反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

  • KADOKAWA
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  • 本 ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041030400

作品紹介・あらすじ

悩みは「消す」ことができる。そしてそれには「方法」がある――ブッダの「超合理的で、超シンプル」な教えを日常生活に活かすには? 注目の“独立派”出家僧が原始仏教からひもとく“役に立つ仏教”。

感想・レビュー・書評

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  • 常日頃、無駄に先の事を考えたり、人や物事を勝手に判断して、勝手にモヤモヤする。。。。
    元来、ネガティヴ思考が染みついている為、わかっていながら、やってしまいがちです。

    まずはそう考えている自分を理解する。
    反応している自分を理解する。
    そして今の自分に集中する。

    なかなか、一回読んだだけでは見につきませんので繰り返し、読み続けていきたい本だと思います。

  • 中田敦彦さんのYouTube大学で紹介されていた本。
    社会人生活2年目でストレスフルになる瞬間が多々あったため、そのようなメンタルをどうすれば上手く処理できるかを知りたく、この本を手に取った。タイトルにあるとおり心の「反応」を減らしていくのがストレスを無くすことだと書かれている。その状況に陥ったときは、なぜそうなるのかを理解し、それを分類する事が必要であると書かれている。そして、気持ちが落ち着いた後は、自分の出来ることに集中する事で自分の地位を高めていくことが必要だと説いている本です。
    仏陀のエピソードを交えつつもオカルトにならず自己啓発になっているのがとても面白かった。タメになる本だと思いますので皆さん読んでみてください。

  • 仏教系のこういう本、いままでたくさん読んできました。
    やはり時々繰り返し読んだほうがいいと思いました。

    今回の三連休で『スマホ脳』とこの本を読み
    自分の中でひとつ結論をだしました。
    (専門家ではないので、決して鵜呑みにしないようにしてください)

    私は仏教用語でいうところの「妄想」が激しい女。
    これは『スマホ脳』で問題にしていた「マルチタスク」と関係があるのではないか。
    「マルチタスク」をくりかえすことで
    「妄想」する力を鍛えているのではないか。

    マルチタスクは複数の作業を同時にやっているようにみえても、実際は二つ以上の作業を行ったり来たりしているだけ。
    〈気を散らされる存在が当たり前になると
    それが存在しないときでも強い欲求を感じるようになる。
    現代社会では集中力は貴重品になってしまったのだ〉

    いっぽう妄想も無意識のうちにハマってしまっています。
    これが悩みにつながっていきます。

    妄想をリセットするには「いま、妄想している」と意識すること。
    具体的な説明がこの本にいろいろ書かれていますが
    私はそれらの方法が『スマホ脳』にも書かれている
    「前頭葉」を成長させることなのではないかと思っています。

    さしあたって、今日から自宅でヨガをやることにしました。
    効果があるといいのですが。

  • Kindleの読み放題にあり、タイトルにそそられて読んでみました。仏教系の本は初めて読みましたが、読んで良かったと思えます。

    すごく簡潔に言うと、考え方次第で人生は豊かになるんだと言うことが学べました。
    稲盛和夫さんの『生き方』にも同じことが書かれていたかと思いますが、人様のためになることをする、他者の幸福を願う、こういったことが自身の心を豊かにするのだと思えました!

    また人は比較をしがちな生き物だが、根本的に1人1人育った環境も関わった人も違うのだから、そもそも比較は不可能ですし、意味がない、自身の人生によりフォーカスすることが大事だということが学べました!

  • この本に書いてあることをモノにするためには、まさに本のタイトル通り、練習あるのみと考えさせられる。
    何度も読み返すことがその練習のひとつとなるならば、2回目以降読み返すことは無いように感じた。
    筆者と読み手との繋がりかたをもうひと工夫して欲しかったし、自分の読解力不足をまざまざと感じさせられた一冊。

  • 全ての悩みは目の前で起こった現象ではなく、それに付随する心の反応。
    だから視界に入った情報に対していちいち嘘か本当か、失敗か成功か、好きか嫌いかを判断していたら疲れてしまう。
    特にネット上で自分を正当化するためになんの根拠もなく投稿する言説は単発的に承認欲求は満たされるかもしれないが、いいねなどの反響、他人からの評価で満足するのは張りぼての快楽に過ぎない。

    もしどうしても反応してしまった場合は、その状況を客観的に見てみるといい。
    誰に何をされてイライラしているのか、自分はどう思っているのか、 改善するためにはどうしたらいいのか、、衝動的な感情を抑えるためにまずは俯瞰して状況を冷静に把握する。
    それでも収まらない時は紙に書きなぐってみるのも良い。
    反応しない練習を積み重ねれば強靭なマインドが手に入りそう。

  • 本書の仏教とブッダの教えにより、不安を解消するための2つのことを学べました。

    1 .不安の原因である妄想に気づくこと
    執着すると苦しみが生まれる。それは、現実がつねに無常(変わりゆくもの)だから。
    かつての願いは、もはや存在しない妄想である。執着しているから、今なお見えるような気がしているが、本当は存在しないもの。

    2 .妄想をリセットする方法
    人間のナンバーワン煩悩である妄想。
    妄想をリセットするために、妄想している状態と妄想以外の状態とを区別する。
    具体的には、『頭の中の妄想』と『現実の視覚、体の感覚』の違いを意識すること。

