新装版 魔女の宅急便 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 104
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041031858

作品紹介・あらすじ

ひとり立ちするために初めての街にやってきた13歳の魔女キキが、新しい街で始めた商売宅急便屋さん。相棒の黒猫ジジと喜び哀しみをともにしながら街の人たちに受け入れられるようになるまでの1年を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 映画魔女の宅急便は映画の中でストーリーが完結するように、主人公の成長、葛藤をわかりやすく表現しているんだなと思った。 思春期の女の子が成長していく様がほのぼの、のんびりと書かれているのが本の方だなと思う。お茶目でかわいいキキの姿がよくかけていて、小説の方が好きだな。

  • 懐かしくなって全巻大人買い。万年筆と腹巻きの話が好き。2巻までは読んだことがあるので、これからキキがどんな女性に成長するのか楽しみ。

  • アニメで見ておもしろいと思い、小説版を読んでみたいと思ったため。人間関係について学べることがあるかもと思ったのも理由。
    *図書館の所蔵状況はこちらから確認できます*
    http://opac2017.lib.kitami-it.ac.jp/webopac/BB50112843

  • 目次:1 お話のはじまり、2 キキ,ひとり立ちの時をむかえる、3 キキ,大きな町におり立つ、4 キキ,お店をひらく、5 キキ,一大事にあう、6 キキ,ちょっといらいらする…他

  • 2017年9月14日読了。宮崎駿監督の「魔女の宅急便」の原作本ということで、「魔女の宅急便」が大好きな私は早速手に取りました。序盤は映画の流れで、とんぼも出てきた!途中からはオリジナルの話でキキとジジが更に成長して行く姿が描かれていました。キキは私の想像通りなかなかしっかりしていて、あわてんぼうで可愛い魔女だなーと思います。映画のイメージ通りだな。6巻まであるので、キキとジジの成長を見守りたいと思います。

  • 児童文学とかSFっていうのは。
    余計なことを御破算、あるいは省略して、剥き身で中身をいきなり引きだしちゃう。と、いうような鮮烈さがあり得るなあ、と感じることがあります。

    この本もまさにそうだった気がします。

    (ところが、「そういう意味では余計な色んなこと」こそが面白かったりもするので、その手の本が最高だ、ということは全く無いのですが)

    #

    読書会の課題図書。

    ジブリの映画は観たことがありました。

    映画を観た当時(数年前)の感想としては、「可愛らしくて、ささやかなお話であることが素敵だなあ」という感じだった記憶があります。
    「崖の上のポニョ」もそうだった気がしますが、ささやかである分だけ、宮崎駿さんの演出の魅力を満喫できたような気がします。

    で、この本は映画の原作です。2015年に角川文庫から新装版が出たんですが、その表紙イラストがとても魅力を感じます。
    100%ORANGEさんは「いいなあ」と思っていたのですが、これも大好き。

    #

    角野栄子さんという作家さんは、「魔女の宅急便」の人、ということしか知りませんでした。

    検索してみたら、1935年東京生、だそうなので、終戦時10歳という年代ですね。2016年現在恐らく81歳くらい。
    出版社勤務を経て作家さんになられたようです。

    この本の内容を雑誌に連載したのが1982-83だそう。ジブリのアニメ映画が1989公開だそうで、実写映画が2014公開。(実写映画は未見です)

    #

    魔法使い(魔女)の母と、一般人(魔法使いぢゃない)の父とを持つ、少女キキ。

    この世界ではどうやら、母方の血の方が濃いのか、少女ながら「魔女」です。

    とりあえず、「ほうきにまたがれば空を飛べる」という能力を持っています。あと、黒猫のジジと会話できます。それ以外は特になし。

    一人前の魔女になりたいのであれば。
    13歳になったら、満月の夜に両親のもとから旅立たなくてはいけません。
    そして「魔女がいない町」を探し、そこで1年自活しなくてはいけない。

    (でも、それを守れなかった場合の峻厳な罰則があるわけではなさそうで。全体に伸びやかで穏やかな世界観です)

    「母の跡を継いで魔女になりたい」。
    キキは、とある満月の夜に旅立ちます。黒猫のジジを連れて。

    映画では「ルージュの伝言」を聴きながら飛んでいきますが、原作の世界ではユーミンは出てきません。
    (でも、「赤いかわいいラジオを下げていく」ということになっているので、映画版の発想の源は分かるような気がしました)

