- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041031483
作品紹介・あらすじ
作家の吉田は武蔵野の古い洋館を購入した。売り主の母が終戦後、吉田茂がマッカーサーの元に送り込んだスパイだったという噂を聞く。そして不動産会社の社員が殺害され…。十津川が辿り着いた真相とは?
感想・レビュー・書評
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西村京太郎さんの話は廉価なジャンクフードみたいで中身がないものが多い。
今回は珍しく吉田茂とマッカーサーについてきちんと調べた本格的な小説なのかな…と思って読み進めたけれど、良かったのは最初の4分の1くらいで、やはり最後は十津川さんが出てきて都合良く全部説明して終わりでした。
何を出しても売れるから、こうなるんだろうね。
文章は上手いのに、もったいない人だな~と思います。
この本も最初のほうは9条を筆頭に憲法改正について考えさせられる感じだったのに。
でも、稼業としては大成功なんだろうなぁ…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スランプに陥ったミステリー作家の話とか・・
TVで知る西村京太郎シーリーズをとは異なり、戦後の占領軍支配時の政治的背景を、こうだったのでは的な事柄で表現されていました。
ミステリー作家は結局記憶喪失になってしまい、考えのつかない最後となりました。
副題に書かれていた、東京・京都云々は意味があったのか?
少々残念に感じられるストーリーでした。 -
◎十津川警部シリーズ、終戦の香り残る洋館に隠された謎
ミステリー作家である吉田が購入した古い洋館は、いわくつきで、オーナーからも高額な指定があるなど謎が多かった。
調べるうちに、そのオーナーは吉田茂がマッカーサーに送り込んだ女スパイの娘であるという噂を探し当て、洋館で不思議な日記を見つけることになる。
吉田茂とマッカーサーの関係や、お互いにどういう思いで付き合っていたかを作者は相当細かく調べ、表現している。ただし、ミステリー要素的にはあまり大きく関係してくるわけではない、ような気がする。
十津川と亀井が登場するというよりは、作家の吉田が語る場面が多い本。
著者プロフィール
西村京太郎の作品





