みちのく事件簿 十津川警部 捜査行 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2016年1月23日発売)
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本 ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784041031551

作品紹介・あらすじ

一人旅をしていた警視庁の刑事・酒井は同宿の女性にふとしたきっかけで誘われて一緒に露天風呂に入った。翌朝、その女性が露天風呂で死体となって発見され……。「死体は潮風にふかれて」他、4編収録

感想・レビュー・書評

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  • ○東北の十津川短編集。やや古いが味のある物語
    1)に「あけぼの」が出てくるなど、やや古いものの、人情味を感じさせる物語ばかりで味がある。

    1)死体は潮風に吹かれて
    青森の不老不死温泉に入りに来た警視庁の酒井刑事が巻き込まれる。一緒に風呂に入ったみや子が翌日殺されてしまう。弘前署刑事の矢木の娘が「そんなはずはない」と十津川と矢木刑事と共に事件を捜査する。
    2)北への殺人ルート
    井崎という青年が、青森行の夜行バスに乗った途端、男に呼び出され殺されてしまう。
    仙台での別の殺人と同じ犯人と推測されるものの、手がかりはつかめない。何か借金をして取り立てから逃げるために北へ行くのではと推理した十津川は徐々に糸口を見つけ出す。
    3)最上川殺人事件
    合田可奈子の父・徹が、戸沢舟下りの船から転落して死亡した。初めは事故死と考えていたが、残された俳句が奇妙すぎる。読み解くと、その前に死亡した母が殺人事件だったと徹が考えていたことに気付く。舟下りの広報・後藤と共に鍵を探し、結末は意外なところに。
    4)謎と憎悪の陸羽東線
    妙にふやけたバラバラ死体が見つかる。「ふやけた」から湯治客でないかと推定し、ごみ袋に残されたメモから東鳴子駅周辺の湯治場までたどり着く。帰ってこない湯治客とその娘の関係を発見し・・・
    5)裏磐梯殺人ルート
    代田ゆう子が疾走し、母と友人のカオルは私立探偵杉本へ相談し、はじめ平山という男と行くと言っていた旅行先の会津まで向かう。そこでゆう子の死亡を知る。平山の足取りも追ううちに平山も死亡していることがわかる。しかし平山の動きがおかしい。そして十津川があることに気づき、真実は。

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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