雪月花黙示録 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2016年2月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784041031841

作品紹介・あらすじ

私たちの住む悠久のミヤコを何者かが狙っている・・・!謎×学園×ハイパーアクション。恩田陸の魅力全開、ゴシック・ジャパンで展開する『夢違』『夜のピクニック』以上の玉手箱!!

みんなの感想まとめ

独特な世界観と刺激的な設定が展開される本作は、まるでテーマパークのアトラクションのように楽しむことができる作品です。特に前半のかっ飛んだ展開は、読者を一気に引き込む魅力がありますが、後半に入るとその興...

感想・レビュー・書評

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  • 薔薇を背負って現れるミッチーとか、日本の夏、緊張の夏とか、もうあまりのかっ飛びぶりが度を超えているこの作品。一本突き抜けた世界にまで行き着くとそれは快感に変わるんだということを実感させられるかのような驚天動地の設定には驚きました。これは面白い!と一気に読み進めました。でもこういう人工的な刺激で無理やり興奮させられる時間というのは長くは続かないものです。次第にその感覚も麻痺してしまいました。かっ飛んだ世界を駆け抜けられる時間は長くないのかもしれませんね。そして、後半に入って残されたページ数が少なくなってきて、これどうまとめるのだろうと思っていたら、あまりにもあっさりとした幕切れ。えっ?と思ってしまいました。モヤモヤ地獄見参!消化不良感が襲ってきました。

    ということでしたが、前半のかっ飛んだ世界に浸れたことは良かったです。この作品は小説を読むというより、世界観を楽しむ作品。テーマパークのアトラクションを楽しむように。アトラクションに意味などないように、その瞬間の享楽に浸るだけ。そう考えるとなんだか結構面白かったかもしれない。今度また、前半だけアトラクションに乗るような感じで読み返してみようかなぁ、そんな風にも思えてきました。

    こういう作品が恩田さんの作品群にあるのも悪くないと思います。というより、よくもまあこんな世界観の作品まで描けるもんだと、ただただビックリです。

  • 2013年作品
    近未来と江戸時代が入り混じった日本という時代の話。
    「ダイオード」は一般的なダイオードとは違う意味で幻想世界を作り出せる装置
    のようである。
    謎の7人の世界を作った末裔が主な登場人物で、セーラームーン的なキャラも出たり、及川光博みたいなキャラが出たりとエンターテーメントを感じる。
    未来は成人年齢が引き下げられ、17歳以下でもお酒や煙草もありのようである。
    何故か、ステルス戦闘機を思わせる近代兵器や時代劇にでる日本刀など石川五右衛門を思わせる斬鉄剣ならぬ、残月刀も出てくる。
    最後は何だったんだろうという、いつもの恩田ワールドで閉じない物語です。

  • 和風SF感が強かった。学園シーンも前半しかなかったから、「学園もの」と聞いていたのでちょっと残念。登場人物の名前は相変わらず素敵でした。「ラノベみたいな作風になってる」と聞いていたので、最後の終わり方に「なるほど、確かにラノベ風」と納得しました。人によっては好き嫌いが分かれるかもしれません。

  • 文句なく面白く、すっかり作品世界にはまってしまった。
    読んでいる間、まさにダイオードの幻影城にいました、私(笑)
    色彩の豊かさ、キャラの濃さ、そしてこのハイテンション。世代的には高橋由美子の『うる星やつら』を観てるみたいな印象。

    残り数ページで、なかなかラストの予想がつかず、もしや『夜の底は柔らかな幻』の再来か?とヒヤヒヤしましたが、余計な心配でございました。

    恩田作品に度々登場する「疫病」の概念。まさに今のコロナ禍と重なり、優れた文筆家は時に予言者となるを実感する。
    頽廃に向かって突き進むように見える今の日本が取り戻すべきは何なのか、幻影から醒めて現実の混沌ぶりも負けてないなと思わされた。紫風たちがいてくれたらな。

    ちなみに、文庫ではなく単行本の装丁が美しいのだが、ブクログにないのが残念。


    e-hon 著者インタビュー
    https://www1.e-hon.ne.jp/content/sp_0031_i1_201402.html



    《恩田陸を読むぞ2021⑧》 
    ルール:図書館にある恩田陸の棚の、左側にある本から先入観無しで読んでいく。シリーズ物に当たったら、1から順に読む。

  • 文庫本じゃなくてハードカバーで読んだのですが…。
    ゲーム感覚で楽しく読めました。結局、虚構の世界の話だったのか?最後そんな感じがしましたが。
    なんか今の日本を鑑みて、満更有り得なくもない世界ですよね。

  • 恩田さんは「ドミノ」や今作のようなぶっとんだ設定の作品を時々書くから侮れん。
    むちゃくちゃ面白かった。
    こういう作品もできればたくさん書いてほしいなぁ!