    映画版では、すごく強烈に素敵な場面だったので、どうしてもその残像を求めながら原作を読んでいました。少女が飛翔する、というのはもう、宮崎駿さんの作家的魂の根源と言っても良い十八番技ですものね。

    #

    とある海が見える町に、キキは居を構え、「魔女の宅急便」を営業します。

    はじめは、大都会の不人情?に戸惑い寂しかったものの。
    パン屋のおばさんを筆頭にいろいろな出会い。いろいろな仕事。いろいろな失敗。

    無事に一年が経ち、里帰り。

    里帰りは嬉しかったのだけど、意外とすぐに、「海が見える町」のことが気になってしまいます。

    そして、町に帰ります。
    そう、もう実家と同じように「帰る」という気分なんですね。

    #

    児童文学らしい?
    「とりとめのなさ」というか、「ふわっとした感じ」がすごく楽しかった。

    「いろいろな出来事」よりも、
    「家を、親元を出る。そして仕事をしたり寂しかったり楽しかったりして、里帰りする」

    という、巣立ちの物語として素直に染み入りました。じーん。

    読んだ人が男性なのか女性なのか、何歳くらいなのか、子供なのか、子供がいるのか、みたいな条件によりけり、当然感想は変わってくるんだと思います。(この本に限らず、何につけ、ですが)

    きっと書き手側が思ってもいなかったような感想もありえるんだろうし。

    どちらかというと、読者としては女性の方が多いような気がしますが、読んだ人がどのあたりがいちばん好きだったのか、おしゃべりしてみたい一冊。

    すごく短絡的ですが、「自分の子供が巣立つ頃」「巣立つ頃の少年少女たち、若者たちが、なんだか愛おしくなっちゃう年齢」になって読んだら、また何かしらヒトシオな気がします。

    #

    ほんわかした筆致に、ずるっと引き出されちゃった、親子とか自立とか巣立ちとか思春期の一断面。
    と、コトバにしても味気ないのですが。

    そういう論理じみた言葉では解剖できない、未分化な新鮮さを味あわせてくれました。ぱちぱち。

    #

    続編が「その6」まで出ているそうです。
    2009年に最終話?が本になったそうで。
    実に足掛け27年。

    主人公は経年変化しているらしく(サザエさんワールドではないようです)。
    最終話?では、キキと「とんぼくん」の子供が巣立っていくそう。
    (「とんぼくん」は、第1作であるこの本で出会う少年。ああ、このふたりは家族になるんだなあ)

    全部読んだらきっと、「大草原の小さな家」とか「アボンリーへの道」とか「北の国から」のような楽しみ方ができるんだろうなあ、と思います。いずれ。

  • 児童文学の金字塔

    ジブリアニメと大きくことなり、浅く広い交遊関係。
    すっきり(あっさり)のお話で進展していく。

    アニメと比較して読んでいったのでこんなお名前だったのかって新鮮でした。

  • ◆「ほうき」に乗って空を飛ぶことが得意!◆
    魔女の女の子、キキが主人公。魔女の習慣により13歳の年の満月の夜に親元を離れ、見知らぬ土地で黒猫ジジと共に一人暮らしを始めます。同時に、空を飛ぶことが得意なので宅急便屋を開店。様々な仕事が舞い込みます-。自立心旺盛で心優しく機転の利くキキが、地域の人たちと触れ合うことによって頼りにされ、少しずつ大人へと成長していく、心温まる物語です。「悲しくっても、うれしくても、分かちあえる者がいることは、とても心強いことなのです」

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著者プロフィール

角野 栄子(かどの えいこ、本名 渡辺栄子)
1935年生まれ。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業後、紀伊國屋書店出版部に勤務し、結婚して退職。1960年、25歳の時に自費移民としてブラジルに2年間滞在。早大時代の恩師、アメリカ文学研究者龍口直太郎の勧めによって、ブラジル体験をもとに描いたノンフィクション『ルイジンニョ少年、ブラジルをたずねて』で作家デビュー。それから7年かけて、絵本・童話の創作も始めた。
産経児童出版文化賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞、巌谷小波文芸賞、東燃ゼネラル児童文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など多数の受賞歴がある。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。
2018年、「児童文学のノーベル賞」「小さなノーベル賞」と評される国際アンデルセン賞作家賞を受賞。代表作の『魔女の宅急便』シリーズ、『トンネルの森1945』が受賞声明で言及されていた。

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