    妄想をリセットするために、まずは、一日5分のマインドフルネス(瞑想)から、実践していきたいです。

  • 序盤はブッダの言葉などにも興味があったのでおもしろく読めたが、文章が優しすぎて悩んでる人が読めばよいのだろうけど、とくに悩みがあるわけではないので中盤からだんだん話がくどく感じてしまいすこし飽きてしまった

  • 「実は、すべての悩みは”たった一つのこと”から始まっています。そこさえわかれば、あとは「正しく考える」ことで、どんな悩みも必ず解消できるーーーそれが、この本があなたに一番伝えたいことです。」(本書「はじめに」より)

    そして、本書ではその「たった一つのこと」とは「心の反応」で目の前の事象に心が反応し、憂鬱な気分や、怒り等の感情が沸き起こり、それが悩みになる、としている。
    よって、そのような「ムダな反応をしない」ためにはどうすれば良いかを教えてくれるのが本書である。

    悩みはなくそうとせず、まず「理解する」、良しあしを「ムダに判断しない」、マイナスの感情で「損しない」、他人の目から「自由になる」他、なるほどと思わせる内容が満載。

    本書を折に触れて繰り返し読むことで、自分のネガティブな思考を矯正し、悩みの低減に(悩みゼロは難しいような気がするので)役立てたいと思う。

    一方、本書を読んで感じたのは、本書の主張を理解できるようになるにはある程度の人生経験が必要で、人生これから、という若い人たちに共感してもらえるのかなあ、ということ。でも、もし、そのような若い人たちが若いうちから本書の内容を理解し、実践できれば息苦しさを感じず、ひいては心の病になることも減らせるのでは、とも感じた。

  • 考え方を変えるだけで少しでも気持ちを楽に生きていけるかな。

    ブッダの言葉が胸に沁みた(༎ຶ⌑༎ຶ)


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    生きることには「苦しみ」が伴う。

    皆同じように理解していると思うのですが、自分はそれを器用に対処できない。

    何かあったらそれは徐々に蓄積され、結構な年数生きてる私の中に塵の山ができている。

    以前「知り合いが転職する」話を聞いたのですが、転職の理由が
    「仕事は何でもいい。何をしても、自分は幸せだと思うことができるんです。」
    と言っていたそうで…。

    すごいと思いました。
    そんな考え方で生きていければなぁ。と。
    仕事だけでなく、日常も幸せに過ごせますよね。


    本書は、そんな塵を溜め込まず、他人の言葉に『ムダな反応をしない』ブッダの考え方を教えてくれる本です。

    人は判断する生き物。
    だが、自分を否定するという判断は手放す。
    過去の自分や他人の過ちは忘れる。


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    「過去を引きずる(過去を理由に今を否定する)」というのが、それ自体、心の煩悩、邪念、雑念なのです。(本文より)

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    もう一度新たにやり直す。

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    過去の汚れを捨てて、新たな汚れを作らない。
    智慧にめざめた人は、思い込みから自由になって、自分を責めることをしない。
    心の内側も、外の世界も、よく理解するがよい。
    ただそれによって自分の価値を測ってはならぬ。
    その思い(判断)は、よろこびにつながらないからである。(本文 スッタニパータ〈論争について〉〈速やかな成就〉の節 より)

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    簡単にはできないかもしれませんが、今を生きるという考えを持ちたい私は前向きに取り組んでみたいと思いました。
    必殺技、記憶消去を発動します笑(勉強ではよく発動する笑)

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    ●相手のことを「判断」しない
    ●過去は「忘れる」
    ●相手を「新しい人」と考える
    ●「理解し合う」ことを目的とする
    ●「関わりのゴール」を見る
    (本文より)

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    色々書きたい事はあるのですが、ネタバレ(こういう本にこの言葉が適用されるのか分かりませんが)と、『悩んだら何でもいいから本を読む』と日頃思う私としては、この本を読んで気持ちが少し楽になったとだけ言いたい。

    自分の事だけではなく、人の教育にも役に立つ考え方だなぁと思いました。

    ついでに…字も大きく理解しやすい文章なので、さらっと読めますよ♡

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著者プロフィール

草薙龍瞬(くさなぎ・りゅうしゅん)
僧侶。興道の里代表。1969年奈良県生まれ。中学中退後、16歳で家出・上京。放浪ののち、大検(高認)を経て東大法学部卒業。政策シンクタンクなどで働きながら「生き方」を探求しつづけ、インドで得度出家。ミャンマー国立仏教大学、タイの僧院に留学。現在、インドで現地仏教徒とともに、インド社会の変革をめざすNGOと幼稚園を運営する。日本では宗派に属さず、実用的な 仏教の「本質」を、仕事や人間関係、生き方全般にわたって伝える活動をしている。毎年夏の全国行脚や、経典の現代語訳の朗読と法話を採り入れた葬儀・法事を行うなど、「もっと人の幸福に役立つ合理的な仏教」を広めている。『こころを洗う技術――思考がクリアになれば人生は思いのまま』(SBクリエイティブ)、『心の出家 変わらぬ日常をもっとラクに生きたいあなたへ』(大和書房)など著書多数。『反応しない練習』(KADOKAWA)は現在も人文・実用書のベストセラー入りを続けている。

「2022年 『増補新版 大丈夫、あのブッダも家族に悩んだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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