  • 近未来×現代×過去 前半面白かっただけに若干後半尻切れトンボ感

  • 表紙のイラストそのままな世界観。

    色々ごちゃまぜなんだけど、手を止められないのはさすが。

    でも最後はやはり、え!あとページこれしかないよ!終わらないよ!と言う感じ。色々消化不良だけど、恩田さんが好きだからしょうがない。こういうものだと。

    細かい個所をすっきりさせてアニメ映画化してほしいなー

  • 何度か繰り返しているのですが、恩田氏というのは実に器用で、色々なスタイルが描ける方だと考えています。

    代表的なところで言うと、青春モノ、モダンホラー、伝奇モノ、演劇・舞台系、SF/近未来系、などがあると思います。

    で、本作はどういうジャンルかというと、SF/近未来系に近いかなと。ざっくり印象はマンガ、でしょうか。マンガをノベライズしたかのような。

    ・・・
    表紙のデザインもそれっぽいですが、舞台設定がゴシック・ジャパンなる古風な日本を復興させようという勢力であり、その中心となって政治のかじ取りをするのが光舎という学園の生徒会長という。つまり首相は大学生、みたいな。その時点でかなりな創造の世界ですよね。

    加えて、現生徒会長もイケメンで、その従姉妹たちも美形で、彼らの出自の春日家というのが武術の達人の一家ときた。

    生徒会長選挙もなんなればミスターコンテストさながらで、黄色い声が飛び交う。そのさなかに、春日家が謎の集団に挑まれるというもの。

    そして、実は国の成立には隠された背景・上書きされた過去の経緯がある、みたいな話です。

    また、所々ギャグみたいのもあり、こういうのもマンガっぽい。

    ・・・
    なお、良く分からないのは、「ミヤコ」の会社とか企業の話が全く出てこず、どのように「ミヤコ」の運営資金を賄っているのか、みたいな現実的な問いもありました。一応は国ですよ。

    まあ、読んでいる時は夢中になって気づきませんが、こうして冷静になると、そうした描写はなかったな、と。
    まあ、そんなに突込み所ばかり探していても仕方ないですがね。

    ・・・
    ということで一か月ぶりの恩田作品でした。

    和風、学園系、美形、みたいなマンガ的な感じなのが好きな人には結構受けるかもしれません。

    純文学を欲している方は白けちゃうかもしれませんね。

  • 読み心地はいい。
    最後はそこまでやらなくてもいい……?

  • ぶっ飛んだ?世界設定。
    アニメにしても面白そう?
    想像しながら読むのが楽しかった!

  • 途中まで和風ファンタジー&学園ものっぽくて面白かったのに設定盛り込みすぎて収集つかなくなった感じ。
    最後の尻すぼみ感が強くて、最初の期待が大きかっただけに残念だった。あとちょっと登場人物がラノベっぽい感じ?恩田陸の他作品が好きなだけに残念。

  • これも恩田陸のファンタジー、独特な世界観で面白かった。

    描写がどれも極彩色に伝わってくる感じがして手が止まらない一作。
    キャラクターもどれも憎めなくて読むたびにかわいくなっていく。

    ただ後半から終わりにかけてが急ぎ足すぎたかも

  • ガチャガチャした感じで始まり帝都とミヤコ、分裂した日本でどうなっていくのだろうか??と読んでいくとやはりガチャガチャ、騒々しい文章で対立が繰り広げられていく。
    最後はゲームの世界なのか??マンガを読んでいるのか??と思うような終わり方で中学生向けてかいてるような小説な内容な気がした。

    悩んで旅立たせる事に決定。

  • 面白くってどんどん読めたけど、最後に伏線回収してるのかしてないのか。。結構疑問なところも残った気がしてる。

  • 「菅原道真しかり、源義経しかり。神様とあがめたてられ、英雄と讃えられる人間は、徹底的に排斥され、抹殺された人間ぞな」

  • 話の内容は実はよくわかりませんでした。

    でも蘇芳が生き生きと動き回ってるのが目に浮かぶので、頭の中の映像化がすんなりできてスピード感を楽しむことができました。

    あとは、美男美女美少女たちが現実なら誰っぽいかなーと想像しながら読むのが楽しかったです。

  • ミヤコの世界観や魅力的な登場人物など途中まではすごく面白いんだけど、終わりに近づくにつれてあれ?これ終わるの無理だぞ?となって最終的に広げた風呂敷を畳みきらなかった感じがした。ロミロミの時と同じ肩透かしっぽい。ミッチーは笑った。

  • 途中まではすごい雰囲気があったけれど、最後の最後で肩透かしをくらったような…この感じ、前にもあったな、という印象。

  • 終わり方、私は結構好きかな。
    蘇芳、萌黄、紫風と道博の4人が魅力的だからどんどん読める。

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著者プロフィール

恩田 陸(おんだ・りく):1964年、宮城県出身。小説家。92年『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞および第2回本屋大賞、06年『ユージニア』で第59回日本推理作家協会賞、07年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞、17年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞を受賞。ほかの著書に『spring』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』『夜果つるところ』『夜明けの花園』『珈琲怪談』『酒亭DARKNESS』、エッセイ集『土曜日は灰色の馬』『日曜日は青い蜥蜴』『月曜日は水玉の犬』など多数。

「2025年 『spring another season』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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