ああいうもの着ながら人間って俊敏に動けるのかな?とも
    思いつつ、便利さは恐怖と隣り合わせだなーと。

    hfがかなりの数あって…これは続きは…。
    主人公と石倉さんと、粟木さんの絡みが見てみたいなーと

  • 事故なのか陰謀か。最新型工業用ロボットに管理される化学工場で発生した薬物漏洩による災害。薬物汚染をこれ以上広げないために事件当時ちょうどその化学工場のシェルターにいた元刑事の警備員と離れた科学防護車の中にいる元同期の警部との切迫した電話やり取りと対処で話が進みます。ものすごい勢いで最後まで読んでしまいましたが実は突っ込みどころ満載で薬物に詳しくない私でもそれが可能ならなぜああしない!などと何度も思いました。同じような系統ですが「災厄」の方が出来はかなりいいと思います。いろいろ残念で勿体ないです。

  • 柊木さんはいい人だったけど、塙の下衆さにイライラしてしまった…。
    暗号からこんなにすんなり謎が解けるのかと思いつつ。

    ストーリーはともかく、こういうロボットが暴走して大事故を引き起こすとか、近い将来起こりえなくもないと思ってしまう。

  • 最新の技術の粋を結集した化学工場.そこにはあらゆる機能を持ったロボット・タウが働いている.元警官の島浦正人はその工場で警備員として働いている.石倉直警部は上司に呼ばれ,例の化学工場が危険な状態であり,現場で指揮を取れと命令される.フッ化水素の流出があったらしい.島浦は同僚の警備員の稲葉と偶然にもシェルターに入り込み,作業員が中毒症状で死んでいる状況を把握した.石倉は島浦が辞めさせられた原因を作った張本人だが,妙な縁でこの事件の解決に努力することになった.石倉と塙本部長との怒鳴りあい,塙の子飼いと言われた柊木の良心で,動きが正常に戻ったが,島浦とタウの戦いは壮烈ものだ.タウをコントロールしていたのは意外な人物だった.警察の組織的な暗い面を見せながら,それに対抗して動く石倉の姿勢は立派なものだと思ったが,実際にそのような行動が取れるのかなとも感じた.

  • 「hf」と書かれた紙片を隠し持った腐乱死体の発見と前後して、最新型工業用ロボット・タウに管理される化学工場で従業員が大量死する事件が発生。警備員の島浦は原因究明のため単身工場へ乗り込むが――。

  • 謎の事故により工場内で漏洩する危険物質の元を断つため、元刑事の警備員が奮闘するパニックSFミステリ。ダイイングメッセージじみたメモに暴走する工業ロボット、薬品流出による大量死、タイムリミットサスペンスとどう考えてもつまらなくなるわけがないあらすじに読み始める前から期待大。同じ路線の『災厄』に比べると設定面がやや粗く、タウの制御メカニズムについての描き込みが甘いためにミステリ的なカタルシスは今一歩ではあるものの、エンタメ小説として見るのなら充分以上に楽しめました。引き続き、こっち方面での新作もお願いしたいです。

  • トゥエンティフォーの日本版のような。派手な話と思いつつ、科学も絡んできて面白かったです。

  • 2015/06/20読了

  • 「災厄」と同じく得体の知れない恐怖に包まれる。何が起こっているんだ。いったい何がこの恐怖の源なんだ、と。
    警察という組織からはじき出された元刑事の決死が捨て身で戦うその姿に思わず手に汗を握る。
    (何カ所か、それってどうなの?って思うところはあったけど)

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著者プロフィール

某国立大学建築学科卒業。『眼球堂の殺人』で第47回メフィスト賞を受賞しデビュー。本格ミステリの系譜を継ぐ書き手として絶賛を浴びる。他の著書にデビュー作を含む「堂」シリーズ、『猫又お双と消えた令嬢』にはじまる「猫又お双」シリーズ、『災厄』『暴走』『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』『アールダーの方舟』『不死症』『幻屍症』『LOST 失覚探偵』『死者の雨‐モヘンジョダロの墓標‐』『土葬症 ザ・グレイヴ』『小説 Fukushima 50』『あしたの官僚』『ネメシス3』『楽園のアダム』がある。

「2023年 『WALL』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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