リラ荘殺人事件 (角川文庫)

著者 : 鮎川哲也
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年6月20日発売)
3.41
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  • 本棚登録 :190
  • レビュー :27
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041031612

作品紹介・あらすじ

リラ荘を七人の芸大生が訪れた翌日から、殺人鬼の活動は始まった。老人が殺され、死体の横には学生のコートと、スペードのAが。それを機に別荘で次々と起こる殺人、凶悪無残な殺人鬼の正体とは?

リラ荘殺人事件 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 初めてこの物語が発表されたのは1956年。
    そのため、かなり昔の本格ミステリの雰囲気が冒頭から漂っている。
    最近は読みやすいだけの物語も多く、それらを読み慣れていると少し読んでいて疲れるかもしれない。
    それでも、読んでよかったと心から思える物語だった。
    この物語の魅力は、最後まで読み終わったのちにあるのだと思う。
    何気なく読み進んでいたひとつひとつの場面、会話に意味があったのだと認識してから読み直すとかなり面白い。
    犯人の大胆さ、身勝手さ、そして冷徹さが沁みてくる。
    張り巡らされた伏線に驚き、犯人の用意周到な計画に唖然とした。
    だからこそ思う。
    警察の無能さがここまであからさまだと興ざめる。
    もう少し事件、警察(捜査側)、探偵がバランスよく描けなかったのかと。
    難ありとはいえ、想定外の動機や事件の詳細、犯人の思惑など十分に楽しめた物語だった。

  • ザ・昭和な本格推理小説。
    嵐の山荘的な設定だけど、登場人物が出入り自由という。
    そのうえ、探偵が最後の最後まで登場しないというのも面白い。
    色々伏線はあるのに、トリックには全然気付けなかった。
    (私にはいつものことだけど(笑))
    個性的な人物ばかりで、どの学生にも感情移入できないから、かえって誰が犯人か分かりづらかったので、最後まで気をそらさずに読めてよかった。
    最近の小説も好きだけど、こういうまさしく昭和な作品も色あせないのが素晴らしい。

  • 初鮎川作品。
    人里離れた別荘×男女の学生、なんて連続殺人の推理小説の王道な感じがする。出版は50年以上前だから、少し古風で、王道な感じ。あまりミステリーに詳しいわけではないけれど。
    ちょっとした違和感が最後につながって、推理を聞くと犯人の特定できるのも当然、なぜそれまでの謎を私はそう解釈できなかったんだろうという感じですっきりした。

  • “本格派”との評判でしたので楽しみに読みました。誰が犯人なのだろうと最後までわくわくしました。探偵役?と思った彼が殺された時は驚きましたが、最後の種明かしは一つ一つ納得させられました。しっかりしたミステリー。面白かったです。

  • とあるサイトで推薦されていたので読んだ。
    最後まで想像してなかった犯人だったので、楽しめた。
    色盲とか、ちょっと強引な感じもしたけど。

  • こういうコテコテの本格ミステリが好みに合ってた。もうほんとに本格だった。今まで何で読んでこなかったのか不思議な位どっぷり浸かった。傑作。

  • 古い作品のため、なかなか手出してなかったですが、それを今となっては悔やんでいます。
    なぜもっと早く読まなかったのか⁈
    本当に素晴らしいです。
    本作品はまさに本格ミステリーの金字塔です‼︎
    それなりのミステリー小説を読んできましたが、ここまでフェアかつ難解のミステリーは初めてです。(私自身ミステリー小説を読むときは、推理しながら読むタイプです)
    まったく見当がつきませんでした。殺人トリックはおろか犯人を当てることすら出来ませんでした。(一つ一つのトリックの質が高すぎる)ここが本作品の最大のポイントだと個人は思っています。
    大量に殺人が起きますが、犯人の目星がまったくつりません。普通なら人が死んでいくため、犯人は絞られていきますが、本作品は逆に絞られていくにつれ分からなくなります。(その謎は解決編で分かります)さらに、探偵役が2人登場するところも一つの魅力です。
    最後の解決編で明らかになる真相はまさに極上!
    犯人賢すぎる、全ての行動、言動が伏線です!
    少し古い言い回しではありますが、改装版ではすごく読みやすくなっております。
    まだ未読の方は是非ご覧になってください!

  • 意外!
    っていう感じではないけど、とてもよい推理小説でした。

  • 鮎川哲也最高傑作とも言われるほど、有名な本だが、そもそも鮎川哲也を知らない人が多いのではないか? と思い、一番有名な本を選びました。

    人間社会システム科学研究科 M2

  • 初の方は特に、日常では使わない言葉や言い回しが多くこの世界に入りづらかったです。登場人物も癖があり過ぎて馴染めない感じでした。昭和51年発行という時代のせいなのか、これがこの作者の世界観なのかは分かりませんが。事件が次々に起こると読みやすくなり、引き込まれました。ただ、警察が解決出来ないなら、ぽっと出の探偵より二条君に事件を解決して欲しかったな。

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